寒村の村長
心霊現象でドタバタしたが何とか朝を迎えた
俺達は立つ鳥後を濁さず、の精神で教会内を綺麗に掃除していると杖を突いた老人が教会内に入って来た
「あの…もし…?」
「はい?」
老人は見た目話しかけ易そうだった俺にまっしぐらに歩み寄って来た
「…この村に来るには野盗共の縄張りを通らないと来られない筈なんじゃが…見なかったかね?」
「あー…野盗達なら半数以上倒しましたよ?後は散り散りに逃げちゃいましたけど」
「な、何と!?貴方様方は野盗共を追い払ってくれたのですか?」
「ええ、まぁ成り行き上ですが」
老人は杖を突いていたとは思えない動きで教会から飛び出ると大声で騒ぎだした
「おーい!皆の者ー!この方達が野盗共を追い払ってくれたそうじゃぞぉーーー!」
「ほ、本当か!?」
「…これでやっとこの村も平和に…」
「ねぇ、外で遊んでも良~い?」
老人の掛け声と共にあちこちの家々からゾロゾロと村民達が出てくる
「どうしたヒロシ」
「いや、何か揉め事に巻き込まれたっぽい?」
「おおー、貴方もこの村を救ってくれた英雄様でございますか?ありがとう、ありがとう!」
老人はガイジさんの手を握ってブンブン振っている
…さっきのヨボヨボ具合は擬態か?
「え、英雄て…参ったなぁ~♪」
ガイジさん、満更でもない感が漏れ出して顔がニヤけてますよ?
そのまま老人に手を引かれ向こうに行ってしまったガイジさんを追って俺達はある建物の中に入った
「どうか!どうか残党をお倒し下さいっ!」
俺達が見たのは村民全員が綺麗に土下座して頼む姿とその、中心でふんぞり返っているガイジさんだった…
………
……
…
「なるほど、残党がいては安心出来ずこの村はいずれ崩壊してしまう、と」
「はい、今までも隠れ住んでいたのはこの村を見捨てたくなかったからです。ですがもう限界で…」
「領主にでも捕縛を依頼したらどうだ?」
「それが…何度使いを出しても戻って来ないどころか官兵も来なくて…いくら残党だけとは言えどまた決死の覚悟で使いを頼まれる若者も既におらず…」
「…で、野盗を退治した俺達に全滅させてくれって頼んで来たって訳だな‼」
ガイジさんは若い女性に取り囲まれて既に依頼を受けてしまった様だ
ガイジさん?ウィスさんが般若面みたいになってますよ…?




