王様との謁見 part12
世間知らずの暴君とそれに連なる傲慢な騎士達の理不尽行動を完膚なき迄に叩き潰した俺。
文官である側近達は俺をという暴力を恐れピッチュ王の後ろに隠れている
…お前ら王を盾にしてこの場が収まったら粛清されんじゃないの?
手合わせに参加しなかった騎士達は完全に格下だと舐めていた俺に上官達が倒された事で一歩も動けずにいる
正しくツッコミスキルを使うのは今だ!
「ピッチュ陛下!」
「な、何だ!」
「私は本日討伐の内容を報告せよとの命に従い登城致しました。それが何故手合わせせねばならないのですか?」
「それは…」
「この流れは勝敗に関わらず既に折り込み済みの流れなのだと感じ敢えて騎士の皆さんを相手に手合わせを致しました。これでご満足頂けましたか?」
「。。。」
「騎士とは王と国を守り民を守る者達であって武勲を競い私刑をする様な愚かさを持ってはならぬ存在だと考えます」
「…そうだな…」
「また騎士を束ねる王は国と民を守る者として私欲の為に騎士を動かす事は決してないと信じておりました」
「むぅ…」
「ご自身の背後をご覧あれ!」
ピッチュ王が後ろを振り向くと本来王の盾として命を懸けなければならない忠臣(?)が王を盾に震えている
「なっ!?貴様達!何をしているのだっ!?」
「ひっ!?」「どうかお許しを!」
よしよし、良い感じに混乱してきたな…
「陛下はどちらの道をお望みなのでしょうか?ご自身を囃し奉るだけの臣下を配して慢心する愚王か、それとも時には一身を賭してでも行いを諌める忠臣を配しご自身を律する賢き王を」
「それは…当然後者であろう」
「それを聞いて安心致しました。私は陛下の臣ではありませんが私如き一冒険者を喚ぶ愚挙を諌めぬ臣下に代わり
一身を賭して具申したく敢えて陛下の不興を被ってでも尚お諌め致しました!」
「…なるほど。それで近衛騎士達と…」
「騎士様方にはご無礼を働きましたが本来騎士と言うのは私欲を廃して王に仕えるのが道と存じます」
「…ヒロシ殿、済まなかった…」
よっしゃ!決まったな、こりゃ
「ピッチュ陛下、私の浅はかな行いを寛容の心で以てお許し頂き感謝致します!」
俺は止めに坊っちゃん王に跪いて非礼を詫びておく
これで一応は陛下も持ち上げたし一件落着だろう
「貴殿の諫言に感謝するぞ‼」




