王様との謁見 part8
「早速此度の討伐の話を聞かせてくれ!」
余程英雄譚に餓えているのか早速ご所望だ
これは一応ザックリと経緯を話して質問を受けた方が破綻しなさそうだな…
「ピッチュ王にお聞かせする程の話ではありませんが…最初は庶民の家に発生した小物の魔物の駆除依頼から始まりました」
「何っ⁉庶民の家には魔物が湧くのか?」
…まぁ話は最後迄聞こうか?
「そのご質問は話を一通りお伝えしてからお答えしたいと存じます」
「おぉ、すまぬな!続けよ!」
「申し訳ありません。ではその依頼を遂行中に被害が実は依頼を受けた魔物ではなく別種の魔物の仕業と判明致しまして」
「ほう!」
「元凶を探すべく依頼主の家の近くにある森を調査した所魔物は一種ではなく複数が影響を及ぼしていると判断し、それらを討伐する必要を感じて実行したという訳です」
「なるほど!して聞く所によると龍数体を含めかなりの数を殲滅し、その森一帯の魔物を消し去ったと聞いておるがどの様にしてその偉業を為したのだ?」
オイオイ、何か俺が凄まじいヒーローみたいになってるじゃん…一体何処のマーベル映画だよ?
「いえ、たまたま運が良かっただけです…」
「む?余の目はそれほど鈍ではないぞ!それともこの期に及んで自らの力を秘匿すると申すのかっ!?」
。。。は?鈍どころか棍棒並みに鈍いじゃん!てか流れ的に誰かと手合わせしなきゃならなくなってない???
「ハザンっ!」「はっ!」
あ、やっぱり?
「ヒロシ!余の近衛騎士筆頭であるハザンと手合わせをしてくれ!」
うっはぁ~…こんなムキムキマッチョと手合わせしたら秒殺されちゃうに決まってんじゃん?
何?このお坊ちゃんはスプラッタ趣味でも持ち合わせてるの…?
「我が君!それはいくら何でも…」
お?側近さん!頑張れ!
「余の考えに意見するか?」
「…いえ…」
轟沈したぁ!?
救いを求めて後ろに控えているビルさん達に振り向いて視線を送ったが華麗にスルーされちゃった…
初音さんは予想外の展開にオドオドしてるけど…此処で迷惑を掛けたら初音さんに迄責が及び兼ねない
「この手合わせ、受けてくれるか?」
「…分かりました」
受けちゃった…抗議の意味を込めてせめて華々しく散ってやろう…
出血したら血をお坊ちゃんに振りかけてやる!




