王様との謁見 part6
着飾った俺達を乗せた馬車はゆっくりと内郭の街並みを進んでいく
この辺りになると平民っぽい格好の人間はほぼ見掛けず甲冑を来た衛兵やどこかの貴族の使用人みたいな人間がチラホラと歩いているだけだ
それにしてもこの辺りのお屋敷はちょっと規格外な広さの屋敷ばかりだな…
塀がずっと続いていてなかなか終わらない。つまりそれだけ広いって事だな、うん
それが王城に近付くにつれて更に長く広くなっていく
暫く塀越しの整った庭や屋敷を眺めていると大きな橋に差し掛かった
「此処より王城でございます」
御者さんが説明してくれたので前方を見て驚いた
大きく長い橋の向こうにシンデ○ラ城なんか目じゃない程の大きな城がそびえ立っていたのだ
城の周りにある堀は感覚的にいうと荒川と多摩川の河川敷を足した様な感じで向こうが霞んでる程だった
「スケールが半端ないね…」
初音さんが呟いた言葉に皆が首を縦に振ったのだった
橋の袂にある衛兵の詰所みたいな所で馬車は一旦停車すると御者さんが俺達の到着を報告する
衛兵が駐車場のバーみたいな簡易ゲートを上げると馬車は良い蹄の音を響かせながら橋を渡りだした
「あっ、白鳥‼」
ウィスさんがそういって指を指した先を見ると数羽の白鳥らしき鳥が堀の水面を蹴りながら飛び立っている所だった
確かに雄大で美しい城なんだけど…小市民な俺は内心(こんだけ広かったら維持費も凄まじいんだろうな…)等と余計な心配で頭が一杯になっていた
10分以上掛けて漸く橋を渡り切ると今度は頑丈な正門の前で停車を求められる
衛兵のレベルも一段高そうだ
「冒険者ヒロシ様、シェイドのメンバーご一行のご到着です!」
あぅ…何かこっ恥ずかしい…
羞恥プレイに皆が耐えていると馬車が再び動きだし暫く城内の道を進むと噴水を中央に配したロータリーみたいな広場に到着した
ここからは御者さんではなく城の使用人さんが水先案内をしてくれるらしい
「初めまして、ヒロシ様、シェイドのご一行様方。私は王城専属の接待係主席、サラスでございます」
あー…きっと誇りを持って仕事してるんだろうな、サラッと自慢が入ったっぽくて鼻につくけど。
「王様が先程からお待ちでございます。ささ、どうぞ此方に。」
サラスさんは俺達をそつなく案内し始めた




