結局騒ぎは拡散していく
「えっ!?何て??」
俺はギルド局長、タンバさんが言った言葉を飲み込めず2度聞きした
「だから、この間の件でも分かったと思うが辺境の1ギルド支局にこんな量の素材を買い取る能力はないと」
「そ、そこじゃなくて!」
「あぁ、だからギルド経由で上に報告したらドラゴンの素材が珍しかったのか国が興味を示してな、直接買い取るそうだ」
「ソコの後ですっ!」
「ん?あぁ…で、今回の調査をしたシェイドメンバーとヒロシ君、初音ちゃんを王城に召喚する命令が今来たんだよ」
「ソレソレっ‼な、何で俺達が王城に行かないとならないんですか?」
「ん?知らないのか?今の国王は…子供なんだが大の英雄譚好きでな、大量の魔物を屠ったお前達に興味津々なんだそうだ」
「。。。」
「ん?どうした?」
「…何じゃそりゃあ~っ!?」
俺の魂の叫びがスキル反応したのか口から気弾の様な塊が飛び出て局長の頭を掠めて壁に大穴を空ける
「「「ちょっ!?」」」
「あ、危ねぇ~‼ヒロシ君は俺を殺すつもりかっ!?」
「…すいません…」
「タンバさん、ヒロシ君のスキルはまだ発動したばかりで自制が利かないみたいなんです」
「お、おう。じゃあ仕方ないな」
納得はいかないだろうが納得して貰うしかない。というか気弾の風圧でタンバさんの「分身」が頭部でおかしな方向にズレている…
(((((はうっ!?)))))
こ、これは不味い。応接室にいた全ての人間が立ち入ってはならぬ禁忌にどっぷりとハマってしまった
「おい、誰かハンカチを持ってないか?」
タンバさんがハンカチを要求して反射的に初音さんが手渡してしまう
「全く…厄介なスキルだな、それで今回襲ってきた野盗共をぶっ倒したんだって?」
(くくっ!こ、こんな鉄板が目の前で繰り広げられるとは!)
タンバさんはハンカチで汗を拭っているのだがズレた事に気付かずモミアゲの部分に布当てる
(グラグラ…)
「「プッ‼」」
「ん?どうした?」
シェイドのメンバーの誰かが耐えきれずに噴き出してしまった
いかん!このままでは敵を1人作ってしまう!
「タ、タンバひゃん?僕たちはこれでいったんしつれいしまふゅっ‼」
しまった!つい上ずった上に噛んでしまった!
俺達はタンバさんの返事も聞かずに応接室から飛び出して行った




