やっちまった感が半端ない
行き止まりに突き当たった俺達パーティーは左に進んだ他のパーティーに合流する為に来た道を戻っていた
「ん?ありゃウィス達じゃねぇか、あんな所で何やってるんだ?」
シーフであるガイジさんは視力が桁外れに良いのかずっと先にいる別動隊の姿を目視した様だ
「どこだ?」
「えーっと…現在地から約4キロ先って所かな?」
…ご先祖様はブッ○ュマンですか?って位の視力だ
「どうして突っ立ってるのか分からねぇけど全員身動きすらしねぇぜ?」
「不味い!何か状態異常に陥っているのかも知れん、急行するぞ‼」
ビルさんは別動隊の異変を何者かの精神攻撃か毒などによる状態異常だと判断した様だ
俺達は急いでウィスさん達の下へ駆け出した
「ヒロシィ‼お前の速さは何だそりゃ!?って言いたいんだが?」
急いで助けないと!って慌てて走ったら皆を一瞬で置き去りにしてしまっていた
仮にもトップパーティーのシェイドとステータスカンストしてるっぽい初音さんを置き去りに、だ
「えっ!?はっ!?な、何で?」
「そりゃこっちが聞きてぇよ…全く意外性の塊だな、ヒロシは」
合流した後ずっと爆笑しているガイジさんは珍獣でも見学してるかの様に俺を見ている
「もしかしてまたレベルアップしてない?」
初音さんが小声で話しかけて来たがそう言えば恒例の朝アラートが昨日やけに変な音だった気がする
「あのチロチロが昨日変な音だったんだけど…分かる?」
「さぁ…?」
ですよね、後でギルドで確かめてみよう
ハイクラスのパーティーだけあってウィスさん達に合流するのにそんなに時間は掛からなかった
「…何だこりゃ???」
別動隊が立ち尽くしていた理由は目の前の光景が原因だった
ウィスさん達がいた所で谷は終わっていて目の前には平らな岩場が広がっていたのだが
そこにはさっきとは比較にならない程の魔物が転がっていた
ウィスさん達が呆然としていたのは谷を抜けて直ぐの場所に巨大なドラゴンが雁首並べて息絶えていて相当恐怖を味わったからだった
その数凡そ20体。
谷に顔を向けて絶命してる理由は謎だけどその光景を見たら誰でも死を意識するだろう
綺麗に並んだドラゴン達の背後には谷底と同じ様な地獄絵図が広がっている
「やけにドラゴン達の腐敗が少ないから恐らく死骸に群がって来て後から死んだんだろうな…」
やっちまったな、こりゃ…




