助っ人依頼
初音さんに人手を募って貰った後、再び依頼主の家に向かう
おっと、友人宅に避難している依頼主さんに一応死骸の処理に時間が掛かるって言っておかないと
依頼主さんは案の定「ひぃぃ⁉」って言ってたけどそりゃそうだよな…
一応手回ししてから戻って作業を再開していると初音さんが10名程知り合いの冒険者を連れて来てくれた
「こりゃあ…凄ぇ光景だな…」
「毒撒いて殲滅とか鬼畜だねぇ」
「森の方に珍しいのが死んでるんだって?」
「あ、こんにちは。ヒロシって言います」
「おう、聞いてるぜ。俺達に皮剥ぎ処理を頼むなんざ良い根性だな?」
「へっ⁉それはどういう…?」
「ヒロシ君、紹介しておくね。この人達はこの辺一帯でもトップパーティーの<シェイド>のメンバーで…」
オイオイ…何か凄そうな人達が来ちゃったよ…
「この人がリーダーのビルさんでこの人が…」
「ちょっ、ちょっと良い?すみませんビルさん、少しお時間を下さい」
「ん?何だ?悪巧みかぁ?」
「いえいえ、何か凄そうな方々なので事前に相談を…あはは…」
少し離れて初音さんに聞いたらこの人達は転生者ではなくこの世界の実力者で大人数で大物を狩るスタイルのパーティーだそうだ
「…報酬がショボくて袋叩きにされない?」
「うん、多分大丈夫。ヒロシ君から聞いた感じだとレアな魔物も混じっていたからね」
話が纏まったのでビルさんに改めてお礼と注意事項を伝えておこう
「すいませんでした。強そうな方々だったので驚いちゃって…」
「ワハハ、そう下手に出られると悪い気はしないな」
「で、ですね…今回魔物を毒殺しているのでなるべく素手で内臓とかに触れるのは…」
「ん?初音ちゃん、教えてないのか?」
「あ、忘れてた‼」
「へ?」
「冒険者達は有毒の魔物に触れる事も多いから耐性を持ってるし薬や補助魔法で殆ど無害に出来るんだよ。これは基礎だぞ?」
そういうとビルさんは自分の手を俺に向けて見せてくれた
…確かに薄い皮膜みたいなモノが手全体を包み込んでいる
「風系統の魔法持ちはこうして手を保護したりするな」
「じゃあ釈迦に説法でしたね」
「は?シャ…何だって?」
「その道のプロに素人が余計な事を説明してしまったって言う喩えですよ」
「ヒロシは随分と学があるんだな。ヒョロいし文官とか目指してるのか?」
「あはは…そんな感じです。じゃあくれぐれも気をつけて作業をお願いしますね」
「おう、任せておけって‼」
頼もしい人達が来てくれて良かった




