予想を上回る大漁節
《レベルアップしました》
翌日頭の中に響く声にビックリして飛び起きた
「んん…どうしたの?」
「あ、ゴメンね?何かレベルアップしましたって声が頭に響いて驚いちゃった」
あ…これってネズミの魔物が罠に大量に掛かったからチリツモ経験値が溜まったのかな?
「ちょっと早いけど依頼主の家に行くね‼」
「あ、うん。気をつけてね」
タッタッタッタッタッ…
あれ?心無しか体が軽い様な?
もしかしてレベルアップで体力とかのステータスが上がったのかな?
よーし、もう少しスピード上げて走ってみよう‼
ダダッ‼タタタタタタタ…
こりゃ凄ぇ‼昨日迄のドン亀ヒロシ君から一気に汚名返上だ~!
タタタタタ…バタン‼
。。。な、何じゃあ‼こりゃあ⁉
部屋中にネズミの死骸が…
壺、壺の罠は?
…ビッチリだ
ってあれっ?裏側の勝手口に向かってネズミが行き倒れになってる???
ガチャ、ギィィィィ~~~…
「…え?」
裏口の向こうは森が広がっていた
その森に向かってネズミだけじゃなくキツネやタヌキみたいな魔物や例のカピバラン、その奥にはトラっぽい魔物
そしてその死骸の流れは森の奥までずっと続いている様だ
(クマリンの毒の効果か?)
桜モドキから抽出した毒は体内で分解されなかった様で最初毒団子を食べたネズミが死亡→生き残りが苦し紛れに裏口を抜けて脱出→弱ったネズミをキツネやタヌキが補食→同じく毒にやられ弱ったキツネ達をカピバランが…
と、どうやらかなりの数の魔物を広範囲で殲滅してしまったらしい
…とにかく家主さんが戻る前に全部処理しないと
ネズミの魔物から捌き始めたが数が数だけに一向に先が見えない
考えたら毒が身体中に回ってる事を予測して今回は討伐部位だけ削いで他は森の中にあった崖っぽい場所から谷底に投棄しておいた
あー…肉はダメでも毛皮とかは剥いだら売れるっぽいよな
ネズミは発狂しそうだから放置決定にしてもそれより大型の魔物は剥いでおくか
一旦作業を切り上げて家に戻り初音さんにお願いして人手を集めて貰う事にした
今日初音さんが良く組むパーティーは休みなのは昨日聞いていたので手間賃さえ出れば手伝ってくれると言う事だった
ネズミの魔物じゃ絶対来ないのは分かっていたので死んでいた魔物を軽く羅列したらOKが出た




