理想と現実 その二
「あ、はい‼お任せ下さい‼で、カピバランは何頭位いますか?」
「…初音さん?」
「んだなぁ…この間見たのは20頭位だんべけんど…もっと居そうな気配だんべか」
「了解しました‼では早速討伐させて貰いますね。危険ですのでご自宅でお待ち頂けますか?」
「…初音さん??」
「んじゃ家で待ってるんで終わったら来てくれるか?報酬はソコで払うけんな」
「はいっ‼」
「。。。初音さん???」
「?どうしたの?ヒロシ君?」
「アレは一体何て言う魔物なのかな?」
「あっ‼ゴメンね‼あれはカピバラン。巨体だけどこの世界では雑魚キャラだから大丈夫」
「…確かに良く見ればカピバラの様な愛くるしいお顔ですが…どうして10tトラック並みの巨体なのかな?」
「うーん?それは多分異世界キャラだからだとは思うけど…防御力も攻撃力もない雑魚魔物よ?」
「…初音さん?」
「はい?」
「…あのカピバランにこのバール…じゃなくて和製スピアーは通用するのかな?」
「。。。あ。」
「「あ。」って…」
「だ、大丈夫よ‼多分っ‼じゃあ早速始めましょ‼ヒロシ君は何なら見つからない様に隠れていてね‼」
あ、行っちゃったよ…
シャッ!ザスッ!ドカッ!
<ギィヤアァァァ⁉>
あれあれぇ?何か瞬く間に何体も刀の錆になってるぞ?
もしかして…図体がデカいだけで本当に雑魚キャラなのかな?
…カサコソ…(良しっ‼食らえ‼)
…ポクンッ!
。。。
<ギャースッ‼> ドキャッ!
「ガフゥッ!?」
。。。ドサッ。。。
「ヒ、ヒロシ君ーっ!!」
…げ、現実はき、厳しいモノだな…
………
……
…
「…君、ヒロシ君‼」
…ん?此処は…あ。
「ヒロシ君っ‼」
「痛ちち…ゴメンな…」
「よ。。。」
「よ?」
「よがっだぁぁぁ~~~~‼」
ちょ、ちょっと‼初音さん⁉
そんなにきつく抱き締められたら背骨が…
…ゴキン、…
「!?きゃあーーーっ!?」
…フフフ…惚れた女の腕の中で逝くなんて漢冥利に尽きるぜ…
まぁ今冥利の前に命が尽きかけてるけどね…
雑魚より雑魚の転生者って一体…




