理想と現実 その一
転生者は何か?ステータスのお化けなのか?
初音さんについて依頼主の下へ出発した迄は良いのだが
歩けど歩けど全く目的地が見えない
それよりも初音さんの歩くスピードが生前で言う競歩のトップアスリート並みだ
お陰でこっちはちょっと気合いの入ったランニングの様に走っている
…まぁ疲れはするが大股で歩く初音さんのプリプリしたお尻が見れて眼福は眼福であったが。
「あの…初音さん」
「ヒロシ君どうしたの?」
「ハァハァ…まだ依頼主の所には着かないのかな?」
「あ‼ゴメン!休まず歩いて来ちゃったけど疲れた?」
「ハッ、ハッ、ハッ、まぁ大丈夫なんだけどね?…少し休憩挟んだ方が嬉しいかな?」
「じゃあここで休みましょう」
初音さんは少し道を外れ誰かの牧場の脇に置かれていたベンチに俺を案内した
…ピチュピチュピロロ~…
「あ~、生き返るぅ~‼」
牧草地に吹く爽やかな風と小鳥のさえずりが火照った体をクールダウンしてくれる。
…小鳥だよな?うん、きっと小鳥だ。決して魔物ではない。
「ヒロシ君ゴメンね?私ったらヒロシ君のスピードに全然合わせてあげられなくって…」
「あぁ、良いんだよ。俺が遅いのがいけないんだし丁度鈍った体を鍛える良い運動にもなるからね」
「ヒロシ君…優しいのね…」
「は、初音さんっ…」
ん~~~~…
「あんらっ‼まぁっ⁉若いってのはすんばらしぃだなぁ‼」
「「(////////っ!?」」
「良んだ良んだぁ、おらぁに気ぃ遣わずホレ、ブチューーっと‼」
「「す、すいませんっ‼」」
「あんだぁ?もうチッスしないのけ?」
くっそ!邪魔されたよ!しかも「チッス」って何だ?
「あの…依頼主のボンガさんですか?」
「ん?おらぁボンガだが…あんた達ぁ…?」
「冒険者ギルドから依頼を受けました初音と申します。そして此方が…」
「彼氏さんかい?」
「かっ!?(/////」
「ヒロシです」
「おんやまぁこれはご丁寧に。んじゃ早速だけんどこっちさ来てくれっか?」
この人が依頼主か…初音さんの事だ、きっと雑魚魔物の依頼を俺の為に受けてくれて…
<ギィヤアァァァーーースッ!>
「。。。」
「ホレ、あそこにいるカピバランが牧草や家畜を食い散らかして困ってんだぁ…何とか倒せそうかね?」
そうかね?って…何じゃありゃあ…




