厳しい現実
「いらっしゃいませ、依頼ですか?登録ですか?」
おぉ、お約束がこんなに耳障りが良いなんて…胸が踊り過ぎてヤバい
しかも何だ?受付のお姉さん、安定のウサ耳じゃねぇか!
。。。くぅ~っ!
「って初音さんかぁ、今日は確か依頼予定が入ってましたよね?」
「うん。それとこの人を冒険者登録お願いね」
「畏まりました!では…」
「あ、初めまして。ヒロシです」
「こちらこそ、私は受付嬢のラビです。ヒロシさん、今から冒険者登録しますのでこの水晶に手を乗せて頂けますか?」
ほわぁっ!!す、水晶って!!
これでステータスとかがギルドカードに登録されて…
あまりのステータスの高さに皆がビックリして…
胸踊る冒険者ライフの始まりってかぁっ!?
「っ!?」
ま、眩しーーー!!
ラノベだと光っても眩しいって感じで書かれてなかったけど実際目の当たりにすると閃光って感じだな
思わず「目があっ!?」って叫んで恥ずかしい思いをする所だったぜ…
「はい、これで冒険者登録は終りょ。。。って、えっっ!?」
はい来たコレっ!
どうしたどうした?ラビさんよぅ…ステータスが高過ぎて一目惚れってかぁ!?
「あの、どうしました?」
「ス、ステータスが…ほぼゼロです。。。」
「。。。は?」
「「「「「「は?」」」」」」
ど、どよめくなよ…そして声が大き過ぎるぞ?ラビさん…
俺の無能ぶりがギルドのカウンターだけでなく併設された酒場にまで響いてその場にいた全員が
「「「はあっ!?」」」
って顔になってるじゃねえか!
は、初音さんまでそんな顔に…
ナイーブな俺のハートはブレイク寸前ですよ?
「えっ?あっ!?ご、ごめんなさい!…えっと…これで冒険者登録は終了です。…本当に冒険者になられるんですか?」
こらこらこらこら、ラビさん
上目遣いで此方を見ない!
てか涙目で見ない!
憐れみの目で俺のハートを刺さないでぇ~~~~っ!
「…ステータスカンストってのは異世界転生のお約束設定なのに…逆に凄ぇな。。。」
「あぁ…無双で俺ツエーは漢のロマンだと思っていたが…今はああいうのが流行りなのか?…逆に?」
嗚呼。。。冒険者さん達の視線が痛いっす。。。
俺だって知っていれば俺ツエーを望んだに決まってるっす。。。




