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草原の電話ボックス

どうです、旅の方。

何もないこの村ではありますが、一つ面白い話をして差し上げよう。


この村は見ての通り北に山があり南に大きな湖がある。

そして東西にかけて草原が広がっている。

草原は旅人さんも通ってきたんだろう?そうだね……確かに何もない。

とはいえ随分と広いものだから、一概に何もないとは言えないわけだ。


……ははっ、不思議そうですな。

ええ、そうです、この話は少し不思議な話だ。


雨が降り出しそうになった草原のどこかには、突然電話ボックスが見つかるのだそうですよ。

そして中に一人で入り込み、目をつむって十数える。

すると電話がかかってくるんだそうで。

出てみればそいつはなんと一番会いたい人からの電話らしいんです。

一番、ですから、自分では気づいてないような相手からかかってきたりなんてこともあるそうでねえ。

それが、亡くなった人だなんてこともあるらしいから不思議なんです。


………おや、曇ってきましたね。

丁度、こんな具合ですと、もしかしたらどこかに電話ボックスがあるかもしれません。

あなたも、会いたい人がいるのなら探してみてはいかがです?


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