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 聞き覚えのある声にハッとして顔を上げると、そこにはおかしそうに笑いを堪えているトワがいる。


「トワ!」

「なんだよ、今日は早いじゃん」

「ええ。ヒマリの言う通り、未来の妻が寂しがっているので、と言ったら即帰してもらえました。まぁ、何だか皆に生暖かい目をされましたが」

「そうなの? まぁ婚約者っていう設定だしね。皆しばらくは気を使ってくれるわよ、きっと。おかえりなさい、トワ」


 私の言葉にトワは一瞬だけ頬を染めて頷く。


「おかえり、お疲れさん」

「ええ、ただいま。で、さっきの話に戻りますが、こんな所で二人して何を喧嘩していたんですか? 通りの向こうまで噂になってましたよ? 『あっちでまた奥さんとクリス様が喧嘩してますよ』って」


 おかしそうに肩を揺らしながらそんな事を言うトワに私とクリスはいっぺんに話しだした。


 そして——。


「それは……どっちもどっちでは? それにしても、ソール家の娘さんと縁が出来たのですか。あそこは一代で財を築き上げた商家で、その功績を讃えられて貴族の仲間入りを果たした家なんですよ。スカーレットさんからしても、きっとあなたとの縁は大事にしたいでしょうね」

「何でだよ?」

「言ったでしょう? ソール家は新興貴族なんですよ。だから長い歴史を持つ貴族からすれば、財があればあるほど鼻につくわけです」


 困ったものだ、と言いたげにため息を落としたトワを見る限り、きっと社交界やら何やらで色々見てきたのだろう。

ここまで読んでくださった皆様、そしてブクマや評価を入れてくださった皆様、本当にありがとうございます!

あらすじにも書いたのですが、リアルの方で忙しくなって転載作業の時間を取ることが出来ず、この回を持ってこの作品はなろうさんでの連載を終了させていただきます…。

楽しくここまでお付き合いくださった方々には本当に申し訳ないのですが、続きはエブリスタさんの方で更新しておりますので、続きが気になると思ってくださるお優しい方々はぜひともそちらで楽しんでいただけたらと思います(´;ω;`)

本当に私事でご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんm(_ _)m。

今後とも、作品共々どうぞよろしくお願いいたします!


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