#56 ○エルムズ王国の新たな夜明け(10)その1
エピソードを分割して軽量化をしています
①女王エリーヌの政務の始まり【政務その10】#56 その1
〔女王様お飾りが〕エミリア...お飾りが...豪華すぎ
②女王エリーヌの政務の始まり【政務その10】#56 その2
〔女王様のお茶会〕アリー...川遊び...お弁当
◇◇女王エリーヌの政務の始まり【政務その10】
〔女王様お飾りが〕エミリア...お飾りが...豪華すぎ
※「この話の時間軸は、『ユリウス様の正妃選びの試練』の『あとの』頃になります
今朝は師匠―が、以前のように、スムージーを飲みにきた。
ちょうど、師匠ーの大好きなアポリィの真っ赤に熟した実があった。これをポーとゆっくり飲んでいる。
エルナちゃんも朝食にきて、タマゴサンドを食べ、付け合わせの野菜もチャント食べている。
いつもの朝食を取っていると、階段を誰か上がってくる。
こんな時間にだれ? と思っていると扉を開けて入ってくるのは、リリー(リリアーヌ)だった。
こんな塔に、自分で来るなんて珍しいなと思っていた。あれー、なんか慌てているな。
私は「リリーなんかあったのー」ときてみた。
「そう、大変なのよ。先日、ユリウス様から青い石のお飾りをプレゼントされたじゃない。あれが、とても豪華だったのよー」
「え! リリーそれって本当なの?」
「そうよー、女王様即位式のエリー(エリーヌ)のお飾りを見ていたら、石が小さいのよー!」
「じゃあー、私は別のお飾りにして、調整するすればいいんだよね」と私は気にしていなかった。
「もう、エミリアさんて、デリカシーがないわねー。初めてのプレゼントだから、付けないとユリウス様が悲しむでしょう!」
「えー! でもバランスが取れないんでしょう。女王様は豪華でないといけないから。事情を話せばユリウス様が納得してくれるでしょう」
私は「これから原石を取りに行って加工して、お飾りは間に合うのー」
「そうなの、間に合わないと思うのよー、困ったわーーー!!」
私は「それって、両方を何とかしようと、しているからでしょう。女王様が優先でしょう。私がユリウス様に連絡をするわ」
私は久し振りに魔導通信のヘッドセットを付けて通信をした。
「はい、ユリウスですが、だれ?」
「えーと、エミリア...ああっと、アリシアです」
「えーと、エミリアちゃんだよねー。どーしたの?」
私はそして、事情を説明した。ところが...「えーと、では考えておきます」と切った。
リリーは「エミリアどーしたの?」と聞いてくる。
「えーとねー、お飾り付けた姿を二人きりで見たいと言うから、それは考えておきます」と言ったのよ。
「えー、どーしてー?」とリリーが驚いていた。
「だって、客間がいいかなー、ていうからですよ。あそこはベッドがあるところでしょ。まだ...ちょっと...」
「えー、それって、本当ー! たぶん イジリかな? 聞いてみようかー」
リリアーヌが魔導通信のヘッドセットを付けて通信をした。
「はい、ユリウスですが、だれ?」
「はい、リリーです。いまエミリアと話をしてたでしょ。客間で会いたいって、あれって、悪ふざけだよねー」
「はい、すみません。アリウスでした。兄はいまいません」
「なんだー。アリウスのいたずらかー。じゃあ罰として、今の話をユリウスへ伝えてね」
「はい、分かりました」と言って切った。
リリーは「アリウスのいたずらでした。凄く心配したー?」
私は「えー! そうですよー! 紳士的になってきたなーと思っていたから、もう驚きましたー」
リリーは、みんなにその話をしたので、オモイッキリ、笑われてしまったーーー!! ひどーおい、アリウスめーどこかで『ざまぁ』しよ。
しばらくしてから、リリーへ通信がきた。内容はOKだったようだ。良かったー。
ところが、リリーは「客間の件は近々誘うからって、言ってたよー」という。
「私は、もう引っ掛かりませんよーーー!!」と言うと、みんなで一緒に大笑になった。=^_^=
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