#52 ○エルムズ王国の新たな夜明け(6)その3
エピソードを分割して軽量化をしています
①女王エリーヌの政務の始まり【政務その6】#52 その1
〔側妃が一人足りない〕側妃が...一人足りない
予告から更新しました
②女王エリーヌの政務の始まり【政務その6】#52 その2
〔《緑の聖女》応援要請その1〕《緑の聖女》...またマリアが
③女王エリーヌの政務の始まり【政務その6】#52 その3
〔ユリウス様の正妃選びの試練〕正妃が...二人ソックリ!...どっちが...
◇◇女王エリーヌの政務の始まり【政務その6】
〔ユリウス様の正妃選びの試練〕正妃が...二人ソックリ!...どっちが...
すーみませんーーー!!、ナレーターの乱入です。応援だけでもさせて下さいーーー!!
ガンバレーーー!! 男主人公『ユリウス様』ーーー!!
ユリウス様に、フクロウの配達者が来ていた。
小さな通信用の筒に封印があったが、フクロウの配達者が封印を解いて、渡された。
小さく、巻かれた通信状を広げて見た。
それはどうやら、女王エリーヌからの、お茶会の招待を知らせる内容だった。
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拝啓 ユリウス様.
1週間後に、私の離宮の庭園で開くお茶会へ、ご招待させていただきます.
あなたにとって、生涯を共に歩む、伴侶を選ぶことになります.
お茶会の趣向で、あなたには退屈させない、ショータイムをご用意しました.
このショータイムは、あなたにもご参加をいただきます.
内容は『ユリウス様へ正妃選びの試練を与える』とさせていただきました.
ぜひ、ご参加ください.
女王エリーヌ.
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これがあのネズミさんが知らせてくれた、招待状※なのかー!
※#51 〔ユリウス様へのアドバイス〕 を参照してください
うん! オレには、あの王都の奪還の作戦で、勝利へ導てくれた、彼のアドバイスがある。
最後に勝利を得られるように、本命の正妃を選ぶことにしよう。
ユリウス様は1週間後の、お茶会の始まる3時前に、女王エリーヌの離宮の門に到着していた。
門を守る衛兵に、自分の訪問を女王エリーヌへ連絡をするように、伝えた。
ユリウス様は、リリー(リリーアーヌ)が迎えに来ると思っていた。
あれ! 門の少し前の木立に、マリア? の顔が見えた。
なるほど、マリアが迎えに来てくれたのか。 珍しいことも、あるもんだなーと思った。
門を守る衛兵が、頭を下げたが、何か少し「ニヤー」としていた。
ユリウス様は、マリアを見ると、とても驚いた。
あれ! 前に会ったのは、1カ月前だけど、その間にマリアに何が起きたーーー!!
目の前のマリアは、目の毒と言っていいほどに、大きな胸をたわわにした侍女姿でいた。
まずい! 目が自然と胸に固定されそうになる。頭にはあのネズミさんのアドバイス『誠意』が浮かんでいた。
何とか、マリアと挨拶をして、案内をしてもらっている。
でも、今度は、後ろ姿はとーても大きなお尻をしている。まーた、目が自然と...。ダメダメ!
ユリウス様は、これはもう、趣向が始まっている。ハニートラップで終えてたまるかー! と平常心を保つのだった。
マリアの案内で、離宮の庭園のお茶会の場所に着いた。
マリアは、もう間もなく、女王様とリリアーヌが来られると言っていた。
席に着いて待っていると、リリーを先頭に、女王エリーヌが、えー! 二人いるーーー!! 全くソックリで見分けができない。
そうだった、趣向はもうすでに始まっていて、ハニートラップを越えてきたんだから、と落ち着きを取り戻していた。
リリーと二人の女王が、席に着いた。
そこで、リリーから説明があった。
「このお茶会で、二人の女王とお話をして、生涯を共に歩む伴侶として、後悔がないように正妃を、お選び下さい」と。
ユリウス様は、心はネズミさんのお陰で決まっていたが、エミリアが見分けが出来ない。
そこで、エリー(エリーヌ)の幼い頃の話とかを色々としてみたが、どれもが2人共に話に違和感がない。困ったーーー!!
少し落ち着いて、服装などを眺めていた。うーん、いつもの青を基調としたドレスや髪飾りなど、一人はいつもの、幼なじみのエリーだなー、と思った。
それから、もう一人は、ミントグリーンを中心に薄い黄色や少し濃い緑などカラフルなドレスや髪飾り、いつもとは違う服装だなーと思っていた。
そして、会話も終わり、正妃を選ぶ時間が来たようだ。
リリーが、二人を立たせ握手できるように手を前に出させていた。
自分から右側の一人はいつもの服装のエリー。もう一人はミントグリーンを中心とした服装のエリーだった。
が、こちらのエリーの後ろには、植え込みにマリア? が隠れている?
そうか、ユリウス様は決めた。右側に移動して、エリーの手を握った。そのエリーはとっても嬉しそうに、喜んでくれていた。
エミリアは、ユリウス様はマリアの存在に気付いてくれたと、心の内で喜んでいたーーー!!
ユリウス様はやはりそうかーーー!! 間違わずに選べて良かったー。エミリアは、もっと先の未来になるんだーーー!!
そして、右側のエリーは何かアイテムを外した。あれ? だれ? おーーー!! アリシアだった。「アリシアが正妃になってくれるのかーーー!!」と思わず声に出していた。うん、それもいいねー!
それから、ユリウス様はアリシアを抱きあげて、クルクルと少し回っていたーーー!!
その後に、もう一人のリリーの元へ行き「エミリア、リリーと共に側妃として、私達を支えて欲しい」と、軽く頭を下げた。
もう一人のリリーは「はい、私はエミリアです。側妃にして頂けるのであれば、支えましょう」と嬉しそうに言ってくれた。
ユリウス様は、とても難しい選択だったが、あのネズミさんの導きがなければ、成功はしなかったと思った。ありがとーーー!!
お茶会の参加者は、みんなで拍手をしていたーーー!!
私の作品をごらんになっていただき、ありがとうございます。
できるだけ、「ギャグ」に寄せるよう工夫をしております。エピソードに『クス』程度でもあれば、単純に顔マークしていただくと、「ギャグ」に寄せる工夫に張が出ます。よろしくお願いします=^_^=




