#141 ○エミリアの真夏の夜のゆめ(32) 〔その1〕 王女エミリア
①○エミリアの真夏の夜のゆめ(31) #140 〔その1〕
◇◇夏のプライベート旅行...本日出発!...ネリアーナ
ネリアーナに会いに行くんですが...
◇◇夏のプライベート旅行...本日出発!...ネリアーナ
私は、塔の朝食の片づけをしてから、レリアと王城の私の部屋へ転移しました。
それで、リリー(リリーアーヌ)の部屋に向かったわ。
リリーは、私が自分から来たので「あら、エミリアが珍しいわね。何かありました?」
「ええ、あのサウベロの婚約の話は、ご存知ですよね」と切り出したわ。
「ああ! 忘れていたわ。もう間もなくよね。国賓として扱わなければ、いけないわね」
「それで、ネリアーナの所へ訪ねたいので、学園長へ連絡をお願いします」
「ええ、分かりました。それと、学園の寮へ先ぶれですね。馬車も手配はします。ですから、戻ったら報告をね...」
「はい、分かっていますわ」
私は夕方、王城の正門の前にレリアと一緒に行きましたわ。
「レリアは、学園へ行くのは、初めてです。さぞ、ご貴族様の美形の子女が、お揃いなんでしょうね」と言っていたわ。
あれ! そうか! この時代にも庶民向けの、恋愛小説の本があったわね。その影響かしらね?
「エエッと、レリアそれって、何かの本にあったのかしら?」
「ええ、そうです。恋愛小説の本の舞台では有名ですよ。私にとってはある種の『聖地』です。だから、とても楽しみです」
「ねえレリア、その恋愛小説って、何か定番のテーマはあるの?」
「そうですね。令嬢断罪物とか、追放される物語や、でもやはり、何といっても王子様との恋愛ですよね」
「今日会われるかたは、もう有名な話になっちゃっていますよ。王太子と聖女様の恋の物語ですからね」
「あら、そうなのね。じゃあ、ネリアーナはヒロインだから、レリアもある種のあこがれ的な感じかな」
「そうですね。私の『推し』でもありますよ。だから、とてもワクワクして、たまりません」 =^_^=
私のいた世界、日本の異世界物ラノベやマンガに負けない、庶民向けの、恋愛小説!! 存在感を感じてしまったわ!!
学園の正門に入り、寮の来客の間に通されたわ。レリアと二人で待っていると、レリアは窓から学園内を嬉しそうに眺めていたわ。
ああ、本当は同じ気持ちで、眺めたいのよ。せっかく異世界にいるんだからね。レリアがとても、羨ましく思えてきたわ =^_^=
ネリアーナが来客の間に、入ってきたわ。
「エミリアさん、お久しぶりです」
次回は、婚約話を聞きたい です
私の作品をごらんになっていただき、ありがとうございます。
できるだけ、「ギャグ」に寄せるよう工夫をしております。エピソードに『クス』程度でもあれば、単純に顔マークしていただくと、「ギャグ」に寄せる工夫に張が出ます。よろしくお願いします=^_^=




