#136 ○エミリアの真夏の夜のゆめ(27) 〔その1〕 王女エミリア
①○エミリアの真夏の夜のゆめ(27) #136 〔その1〕
◇◇夏のプライベート旅行...本日出発!...『緑』のリスク
皇帝の若返りは成功?...
◇◇夏のプライベート旅行...本日出発!...『緑』のリスク
ようやく、私の胸から、手鏡に視線は移ったの(もう胸ばかり見てないでね! 男って!)。
皇帝はようやく自分の変化を見始めていた「おお。もう10歳は若返ったわい!! これは凄いな!!」
更に10年若返って「おお!! 30代じゃ!! もう青年に見えるな!! エミリアは、どうじゃな?」
「ええ、もうとっても、素敵な青年ですわね。これは惚れ惚れしますわ(相手に、令和の言い方通じないので、ご覧の方ゴメン!)」
ここから先は、じわじわとした、変化になってきているの。
「もう、ワシも20代じゃな。ソロソロ、若返りも収まっているようじゃな。エミリアは、どうなんじゃ?」
「ええ、私と並んでも、つり合うお歳に見えますわ。私も。ここまでの若返りを、見るのは初めてですわ!」
「変化もゆっくりとしたから、もうこれで、終わりじゃろう?」
ああ、いけない! 聖女服の前をあわせておけば良かったわ! また、私の胸に視線は固まっているのよ、もう!
でも少し、時間を稼がないと...。私は、仕方なく、落ちてきた髪を手で跳ね上げたの。更にゆれる胸に視線が...。
この方法での時間稼ぎもう、終わりにしたいわね(本当は嫌なのよ!)...。
これだけ稼げば良さそうね。変化が終わったわ。
皇帝が手鏡に視線を移したわ。「なんじゃ!! これは!!」と叫んでいたわ。
宰相が「とても魅力が溢れてくる、お歳になられましたね。エミリア殿は、いかがですか?」
「ええ、とても素敵です。いかにも将来が有望なお歳になられましたわ。私はいつでも『陛下』へ、お嫁に行って差し上げますわ」
『皇太子殿下??』と、宰相と側近みんなで一緒に、唱和しながら、言っていたの!!
「むう、宰相お前はワシを、このエミリアと謀ったな!! これを見越していたんじゃな!!」
「いいえ、私は若返りが、成功をしていると思いますわよ。ねえ、宰相殿」
「はい、その通りですな!! いまは、摂政として私の判断によりますから。王女エミリア殿は、成功ですな!!」
側近も、みんなで一緒に「同意です!!」と発していた。
皇帝は、15歳くらいの少年になっていたのよ!!
「お前たちーーー!! 覚えていろーーー!! 5年したら、また皇帝になるんだからなーーー!!」
「いいえ、あなたのお子さん。今が正式な『皇太子殿下』がすぐに即位されますから、あとは余生を、皇后とお楽しみください!!」
これで、帝国は穏やかな、今が正式な『皇太子殿下』がすぐに即位されます。それで無血のクーデターは完了しますの!!
ああ!! 恥ずかしかった!! もう、絶対に胸がゆれないように、しちゃうんだからね!!(とエミリアのボヤキでした)
次回は、帝国と友好へ です
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