#50 ○エルムズ王国の新たな夜明け(4)雨の日企画
雨の日企画
◇◇お飾りの側妃?
少しでも笑っていただければ幸いです
◇◇お飾りの側妃?
私は、前にリザリア師匠と話していたことを思い出しているんですよー。
「それで、師匠ー私がめざす、お飾りの側妃になるってことを聞きたいんです」
「私って王女エリーヌの身代わりをしていた時のように、離宮に閉じ込められちゃうんすよねー」
「それって、カゴの中の鳥のようですねー。私は、裏では自由に動き回りたいなーと思っているんですよねー」
「そう、冒険者のように、色々なところや、他の国で変ったものも見たいなー。そして、色々な特産品なんかも、味わいたいじゃないですかー」
「うん、何言ってんの、エミリアは《西側諸国一番》や《東側諸国一番》の賢者を倒した英雄でしょう?」
「ユリウス様の守りが必要なの? 大丈夫でしょー!!」
「ユリウス様に守ってもらいたいってー気持ちがあるならば、それはもう簡単なんだけどねー。体ごと嫁いでしまえーーー!!」
「い...いいえー! 守ってもらう必要は全然ないですねー。じゃあー、そうですねー。自由に出歩けるんですねー」
師匠は「まー、他の国に行くなら、そんなに自由にってわけには、いかないだろうなー」
「あと、エルナみたいに、飛行してー! それで旅行へいくー! なんかは、公務だったら絶対にダメだからなーーー!!」
「えー、でも師匠ーの弟子で、冒険者のエミリアならば、いいでしょーーー!!」
「あのなー! それは緊急時だけだぞーーー!! 転移もなーーー!! 側妃なんだからなー、周りと話し合いしてからにしろー!」
「そうよー公務。なんなら、聖女様達が、襲われたショックで神殿に閉じこもっているようだからね」
「あなたが聖女様達の巡行に付いて行ってあげたら、いいと思うわよー」
「競技場で、王太子殿下が襲われた時も、聖女様達をなだめて神殿まで送ってあげたでしょー」
「ええ、それって、いいですねー。じゃあー、ユリウス様をねじ伏せちゃえば、いいんですよねー!!」
「まー、本当はユリウス様と話し合いだと思うんだけどねー。なんか、エミリアならできちゃいそうな気もするわねー!!」
「いいえ、淑女らしくですよねー、師匠。何か冒険者モード? になっちゃっていました! ユリウス様とちゃんと話し合いをしますからね」
「あら、そうねー。本当はそーして欲しいわー」
私は、聖女様達が巡行に行って、色々なファンタジーな景色を見て、特産品を味わって公務をするのが、うらやましかった。
そうかー、それならば、出張する特務を作って行ってもいいのかー。行くなら戦闘メイドのマリアを連れて行きたいなー。
でも、気を付けないといけないことがあるんだよねー。
筋トレしないマリアってー! すぐに女子力が上がっちゃうからー! 一緒に寝るのが大変なんだよねーーー!!
私の作品をごらんになっていただき、ありがとうございます。
できるだけ、「ギャグ」に寄せるよう工夫をしております。エピソードに『クス』程度でもあれば、単純に顔マークしていただくと、「ギャグ」に寄せる工夫に張が出ます。よろしくお願いします=^_^=




