#135 ○エミリアの真夏の夜のゆめ(26) 〔その3〕 王女エミリア
①○エミリアの真夏の夜のゆめ(26) #135 〔その1〕
◇◇夏のプライベート旅行...本日出発!...帝都へ到着
②○エミリアの真夏の夜のゆめ(26) #135 〔その2〕
◇◇夏のプライベート旅行...本日出発!...ショーの開幕
③○エミリアの真夏の夜のゆめ(26) #135 〔その3〕
◇◇夏のプライベート旅行...本日出発!...真の姿登場
王女エミリアがバレて...
◇◇夏のプライベート旅行...本日出発!...真の姿登場
「その通りじゃ!! ゆえに、興味を持っておる。そなたも、その姿は、本来の姿ではあるまい!!」
「そこまで、我が国の極秘情報が漏れているとは思いませんでしたわ」
「では仕方がないですね。本来の姿をお見せしましょう」私は、聖女服のフードをすっぽりと被り、変身アイテムの指輪を外した。
そして、聖女服のフードをゆっくりと、下げていったわ。
側近の方から「おお、このお顔、髪色と瞳は、王女エミリア殿ですか?」何人かが、知っていたようです。
女王エリーヌにそっくりの顔、プラチナブロンドの髪、碧眼。女王エリーヌが妃となるのに、次期国王ユリウスに、側妃に欲しいと言わしめた、美しさだった。
「はい、私はエルムズ国の第三王女エミリアでございます」
「それで、我が国のとある人物ですが、王宮魔導師団長です」
「いまは、70才を過ぎておりますが、後を継げるものが、まだおりません。そのために、20才ほど体を若返らせております」
「治癒院で、治験者として、分析しています。見た目も、身体も50代に若返っておりました」
「どうじゃ、みんな!! ワシは情報を確認した上で、キチンと判断をしておるのじゃ」
「それで、こちらから、打診をした通りに、薬を持って来ておるのか? それとも、どこかに隠しておるのか?」
「いいえ、先ほどの映像の通りに、私には実績がある自信がこざいます。容易に拉致が可能と思われていますか?」
「いいや、それは思っておらん!! 今行方知れずの、本物の魔導師エミリア以上の実力者で、間違いはないじゃろう!!」
「その通りでございますわ。では、肌身に離さずに持っていますので、ここでお出し、致しますわ」
そう言いながら、聖女服の前を開いて薬を3種類取り出した。トップスは薄絹のオフショルダーだった。若さあふれる、白く輝く肌が露わになっていた。
私は、この時に皇帝の目が光った事を見逃さなかったの。『英雄色を好む』の通りに、若く美しい娘にどうしても、惹かれるもの。
薬より先に、私に興味を持ったのか、と私は思ったわ。
そして、薬は目の前の会議台に出したわ。
「薬は3種類ございます。青:延命・長寿命、緑:若返り・長寿命、黄:金剛石・長寿命です、長寿命とは千年ほどです」
「私の方からは『黄:金剛石・長寿命』の効能のみではなく、『不老不死』を願う方の、環境との関係を、ご説明させて頂きますわ」
皇帝は「長寿命とは千年ほどか、それで十分じゃ。環境とは、自分の置かれている、周囲との関係か!! 申してみよ!!」
次回は、環境は無常 です
私の作品をごらんになっていただき、ありがとうございます。
できるだけ、「ギャグ」に寄せるよう工夫をしております。エピソードに『クス』程度でもあれば、単純に顔マークしていただくと、「ギャグ」に寄せる工夫に張が出ます。よろしくお願いします=^_^=




