#130 ○エミリアの真夏の夜のゆめ(20) 〔その1〕 王女エミリア
①○エミリアの真夏の夜のゆめ(20) #130 〔その1〕
◇◇夏のプライベート旅行...本日出発!...《緑の聖女》
◇◇夏のプライベート旅行...本日出発!...《緑の聖女》
フィリアの《緑の聖女》育成の時間がきた。何日間に分けて、草魔法発動の練習をしてきた。
やはり、聖属性魔法、治癒をしてきただけあって、魔力の制御も十分にできていた。
今は、花のしおれてしまった鉢植えを持って、フィリアの部屋へ向かっているの。
フィリアの部屋に入ったわ。フィリアは疲れた顔をしていたの。
急がなくても、あなたならできるから、お茶でもしてから、始めましょう、と声をかけた。フィリアは、ホッとした顔をしたわ =^_^=
礼儀作法の先生、エミアーヌにだいぶ、詰め込まれているわね (;^_^A
お茶をしている間に、西エルムズ国の次期王妃のエルナちゃんの話をしていたわ。私の侍女から、次期王妃になった話をね。
フィリアは、その話を聞いて、だんだんと穏やかな表情に、変わっていってくれたわ。
あまり肩に力が入り過ぎると、上手くいくものが、中々上手くいかなくなって、自信を失わせることに、なるから注意が必要ね。
穏やかな顔の表情になった、フィリアへ、今日は草魔法の発動をしてみましょう、とお試し的に声をかけたわ。
私は、テーブルに持って来た、しおれた花の鉢植えをおいたの。
フィリアは、水を入れたコップに、静かに祈りを捧げてから、ゆっくりとコップの水をしおれた花の鉢植えにかけて、草魔法を発動させた。
すると、鉢植えのしおれた花が、徐々にゆっくりと復活してきた。
私は、フィリア! 落ち着いてやれば、やはり出来る子だったわね。やったじゃないーーー!! と、思いっきり褒めたわ。
「私は、草魔法が使えるようになったんですね」と、とても感動をしているの =^_^=
あとは、雑草でも成長させて、人に絡みつけるような、経験をさせておきたかった。
だたし、アサシンをまだ用心しないといけない。
王城の離宮の庭? ダメね! エリー(女王エリーヌ)やリリー(リリアーヌ)に、驚かれて、その後は叱られそうね。
そこで、思いついたのは、アリー(アリシア)の塔の屋上ね。確か私が放置していた、プランターがまだあったわね。
フィリアを連れて、アリーの所へ行って屋上を借りたの。懐かしいな、私が側妃アリシアだった頃、毎晩ビアガーデンにして、騒いでいたわね。
聖女様達もここで、育成をしていたからね。
プランターには、私が植えた? 朝顔みたいな植物! あれはどう見てもヒマワリよね! があったわ。
アリーが「私が植え替えたのよ」でも、エミリアの残していったプランターも、あそこにあるわよ。
次回は、《緑の聖女》② です
私の作品をごらんになっていただき、ありがとうございます。
できるだけ、「ギャグ」に寄せるよう工夫をしております。エピソードに『クス』程度でもあれば、単純に顔マークしていただくと、「ギャグ」に寄せる工夫に張が出ます。よろしくお願いします=^_^=




