#129 ○エミリアの真夏の夜のゆめ(19) 〔その4〕 王女エミリア
①○エミリアの真夏の夜のゆめ(19) #129 〔その1〕
◇◇夏のプライベート旅行...本日出発!...婚約を調える!
②○エミリアの真夏の夜のゆめ(19) #129 〔その2〕
◇◇夏のプライベート旅行...本日出発!...闇からの手!
③○エミリアの真夏の夜のゆめ(19) #129 〔その3〕
◇◇夏のプライベート旅行...本日出発!...闇からの手②!
④○エミリアの真夏の夜のゆめ(19) #129 〔その4〕
◇◇夏のプライベート旅行...本日出発!...帝国アサシン!
◇◇夏のプライベート旅行...本日出発!...帝国アサシン!
レリアが仕留めた、大物そうな気配の男は、影からマークされていた人だった。
この王都に巣くう、帝国エージェントを束ねるNO.2の男だったわ。
レリアは、この実績を聞いて、とても嬉しそうにしていたの。
「エミリアさんを、見下しているから、こうなるんですね」と言っていた。
私は「それは帝国の情報部が、分析を誤ったからなのよ。でも、今回はそれを期待していたの」
帝国側が、作戦的には、政略的な結婚に競り負け、追い詰められたから。一気に逆転を謀ってくる、と思っていたの。
でもそれは、魔導師エミリア達が、例の行方不明で本物ではなくて、控えの存在と思っていたからなの。
それは、レリアもわかるでしょう。パートナーがマリアじゃないもの。ヒカルちゃんとルシアちゃんもいないしね。
それで、フィリアに集中をするように、見せかけて。私もターゲットにしていたのよ。
それが、例の男の存在なの。魔導師エミリア(控え)を、引っ張り出すのも、目的だったわ。
フィリアに集中しているはずの、アサシンの攻撃を、私は結構受けたわよ。私が(控え)だと思ってね。
でも、今回の一番は、マーキング・ピクシーと連動したトラップね。
予めシールドを張っていたら、アサシン達は、飛び込んでは来なかったと、思うわよ。
それと、例の男。国宝級のアーティファクトまで、使ったのに捕獲されちゃう、なんてね。
例の男は、帝国でトップ5に、絶対に入るような男ね。帝国は、かなりの痛手になったでしょうね。
その頃、帝国の情報部では、とても混乱をしていた。エルムズ国の王都エージェントが、壊滅的な痛手を受けてしまったからだ。
帝国でも、NO.1を競う手練れのアサシンと、国宝級のアーティファクトまで、失ってしまったからだ。
帝国の重鎮が集まった、あの会議場で、一番出費や被害が少ない提案で、一躍注目を浴びていたのだから。
ところが、フタを開けて見れば、『政略結婚』は失敗!
『政略結婚』相手の暗殺を謀っても、NO.1的アサシンと国宝級のアーティファクトまで失ってしまったのだ!
帝国の情報部のトップは「あの魔導師エミリアめ、控えのクセにガンバリやがって、泣き面にしてくれようーーー!!」
次回は、草魔法 です
私の作品をごらんになっていただき、ありがとうございます。
できるだけ、「ギャグ」に寄せるよう工夫をしております。エピソードに『クス』程度でもあれば、単純に顔マークしていただくと、「ギャグ」に寄せる工夫に張が出ます。よろしくお願いします=^_^=




