#129 ○エミリアの真夏の夜のゆめ(19) 〔その1〕 王女エミリア
①○エミリアの真夏の夜のゆめ(19) #129 〔その1〕
◇◇夏のプライベート旅行...本日出発!...婚約を調える!
◇◇夏のプライベート旅行...本日出発!...婚約を調える!
ルキウス殿からの帰りの馬車で、フィリアと話したの。
もう、フィリアはルキウス様で心がいっぱいに、なっているようだった。
ルキウス殿もあの後の話の時に、とても乗り気になっていた。例えどんな障害があろうと、乗り越えてみせる!! その気構えを感じたわ。
馬車は、王城へ向かっている。もうこれからは、王城で大切に警護をする。特に、帝国が一番危ないからね。
王城に着いたら、レリアの同僚を、警護に付ける手配はできているわよ。もちろん、護衛のセリアはマリア姉の弟子だからね。
王城に着き、リリー(リリアーヌ)の部屋に、フィリアと護衛のセリアと一緒に向かったわ。
リリーの部屋に行くと、エリー(エリーヌ)がお待ちかねのようだったわ。
ルキウス殿が、とても乗り気だったと、伝えたわ。
「それなら、王女エミリアは、フィリアの『ワンダー聖女』育成を頼むわね」と、リリーとエリーも嬉しそうにしていたわ。
「これから、フィリアの貴族籍登録を私の家でと思っているけど、リザ(リザリア師匠)の家と争っているわよ」とリリー。
「それにしても、フィリアの義理の妹は、リザの家の嫡男を狙ったけど、貴族のお作法が苦手みたいね」
「それで、貴族の裏世界で、公爵家の家名に泥を付けているのに、気付いていないようね。フィリアこの話は知っている?」
「ええ、王都修道院まで、ウワサは流れているので...」
「そう、このままではあの公爵家、没落を待つしかないから。あなたに、貴族籍再登録が来ても、私もエリーも許さないからね」
「ええ、私は本当にもう、あの家とは何の関わりもありませんから、ご随意にして下さい」と、フィリアの目は怒りに燃えていた。
エリーやリリーと私も、これがフィリアに送る『ざまぁ』になるなと、最後は東エルムズ国の王妃がトドメね、と思ったの。
私は、フィリアを客間に送ったわ。そこで、久し振りの方と会ったわ。あ! エミアーヌ! 内心の動揺を隠して、ニコやかにご挨拶したわ。
そう、リリーはフィリアの妃教育の基礎として、姉のエミアーヌを教育係に頼んだのね。もうこの国の礼儀作法の最高峰になるわね。
エミアーヌも、私をこの国の妃に据えようと、かなり喰いつかれていたわね。いまは振り返りだから、懐かしく感じちゃうわね。
次回は、闇からの手 です
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