＃１２８ ○エミリアの真夏の夜のゆめ（１８） 〔その３〕 王女エミリア
①○エミリアの真夏の夜のゆめ（１８） ＃１２８ 〔その１〕
◇◇夏のプライベート旅行．．．本日出発！．．．東エルムズ国！
②○エミリアの真夏の夜のゆめ（１８） ＃１２８ 〔その２〕
◇◇夏のプライベート旅行．．．本日出発！．．．私エミリア！
③○エミリアの真夏の夜のゆめ（１８） ＃１２８ 〔その３〕
◇◇夏のプライベート旅行．．．本日出発！．．．本領発揮！
◇◇夏のプライベート旅行．．．本日出発！．．．本領発揮！
私は、急いでリリー（リリーアーヌ）のところへ行きましたわ。
リリーは、女王エリーヌ（エリー）と優雅に、お茶をしていましたわ。
私の顔を見ると、お嫁に行く覚悟でも出来たの。
まあ、懐かしいその対応！！ これを跳ねのけるのが、エミリアなのよ。フッフー！
私が、二人にプランを話すと、ええ！ やはり、あなたも、エミリアねー！ それは、凄いわー！
リリーとアリーは相談していたけど、周りの調整が大変だけどねー！ 成功すれば、これが一番いいわねー！
ここで、少し（断罪チヨッピリ）で婚約破棄された、令嬢の話をさせてください。
母親は、東シュトリアム国の王妃の妹で、このエルムズ国の公爵家に嫁いで来ました。
娘の婚約が出来た後に、病死してしまったの。婚約者は、侯爵家の三男だったの。
その後、公爵様は後妻を娶るんだけど、その後先妻の娘、フィリアーナは侍女同然の扱いを受けるの（いわゆる悪い継母）。
そんな扱いの、なかで楽しみは。東シュトリアム国の親戚って。そう、王妃が叔母で、その息子たちは、いとこだったの。
毎年夏になると行き、今のルキウス殿と年が近いので、仲が良かったの。
フィリアとルキウス殿から呼ばれて、贈り物も貰っていたの。
そのルキウス殿からの贈り物は、タンスの隠し引き出しに隠していたわ。見つかったら、盗られちゃうからね。
その継母が、我が娘を東シュトリアム国の、第二王子の王子妃に据えれば、先妻の子より格が上だし、旦那である公爵の受けも良くなると考えたの。
ところが、ルキウス殿はその後妻の、フィリアへの扱いを知っていたの。
だから、婚約が成立などするはずが、全くなかった。当たり前よね！
それが、もとで、今度は先妻の婚約者を狙っていた。つまり、侯爵のご令息です。
先ぶれで侯爵のご令息が来ることが分かっていながら、我が娘に相手をさせていた。
この娘も。親が親なら子も似たようなもの。フィリアの部屋を侍女を使って、何度も捜索させていた。
もちろん、探し物はルキウス殿からの贈り物よ。これで、プチ断罪して、婚約を辞退させるつもりだったの。
それが、とうとう見つかって、しまったの。父である公爵も、後妻に言いくるめられて、プチ断罪が始まっちゃったのよ。
次回は、本領発揮② です
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