#128 ○エミリアの真夏の夜のゆめ(18) 〔その1〕 王女エミリア
①○エミリアの真夏の夜のゆめ(18) #128 〔その1〕
◇◇夏のプライベート旅行...本日出発!...東エルムズ国!
◇◇夏のプライベート旅行...本日出発!...東エルムズ国!
それと、情報部からひとつの案を出します。これは、平和的にエルムズ国へプレッシャーを与える案になります。
いまは東エルムズ国の国王ルキウス殿は、正妃を探しています。
ルキウス殿の希望は、異世界の《緑の聖女》又は、王女エミリアです。
ところが、この希望に対してエルムズ国の対応は、『塩対応』と言っていいくらいに、相手にしていません。
この希望をする人達も、むしろルキウス殿を避けております。
この機会に、わが帝国の皇女又は、草魔法の使える聖女を輿入れさせれば、エルムズ国の背後が取れます。
また、ルキウス殿は、東シュトリアム国の第二王子です。併せて、シュトリアム国の背後も確保出来ます。
有事の際は、ハサミ撃ちが容易に実現できます。こちらの方法はいかがでしょうか?
この案は採択され、可決された。そして直ちに、政略結婚の人選が始まった。
この情報は直ぐに、エルムズ国にも入ってきていた。
王女エミリアは、リリー(リリアーヌ)から、呼び出されていた。リリーの部屋に入って行くとエリー(エリーヌ)も待っていた。
あれ? 私は何かやってしまっているかな? と直ぐに思った。
ところが、二人は妙にニコやかに微笑んでいる。これって、一般的に『悪い顔』丸出しじゃないの!
リリーが「いまは、《緑の聖女》エリカがいないわよね。それと、アル(騎士団長)もいないわよね」え! どんな悪だくみ! と私
「実は大変な情報が入ってきているのよ。帝国がルキウス殿へ正妃の政略結婚を計画しているようなのよ」
あ! これはマズイ、私を生贄にしようとしているな!! 私は警戒をした!!
「エット! アルやエリカは帰って来ますよ。いま直ぐじゃないですけど」と割り込みで、私は発言をしてみた。
「それは、アルが帰って来てから、魔導師エミリアにするか、王女エミリアにするかで良いと思うわよ」と、流されてしまった。
「いま、ここにいるのは、王女エミリアだし。それで良いからね」これって、私を政略結婚の、生贄に決めちゃっているわね!!
「帝国がルキウス殿へ、正妃の政略結婚が出来たら、東エルムズ国と東シュトリアム国を、敵にすることになっちゃうからね」
「賢い王女エミリアなら、直ぐに分かるでしょ!!」と、エリーとリリーに挟まれてしまったわ。
次回は、私エミリア です
私の作品をごらんになっていただき、ありがとうございます。
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