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勝手に召喚! 身代わり王女は困ります。 侍女のザマーとハピエンに転がされ? それなら自由に生きてやる!  作者: Aprツツジ
二章 エルムズ王国動乱

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#47 ○エルムズ王国の新たな夜明け(1)

①女王エリーヌの政務の始まり【政務その1】

〔エルナちゃんと王子様〕その2

 えー...二人で空中を...

〔女王エリーヌの帰るべき場所〕

 予告より更新あります


〔ざまぁ→王太子・コゼット(2)〕

 いよいよ...残りの『ざまあ』...始まり...



◇◇女王エリーヌの政務の始まり【政務その1】


〔エルナちゃんと王子様〕その2


 師匠―と女王様達は、宰相と重臣達と、とーても難しい話しをしていた頃※に、アリウス王子とエルナちゃんは散歩に出かけていた。


※〔女王エリーヌの帰るべき場所〕の項を参照してください


 この散歩は、流体型シールド球に偽装ミラージュ航空フライト属性を付与して、飛行する散歩だったーーー!!


 ひとつのシールド球に二人で乗ってタンデム飛行して、散歩を楽しんでいた。


 先頭は、エルナちゃんが乗って、コントロールをしていた。


 この世界には、飛行魔法はなくて、おとぎ話にある、魔法使いがホウキに乗って、空中を緩やかに飛行するものは、知られていた。


 エルナちゃんは、西エルムズ国の大岩の探索をするときに、リザリア師匠と自由に高速※で飛び回っていた。


※プロペラ機並みのスピード、最高時速は600kmくらい



 アリウス王子は、空中をゆっくりと上昇した時から、心が高揚していたー! 僕ー! 空中に浮んでるー!


 そこから、飛行して、鳥を追い抜き、矢のような速さで飛ぶことで更に、心が高揚して恐怖心はみじんも感じていなかったーーー!!


 エルナちゃんは、森を飛び越すため、高度は1千mくらいを飛んでいた。


 低空で飛んでいたら王子は恐怖で縮み上がっていただろう。


 そのため、王子は森や草原を下に見ながら、飛んでいることが、楽しくなっていったー。


 目的地は、領都エルモベストの近くにある湖である。


 エルナちゃんは、湖に近づくと、高度とスピードを落としていったー。


 上空からみると、湖面に小さく立つさざ波が、朝日をあびてキラキラと輝いている。


 湖の上では、水面近くをスローで進み、気配を感じた鳥たちが一斉に飛び立つのを、二人で眺めていた。


 ふたりにとっては、すべてが初めてであり、その一つ一つのシーンがすべて感動し、心に焼付くように残っていったーーー!!


 10代半ばの二人にとって、最高の時を過ごしていたーーー!!


 エルナちゃんは、師匠ーの注意を良く守って、漁師さん達の船を避けながら、流れるように、水面近くの飛行を楽しんでいた。


 これは、ジェットコースターなどがあるはずもない時代でも、若い二人の心に響き渡りいつまでも残るような、飛行だったーーー!!


 僕はいままで、魔法は攻撃魔法が一番いいと教わったが、攻撃なんかより、ずーと素晴らしい魔法を見せてもらったーーー!!


 エルナちゃんは、しばらく湖で楽しんだあと、高度を高くして、高速で戻ってきた。


 戻る途中で王子は、「兄上ユリウスにも体験して欲しいなー! エルナは、兄上も乗せてくれるか?」と聞いていた。


 エルナちゃんは「ユリウス様なら、女王様が乗せてくれるよー。師匠は王女エリーヌに教わったから」と言っていた。


 「さすがだねー! 英雄が2人共、鳥より早くとべるんだー! それでは、私の姉上になる人と飛ぶのが一番いいねーーー!!」


 「これは、ぜひとも、兄上に教えないとねー」と、とーても楽しそうにしていた。


 戻ると、王子は高揚したままで「エルナまたのせてねー」と嬉しそうにしていた。


 これを見ていた補佐官が、王子に聞いてみて「えーーー!! 空が鳥より早く飛べるってーーー!!」と驚きまくっていたーーー!!


 これに気付いた師匠ーは、エルナを呼んで「お前飛んできたのかーーー!!」と色々と言いたそうな顔をして、話を聞いた。



 私はこの話は師匠から聞いた。そして「ユリウス様と飛ぶなら、アリシアにはできないだろうーーー!!」


 だから「ユリウス様と飛ぶなら、エミリアお前しかできないよなー! もう白い結婚じゃなくてさー! 体ごとで嫁げよーーー!!」と叫んでいたーーー!!


 私は、この色々な経過と事情は分かったつもりではいる。


 でもー! 私は、どーしてー、こーなったのかーーー!! それと師匠ーが叫んでいることは、飲み込みたくないよーーー!!


 父の実家のおばあちゃんが、中学を卒業する頃にお前卒業したら、ここの家と結婚の約束してあると言われて、嫁いだと言っていた。


 それと、異世界物のラノベやマンガの令嬢ものにある政略結婚は、知識として知っているわ。王女様なら仕方ないと思っていたのー。


 でもー! 今の日本で普通にOLをしていた自分には、無理ー! 絶対にー、無理ーーー!!



〔女王エリーヌの帰るべき場所〕


 ここは、まだ王太子殿下直轄領の領都エルモベストになる。


 いまは『夜明けを迎える宴会』が終わり、朝を迎えていた。


 居城内と庭園では、宴会の後始末が始まっていた。


 エミリアは、今日は最初に宰相と重臣達、神殿長を王都へ送り届けることね。


 その後にエミリアは、王弟殿下の直轄領の領都エルムガドル、幽閉の塔へ戻り、いつものスローライフで過ごすつもりでいた。



 宰相と重臣達が、女王エリーヌの控えの間に訪ねてきた。


 宰相と重臣達が「女王様、おはようございます」と丁寧に挨拶をしてきた。


 「みなさま、おはようございます」と(アリシア)が返していた。


 侍女エミリアは、王都へ送る話しを考えていた。


 ところが、宰相と重臣達が「女王様、昨晩のうちに王都の王女様がおられた離宮を、整えるように指示を出しております」


 「本日の午後には、少し粗いですが整うとの報告が届いております」


 「あれ? 私って直接、急に王都へ戻ってもいいのでしょうか?」とつい口を挟んでしまった。


 侍女エミリアは、少し変装したエリーヌの姿だった。


 宰相と重臣達が気付いてしまった「あれ? 女王様がお二人いるーーー!!」


 まだ酔いが残っていたせいもあるから「すみません、侍女姿がエミリアです。王女様はアリシアです」と説明した。


 宰相と重臣達は納得しながら「王弟殿下と王太子殿下が残した、政務の仕事がまだかず多くあります」


 更に、「東と西のエルムズ国の国王も捕縛しているので、周辺国との関係、連絡などの整理もありますよ」


 「それと、あなたのお父上、国王のお見舞いは、どうされますか?」


 ああー! 体がいくつあっても足りなさそうねーーー!! と頭を抱えたくなったーーー!!


 そこへ、リザリア師匠とエルナちゃんが入ってきた。


 師匠ーは「宰相達は、今日からエミリアに政務の仕事が必要なのかー! 今まで置いてあるのなら、今日でなくてもいいだろうー!」


 「でも、今はちょうど、女王様は二人分いるから、どうしても必要なら何とかはなるだろうなー!」


 宰相と重臣達は「ええ、ですから、私達も午後から王都に戻ろうと思います。私達は、私の執務室へ送ってください」


 「女王様達は、王城の離宮の女王様のお部屋へ、お戻りください」


 「それと、女王様達が王都に直接戻られても、昨日の件で転移は隠すより、『我が国の英雄たちの力の啓示』になると思います」


 師匠ーは「私もそう思うよー。じゃあ、午後には王都へ送って行こうー。あと罪人達はどーするかだな」


 「本当は、おりのまま、南地方をゆっくりと進みさらし者にしたほうが、『ざまぁ』効果は大きいのになー」


 「でも、彼らの安全を確保したり、護衛の兵士を用意しなくてはならないし、王都までの旅費もバカにならない金額だからなー」


 宰相と重臣達は「地下牢に、檻のままで運んだらいかがでしょうか。空の地下牢は連絡しますから」


 「まーそうだな。どこか城の前に、ステージになりそうなところがあれば、一旦晒して置きたいよなー」


 「城の使用人もイザベラが、城の人事を勝手にしてたから、少しづつ、前の使用人を呼び戻すしかないしなー」


 「宰相達、そちらの手配も任せるから、女王様でなければならないー! との公務だけに絞って、二人の女王様をだすよー」


 「ハーッ、その通りに努力します。ですから、王都へ戻っていただきたいと思いますがー!」


 師匠は「でー、当の女王様は、これでいかがでしょうか?」


 エミリアはここは、私なのかー「はい、それでお任せしましょう」と答えておいたーーー!!」


 師匠は「新たな女王様の公務や政務がまとまるまでは、二人も女王様がいるんだから、補佐をするよー」


 「リリアーヌさえ戻れば、かなり楽になるんだけどねー、早く戻ってきて欲しいなー!」フッーと、師匠はため息をついていた。



〔ざまぁ→王太子・コゼット(2)〕


 リリアーヌは、『王弟殿下と王太子殿下への断罪』で、姉エミアーヌの冤罪・断罪・婚約破棄の『ざまぁ』が出来ると思った。


 すぐに、宰相のご令息シルバーリオンへ連絡をするのだった。


----------< ここまで引用 >----------- この話は #46 最後のほうを参照してください


 リリアーヌは、魔導通信機でシルバー(シルバーリオン)へダイレクト通信をしてみた。


 すぐに「リリー(リリアーヌ)かな? 連絡を待っていたゾーーー!!」とシルバーが応えてくれた。


 「はい、リリーです。久し振りです...。えー...」と少しためらっていた。


 「おい、いまオレの父、宰相から色々と仕事を振られて、バタバタしているから、用件だけを手短に、伝えるゾーーー!!」



 「先ず、オレに連絡したのは、エミー(エミアーヌ)のことだよなー! 女王様と父で話し合いがついているゾーーー!!」


 「明日の午後に、城門の両サイドに、ステージを作って、今回の動乱に絡んだ、首謀者をさらすことになったよ」


 「そこで、元王太子と元王太子妃の、断罪イベントを始めることになっているからなーーー!!」


 リリアーヌは用件の内容に「ああー! もうそこまで話が進んでいるのねー...女王様が...」と口ごもってしまった。


 「あとなー、女王様というか...、エミリアだね。リザリアもだけどな、あっちこっちへ、リリーを探していたよーーー!! 早く連絡してなーーー!!」


 「あー、そうそう。たぶん、リリーのことだからな。ユリウス様がエミリアの王女に求婚した件は、今は問題にしてないからなー!」


 「それよりも、リザリアは宰相と重臣達へ政務の話をしていて、手があふれているんだよーーー!!」


 「だから、城内のことは、イザベラが勝手にしていたから、使用人達のさい配で、大変なんだーーー!!」


 「だからなー! エミリアへ、早く連絡して欲しいんだけどなー」


 「これから、エミリアは女王様の即位式、ユリウス様との婚礼、ユリウス様の国王即位まで大変なんだーーー!!」


 「いいかーーー!! すぐにエミリアへ連絡して、助けてやってくれよなーーー!!」


 「ゴメン、部下が指示を待っているから、一旦、通話を切るからなーーー!! また連絡してくれーーー!!」と悲鳴を上げていた。



 リリアーヌは、あのエミリアが女王様の即位式? ユリウス様との婚礼までする? そこまで話が進んでいたんだーーー!!


 あのエミリアが、女王様らしく変身しているの...? あのエミリアが...ユリウス様と...婚礼まで...?


 自分を姉のように慕っていた姿からは、この姿は想像出来なかった...しばらく会わない間に...何があったのーーー!!


 ただ、シルバーからも手助けをお願いされている。まず話をしようと、思いをきめていた。


 魔導通信機で女王様エミリアへダイレクト通信をして、連絡をしてみたーーー!!



次回、

①女王エリーヌの政務の始まり【政務その2】


〔女子力アップのマリア〕

エミリア...筋トレでバスト...小さい?...密かに


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