#42 ○現王妃イザベラと王太子妃コゼットの悪だくみ(18)
◇◇王妃イザベラの和平交渉【波紋その14】
〔困りごと:宰相と重臣達〕モー! なにやってるの!!
エルモニア王国の王都エルモベスト、その居城の上空へ向かう前のことである。
エルムズ国の王都近くの森で、エミリア達がステージへ乗って、後から宰相と重臣達が乗って来た。
その前から、気付いていた、浴衣姿の七天の女神様達はとーってもいつにも増して、カッワイイーのだーーー!!
七天の女神様達は、師匠とエルナちゃんが見つけた、温泉の話をしていた。
そこへ、宰相と重臣達は、七天の女神様達の姿に魅了されてしまったようだったー!
宰相と重臣達は、七天の女神様達の話に、何かと入り込もうとして、スキを見計らっていた。
その様子を師匠とエルナちゃんは、もう感づいていた「チッー」2人共、何か言いたそうにしていた。
2人共内心は穏やかではない。おい! お前たち! 七天の女神様達はとーってもー、神聖な存在なんだゾーーー!!
七天の女神様達のひとりが「異世界では、温泉でしっかりと暖まったら、冷たい飲み物や、冷たいクリームを楽しむみたいよー」
「ねー、エミリアー。私達はとーっても興味があるのが、冷たいクリームなの。ホイップクリームが冷たいだけなの? どんなものかな?」
そこへ、宰相と重臣達は、変な食いつき方をした「えー、女神様達。ホイップクリームなら家の料理人が得意ですよ、家に来ませんか?」
これには、師匠とエルナちゃんは、切れてしまったーーー!!
エルナちゃんは「ねー、おじちゃん達ー、若い女性をそーやって家に誘い込んでいるんじゃないのーーー!!」
宰相と重臣達は「いえー! 滅相もございません。我が家には、奥さんがいるんですよー! そんなことは出来ません」
師匠ーが「じゃあー、違う家? 別宅とかなのかな? 結構内緒で囲っているのかな?」とキビシイ表情になっている。
「それならば、奥さんに言ってやるからねーーー!!」とキビシク! 追及を始めた。
私は、師匠ーったら、先日の恨み※をここで、爆発させているーーー!! 私も思っているけど、今は仲良くしないとーーー!!
二人の女王へ、日本の時代劇の言い方だと『殴り込み』へ飛び込むことになるんだから。言い方は『ざまぁ』にしておきたいけど。
※(エミリア=王女様=ユリウス様へ嫁ぐ約束をさせる企み:黒幕は宰相と重臣達)
そこで、私は、この流れを変えるため、女神様の質問に答えることにしたーーー!!
私は大きな声で「女神様ー、冷たいクリームの質問に答えますよー。冷たいホイップクリームなら作りたての状態ですよー」
「冷たいクリームは、ソフトクリームとか、ジェラートになります。滑らかな感触なんですよー。私も好きだから作って差し上げますねーーー!!」
女神様達は「えー、じゃあー、エミリアが作ってくれるんだー、いつもお供えをありがとうねー」と何とか流れを変えたーーー!!
師匠は、宰相と重臣達へ言った。
「お前たちはーーー!! 女神様をもてなさなくてもいいー! 七天の女神様の神殿に、お供えをすればいいーーー!!」
師匠達へは「内心は不完全燃焼だと知っています。でもあとで『ざまぁ』くらいはしてやりましょう」と囁いた。
師匠達は「そのほうが楽しんで『ざまぁ』を企めるのかーーー!!」と少し悪そうな笑いをしていた。
◇◇◇◇◇◇【『エルモニア王国』の興国の宣言】の祝賀会へ飛び入りの登場
< 《東側諸国一番》の賢者が登場NO.2 >
王女エリーヌ達は、何だー! 口から先に生まれたのかと眺めていた。 でも急に魔力が集まっている、と思った。
すると、突然上からフレアーバーストを落としてきた。
王女エリーヌは、とても焦った表情を作りながら、複数の球体シールドを上空に浮かべて、吸収したように見せかけた。
ふふー。そう、クランドーの言う通り、奇術師もするのよーーー!! と次の攻撃を誘い込むのだった。
----------< 前話の引用 >---------------
次に王女エリーヌは、とても焦った表情を作りながら、アイスバリアを展開させていた。
それを見てクランドー「ほう、ユータがやられた、アイスバリアかー。知ってるぞー、反射属性を付与してるんだろ」
そしてクランドーは、自分の前に、パネル型シールドを展開していた。「反射属性を付与できるのは、おまえだけじゃないんだー」
そして、魔力の気配からまた、上からフレアーバーストを落としてきたと思ったら、途中で複数の矢のように分かれて落ちてきた。
「フハーーハハ! 喰らえ! ファイヤーレインだー。全て避け切れるかなーーー!!」
王女エリーヌは、とても焦った表情を作りながら、複数の球体シールドを操って、(2/3)くらい吸収したように見せかけた。
(1/3)は、アイスバリアの上に落ちて、バリアを砕いていった。
クランドーは「フハーーハハ! 焦った展開だからだー! アイスバリアに反射属性の付与が抜けているゾー! 実践が足らない!」
「それと、その大きな女神様は唯の偽装魔法かー! 全く防御すらしないなーーー!! だまされないゾー!」
私はお前はバカかーーー!! ノイリが怒ったらこの世界は消えるのよーーー!! だから黙って見ててー、と頼んであるのよー!
クランドーは、フレアーバーストとファイアーレインを連発し続けていた。
「よーしーーー!! 王女様ー! 焦った顔がカワイイですねー! ソロソロ真上に穴が空きそうですねーーー!!」
クランドーは、連続技で次々と、更に、フレアーバーストとファイアーレインを発動させていた。
エルナちゃんは「エミリア、もう森は焼き尽くしたと思うから十分だよ」と私の焦った顔を見て、心配になったようだ。
すると師匠が「エルナちゃん、これは作戦の内だと言ってたでしょう」と囁き、エミリアは余裕だからと止めていた。
続けて「あいつは、ソロソロ魔力が尽きるよー! 調子に乗ってねーーー!! 見てなさい」
そう! クランドーは、アイスバリアに穴を開けることに夢中になっちゃっている。
相変わらず、クランドーは「王女様ー! 負けたら、あなたを頂いちゃいましょうーーー!! カワイイから楽しみーーー!!」
ところが、クランドーは気付いた。あれ? 俺のシールドより近くに、水色のシールドがある! ドーム型シールドに包まれていた。
そのときは既に遅かった、イキナリ水がドーム型シールドに密閉されていた。あれ、息が出来ないーーー!!
クランドーは、すぐに気を失ったので、捕縛した。
師匠は「エルナ、さっきの炎はさー、広い耕作地を占拠したトレントを焼き尽くすのに、確かに十分だったねー」と言っていた。
師匠ーと私は「作戦勝ちだねー! あの男は、転移した炎が、自分の後方のトレントの森を焼き尽くしてるのに気付かないなんて」
とオモイッキリ笑った。
さすがにこれを見ていた、女王コゼットは、少し自信を失ったようだ。
でも女王イザベラは「女王コゼット、私達には『王位継承権の破棄宣言書』と『和平交渉調印書』があるわよ」と自信を持っていた。
< 『ざまぁ』→女王イザベラと女王コゼット >
祝賀会の会場は、ザワめき、騒然となり、パニックが起きていたーーー!!
エルムズ国の『英雄王女』たった一人に、頼みの綱であった、《東側諸国一番》の賢者が、倒されてしまったーーー!!
女王イザベラは、急いで祝賀会場内のパニックを抑える必要があった。
女王イザベラは、祝賀会場内へ響き渡る声で「私達二人の女王には、これがあるから、騒ぐなーーー!!」と。
「先ほどの、あいさつで説明し、提示しただろうー! これの書類で、エルムズ国の女王は『私』以外にはいないんだーーー!!」
祝賀会場内へ書類を提示した「『王位継承権の破棄宣言書』と『和平交渉調印書』をよーく見なさいーーー!!」
女王イザベラと女王コゼットは、書類を提示しながら、自信を取り戻していたーーー!!
女王イザベラは「さー! あの『英雄王女』と対決するゾーーー!!」と自分自信にも、気合を入れていた。
女王イザベラは祝賀会の会場の外にあるバルコニーへ、女王コゼットを連れて、出てきた。
バルコニーから、上空を見ると、大きな戦女神様とその前には横長のドーム型シールドで包まれたステージがあった。
女王イザベラは「おーい! 『英雄王女』と、王女エリーヌを手で指して、注目を引き付けたーーー!!」
女王イザベラは、王女エリーヌが注目をしたことを確認した。
「おーい! 『英雄王女』ーーー!! 『王位継承権の破棄宣言書』と『和平交渉調印書』をよーく見なさいーーー!!」
とても響き渡る声で、王女エリーヌへ呼びかけて、提示してみせたーーー!!
王女エリーヌはそれを見て、とても驚いた顔を、演出していたーーー!!
まだまだ、王女エリーヌ(エミリア)は、役者を演じていたーーー!!
そして、女王イザベラと女王コゼットは、気づくとそれぞれが、提示した書類がないことに気付いたーーー!!
二人の女王は「えー! 書類が消えたーーー!!」と騒ぎ出したーーー!!
王女エリーヌは、良く響き渡る声で、騒ぎ出した二人の女王へ「書類なら、ここにありますよ、これから鑑定を行います」
二人の女王は「えー! 重要な書類を勝手にもっていくなーーー!!」と騒ぎ立てたーーー!!
王女エリーヌは、騒ぎ立ててる二人の女王を無視して「書類鑑定官、鑑定をお願いね」と正式な書類鑑定官へ渡した。
しばらくすると書類鑑定官は「サインは本物ですが、王族間の契約の正統性を示す、サイン契約魔法がないので、無効です」
それを聞いて王女エリーヌは「女王イザベラと女王コゼットー! 書類鑑定官の判定は、この2つの書類は無効だと鑑定されたよ」
二人の女王は「えー! 重要な書類を勝手にもっていって、無効だと、説明しろーーー!!」と更に、騒ぎ立てたーーー!!
王女エリーヌは、書類鑑定官に説明を命じた。
書類鑑定官「ここに王弟殿下の重要な指示書の書類があります。よく見てください」と言って紫色に光る水晶のアイテムをかざした」
書類のサインが金色に輝き出したーーー!! これを周りの人達も、注目して見ていた。
書類鑑定官が「みなさんにも、見えましたよね」と言って、これが有効なサインですと示した。
『王位継承権の破棄宣言書』と『和平交渉調印書』のサインに、紫色に光る水晶のアイテムをかざしても、まったく輝かなかった。
次に王女エリーヌは「王弟殿下と王太子殿下、サイン契約魔法を使わなかったのは、ワザットですよねー」と聞いた。
二人は「当然だー、サイン契約のアイテムを身に付けていないからなーーー!! いくさに行くのに持っていかないだろーーー!!」
二人の女王は、ガックリとした様子だった。
祝賀会場にいた人達は、次々と逃げ失せて行ってる。祝賀会場は、ガラーンとしていた。
王都は領都エルモベストに戻り、包囲していたエルムズ国の正規兵達は、みんなで戦いを称えて連呼していた。
それは『英雄王女』エリーヌではなく、盾を叩いて鳴らして「『英雄女王』エリーヌーーー!!」と連呼していた。
王女エリーヌ(エミリア)は、とうとうこの瞬間を迎えてしまったーーー!! と別の思いが浮かんでいた。
『英雄女王』エリーヌ(エミリア)となったので、みんなに向けてゆっくりと周りながら、久し振りに、手を振っていた。
また、歓声が湧き上がり「『英雄女王』エリーヌーーー!!」と連呼していた。
気が付くと、祝賀会場のバルコニーから手を振る人がいた。《緑の聖女》の服装をしていた。ああ! あれは、マリアだーーー!!
庭の草のツルで、二人の女王を捕縛していた。
私は、マリアへ手を振って応えていたーーー!!
< 『ざまぁ』→王弟殿下と王太子殿下 >
膝をガックリと落としていた、王弟殿下と王太子殿下が顔を見合わせて、首をコクンと縦にした。
二人は「おいーーー!! エリーヌ、俺たちの『王位継承権の破棄宣言書』は無効だなーーー!!」
「まだ、我々はエルムズ国の中枢であり、国のトップに立っているーーー!! 『英雄女王』エリーヌなどは認めんゾーーー!!」
二人は、大声でみんなに叫んでいたーーー!!
『英雄女王』エリーヌは書類鑑定官に説明を命じた。
書類鑑定官は「さっきの本物のサインのあった契約書を提示しながら『王女エリーヌの殺処分の指示書』である」と説明した。
みんなは、その言葉に、大変に驚いたーーー!!
そこに、宰相と重臣達が「王弟殿下がご子息に出した指示書です。ご子息が我々に提出をしてくださったのですーーー!!」
みんなに、届く大声で、伝えたえていたーーー!!
「我々は、神殿長を含めて一同が、『王女エリーヌの殺処分の指示書』をもって、『王弟殿下と王太子殿下』を告発します」
「この罪状により、自動的に『王位継承権はく奪』となるでしょう」と大声で伝えた。
この言葉を聞き、威勢が良かった、王弟殿下と王太子殿下は、再び膝をガックリと落としていた。
それを受けて、再び歓声が湧き上がり「『英雄女王』エリーヌーーー!!」と連呼が鳴り響いていた。
その中で、イザベラがなおも、目を輝せながら「お前たち、エルムズ国の王都エルムトップは、まだ私の支配下にあるーーー!!」
「定時連絡が、途絶えているから、人質になっている国王の命は、もう間もなく断たれるだろう」
「それが、嫌ならば、私を女王イザベラに戻せーーー!!」と大声で叫んでいたーーー!!
その声は、周りに響き渡っていたーーー!!
①王妃イザベラの和平交渉【波紋その14】
〔困りごと:宰相と重臣達〕モー! なにやってるの!!
これ、このままです...
< 《東側諸国一番》の賢者が登場NO.2 >
< 『ざまぁ』→女王イザベラと女王コゼット >
< 『ざまぁ』→王弟殿下と王太子殿下 >
最終、追加しました。




