#41 ○現王妃イザベラと王太子妃コゼットの悪だくみ(17)
①王妃イザベラの和平交渉【波紋その13】
〔エルモニア国の祝賀会〕飛び入り登場の準備
温泉のイジリ?
ユリウス様とリリアーヌ
私達も活躍してましたよー
【『エルモニア王国』の興国の宣言】の祝賀会
人質はオリの動物...
< 《東側諸国一番》の賢者が登場NO.1 >
◇◇王妃イザベラの和平交渉【波紋その13】
〔エルモニア国の祝賀会〕飛び入り登場の準備
いつものように私達三人(師匠、私、エルナちゃん)は、領都シュトガドル、幽閉の塔にいる。
私はいま、簡易版のホイップクリームを作っていた。
エルナちゃんが、七天の女神様達を召喚するための触媒(スイーツ誘因)にするから。
今はお昼を過ぎた頃、本日の昼食を聞くと、「スイーツで...」が賛成多数だった。
七天の女神様達も喜ぶし、本日の昼食はホットケーキ中心になった。家庭でも気軽に出来る。
よし! じゃあ果物をスライスして、準備をした。
さー、エルナちゃんが、召喚を詠唱している。やったーーー!! 見事に七天の女神様達が現れたーーー!!
七天の女神様達は、果物のスライスにすぐに、気がついてくれた。
私は急いで、ホットケーキを焼いていった。グリーンベリーや蜂蜜、バター、モチロンのことホイップクリームを出した。
スライスしたフルーツは、おなじみのアポリィとオレンジぽい物、キウイぽい物。もう少し市場で探検したかったなー。
さー、みんなで食事を取っていた。
話題は、今晩の<飛び入り登場>になった。もう夜も暖かいから、浴衣姿でお願いしてみた。
意外と気に入ってもらえたーーー!! 浴衣姿はとってもカッワイイーくなるだろうなーーー!! と思った。
師匠とエルナちゃんは、異世界の人は暑い季節には、この浴衣姿になったりするんだろうなーーー!!
二人は、最近は異世界のことを調べている。でも最近は、姉妹のように近い親しさになってるなー、と感じてはいる。
師匠とエルナちゃんは、浴衣って温泉とも関係があるんだよなー、と言い出した。
聞いてみると、西側国境の橋を封鎖する大岩を探していて、温泉を見つけたと言っていた。
私は、あの辺ってマップスキルで探す時に、地獄谷の解説があったよなー、えー不安だーーー!!
まさか硫黄が蒸気と噴き出すような、そんな所と間違ってないよねー。そんなところで温泉(熱湯?)に入るのは、怖いーーー!!
もう少し詳しくだねー、師匠ーとエルナちゃんに聞いてみた。
えー、何だ? 地元の人々が入る温泉が、別にあるのかー。
でもまだ不安がー。地元の人々が入る温泉は、露天風呂=混浴よね? 素顔は王女様よ、肌見せはマズイー! もっと詳しくと...
師匠ーとエルナちゃんは、笑いながら「エミリア大丈夫よー。男女は別になっているしー。湯あみ衣もあるからねーーー!!」あー
その話のながれで、七天の女神様達も興味が出てきて「それならー、一緒に温泉に入りたいわねー」と、なったーーー!!
みんなで、温泉がとーっても楽しみな、イベントの予定になった。ワイワイと嬉しそうに、楽しみーと笑顔が溢れた=^_^=
〔断罪2カ国とユリウス様達〕私達も活躍してましたよー
えー、ナレーターは飛び入りしてしまいましたーーー!!。
このままでは、ユリウス様とリリアーヌの活躍が埋もれて、忘れられてしまいますーーー!!
東エルムズ国と西エルムズ国の滅亡に、ユリウス様とリリアーヌは活躍していましたよーーー!!
< 東エルムズ国 >
リリアーヌより騎士団侵攻※を聞きユリウス様は待機してたのですぐに、シュトリアル国・東シュトリアル国と連携して動かせた。東エルムズ国の王都へ侵攻させたー。更に、東国境の砦も包囲して陥落させたーーー!!
※ドブ臭い沼に落ちた1,000名の騎士団達(ああ哀れ!不名誉?)
< 西エルムズ国 >
リリアーヌより騎士団突撃※を聞きユリウス様は待機してたのですぐに、シュトリアル国の西側街道の守備兵に獣人を保護させた。その守備隊とエルムズ国の西側の守備隊を連携して亜人解放軍として侵攻させた。王都は国民勢力と共に包囲して陥落させたーーー!!
※捕獲ネットで阻止された200名の騎士団達(容易に降伏!不名誉?)
ユリウス様はこれで、エミリア...じゃない王女様だー(また、リリアーヌにオモイッキリ、ツネられるから!)にも惚れてもらえるかな?
いやー! まだ今晩の王城奪還作戦でも活躍するでしょ! よっ! ガンバレ男主人公ーーー!!
ナレータの乱入はここまでです。権限が弱いからねーーー!!
◇◇◇◇◇◇【『エルモニア王国』の興国の宣言】の祝賀会
ここは、エルモニア王国の王都エルモベストにある、女王コゼットの居城。
外は夕暮れで、ここは、祝賀会の行われる会場になる。
ステージのサイド側に、小ステージのようになった一角に、動物を入れる? 檻が、5つ置かれている。
そこへ、次々と衛兵に引かれて、手かせをされ鎖でつながれた人が来た。
5人は、みんな、俯いて力なく、憔悴したように、やっと立っていた。
1人目が檻に入れられた。手かせは外されたが、首輪で鎖につながれていた。この人は、エルムズ国の王弟殿下だった。
2人目が檻に入れられた。手かせは外されたが、首輪で鎖につながれていた。この人は、エルムズ国の王太子殿下だった。
3人目が檻に入れられた。この人は女性なので、首輪はされてはいなかった。この人は、エルムズ国の王女エリーヌだった。
4人目が檻に入れられた。手かせは外されたが、首輪で鎖につながれていた。この人は、東エルムズ国の国王だった。
5人目が檻に入れられた。手かせは外されたが、首輪で鎖につながれていた。この人は、西エルムズ国の国王だった。
女王コゼットと女王イザベラが、準備の状況を見に来ていた。
ステージのサイド側の、檻の前にやって来た。
二人は「うーん、中々いい眺めねー。まるで捕獲された動物のようだわ」
女王イザベラは「そうねー。人質だからねー。でも私は、とても相応しい姿だと思うわ」
二人で揃って、高笑いをしている。
「ホホホーーーホ ホホホーーーホ ホホホーーーホ 」
◇◇【『エルモニア王国』の興国の宣言】の祝賀会
エルモニア王国の女王コゼットが、祝賀会の開催の挨拶をしていた。
そして、ステージのサイド側にある檻へ、みんなの注目が集まった。
「まるで捕獲された動物に見えるけど、人質だからね。でも私は、彼らにはとても相応しい姿だと思うの」
ほぼ女王コゼットの身内のみが出席する、祝賀会になっているので、拍手と称賛の嵐であったーーー!!
その後に、エルムズ国の女王イザベラも挨拶をしていた。今後の発展していく未来に期待をすると、むすぶ挨拶だった。
女王コゼットの挨拶と同様に、拍手と称賛の嵐であったーーー!!
女王コゼットは、女王イザベラと並んで、ステージに立っていた。
それぞれ、この二人へ個別に、祝いの挨拶をするため、行列が出来ていた。
その行列が、終わるころ、女王イザベラ専属の副侍女長が《緑の聖女》様の支度が整ったとの報告がきた。
女王イザベラが、専属の副侍女長へ、《緑の聖女》様の迎えに行かせた。
< 《緑の聖女》のお披露目 >
しばらくすると、女王イザベラ専属の副侍女長が、《緑の聖女》様(戦闘メイドのマリア)と祝賀会の会場に入って来た。
会場の人達は、その姿に注目して、眺めていた。
会場の人達は、ザワザワと「王都のウワサ通りだね」とクチグチに言っていた。
「神殿の聖女服に神殿の紋章が織り込まれている。それと、黒のラインと緑に輝くラインが入っている」
「それと、ベールを通しても、黒髪・黒目なのがわかるわ」
女王コゼットの前に、女王イザベラ専属の副侍女長と並んで《緑の聖女》様は立っていた。軽く頭を下げて挨拶をした。
女王コゼットは「こちらで、聖女様のお力を、お見せください」と、《緑の聖女》様へ依頼をした。
女王イザベラ専属の副侍女長は「こちらで、聖女様のお力を、お見せください」と、しおれた花の鉢植えをテーブルにおいた。
《緑の聖女》様はコップに水を入れさせて、静かに祈りを捧げてから、ゆっくりとコップの水をしおれた花の鉢植えにかけてから、草魔法を発動させた。
すると、鉢植えのしおれた花が、徐々にゆっくりと復活してきた。
それを見ていた人達は「《緑の聖女》様のお力は、大変素晴らしい」と絶賛し、拍手が鳴り響いていた。
女王コゼットは「こちらで、遠慮なく見てくださいね」とテーブルを手で指して、会場の人達へ声をかけていた。
それを見た人達はテーブルへ集まり、鉢植えを手に取って、色々な角度から確認して「見事に復活していますわね」と喜んでいた。
◇◇◇◇◇◇エルムズ国の王都近くの森
宰相と重臣達、それと神殿長は、護衛の衛兵と森に集まっていた。
そこへ、大きな戦女神様と七天の女神様達と共に、エミリア達が現れた。
エミリアは、凛とした王女エリーヌになっていた。
宰相と重臣達は、王女エリーヌへ丁寧な挨拶をしていた。
宰相と重臣達と七天の女神様達を乗せる、ステージになるシートを展開し、その外側を楕円形のドーム状シールドで包んだ。
王女エリーヌは、一通り眺めてチェックをしていた。
大きな戦女神様へ「ノイリ、今日はよろしくねーと、声をかけてから」二人は念話に切り替えていた。
「よし、それではみなさまいいですかー、祝賀会へ飛び入りの登場をしましょう」と転移を始めた。
◇◇◇◇◇◇【『エルモニア王国』の興国の宣言】の祝賀会へ飛び入りの登場
エルモニア王国の王都エルモベスト、その居城の上空に王女エリーヌ達は現れた。
今日は新月、時刻はとっぷり暮れていた。城の外は夜の闇が深かった。
そこへ、少しづつ月の光のような明るさが、少しづつ増していくように、輝き出していた。
祝賀会の会場から、外の明るさに気づき、祝賀会の参加者や、主催者の女王コゼット、女王イザベラも注目していた。
そこに、姿をハッキリ表した、丈は5~6mはあろうかと思う戦女神様が現れた。
それは、王都エルモベストを包囲する軍にも、姿をハッキリと現したので注目を集めていた。
戦女神様は、赤味かかったメタリックの鎧をまとっていた。あの輝きは、伝説のヒイロカネか?
ミスリルより固くて丈夫な金属だと、祝賀会の参加者は眺めてしまっていた。
戦女神様の前には、空中に浮かぶ横長のステージが見える。そのステージを横長なドーム型にシールドが展開されていた。
こちらも中が明るいので、中がハッキリと見えてきた。女王イザベラはそれを見て、思わず口に出していた。
「あれは、エルムズ国の宰相と重臣達だな、うん、それと神殿長だ」
「おとぎ話にあった、異世界の浴衣姿? それと神殿の壁画で見た、七天の女神様達もいるねーーー!!」
「ステージ中央には、リザリアか? うーん、横には! 王女エリーヌがいるじゃないかーーー!! どこから現れたーーー!!」
「宰相と重臣達は、王都。リザリアと王女エリーヌは領都シュトガドル。さっき定期連絡で、皆の所在が確認できてたハズがー!」
「ここに一度に現れるなら、それは、伝説の古代エルフの魔法、転移しかあり得ない。そうかー、魔導師リザリアかーーー!!」
それを聞いていた、女王コゼットは急に不安な顔になっていった。
それを見て、女王イザベラは「女王コゼット、私達には『王位継承権の破棄宣言書』と『和平交渉調印書』があるわよ」
「私達は、正式な手続きで、契約を行った書類で、お互いに女王になったでしょう。自信を持ってねーーー!!」
女王コゼットは「そうね。今さら騒いでも、取返しはできないものねーーー!!」と自信を取り戻した。
< 《東側諸国一番》の賢者が登場NO.1 >
ところが、二人の女王が気づくと、ステージのサイド側の檻が、3つ空になっている。
窓の外をみると、王女エリーヌの前に、檻に入っていたハズの3人がいた。
二人の女王は「えーーー!! いつの間に連れ出したのーーー!!」とパニックになっていたーーー!!
が、女王イザベラは、落ち着きを取り戻していた「女王コゼット、私には、まだ切り札になるカードが残っているの」
「いま呼び出すからねー。クランドー、出て来てー! 今こそ活躍の時よーーー!!」
王女エリーヌ達が、居城の屋上に男がいるのに気付いた。
その男は勝手に、良く響く声で話出した「よー! 大したものだー! どんなトリックを使ったか知らないがなーーー!!」
「まるで、古代エルフの魔法『転移』を使ったように、見せかけて、パニックを誘うなんて、大した奇術師だなーーー!!」
「女王イザベラ、安心してください。このクランドー、《東側諸国一番》の賢者が、解決してあげますぜーーー!!」
王女エリーヌ(エミリア)達は、何を勝手にペラペラしゃべっているのー! でもこういう奴ほど注意が必要なのよ、と思った。
「ふん、そちらはエルムズ国の『英雄王女』と『英雄リザリア』が揃っているから、余裕をみせてるようだなーーー!!」
「お前たちが倒した《東側諸国一番》の賢者、ユータは俺をライバルと思っていたが、あいつのレベルは低いし、詰めが甘い!」
「あんな奴倒したからって、俺を見くびるなよー。痛い目をみるぜーーー!!」
王女エリーヌ達は、何だー! 口から先に生まれたのかと眺めていた。 でも急に魔力が集まっている、と思った。
すると、突然上からフレアーバーストを落としてきた。
王女エリーヌは、とても焦った表情を作りながら、複数の球体シールドを上空に浮かべて、吸収したように見せかけた。
ふふー。そう、クランドーの言う通り、奇術師もするのよーーー!! と次の攻撃を誘い込むのだった。
次回、
◇◇王妃イザベラの和平交渉【波紋その14】
< 《東側諸国一番》の賢者が登場NO.2 >
〔困りごと:宰相と重臣達〕モー! なにやってるの!!
神聖な七天の女神様達...師匠とエルナちゃんも...




