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勝手に召喚! 身代わり王女は困ります。 侍女のザマーとハピエンに転がされ? それなら自由に生きてやる!  作者: Aprツツジ
二章 エルムズ王国動乱

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#38 ○現王妃イザベラと王太子妃コゼットの悪だくみ(14)

①王妃イザベラの和平交渉【波紋その10】

 東と西のエルムズ国の国王...連絡がない...驚愕をした


〔王都重臣達への訪問〕

 ・エルナちゃんが...魔導師見習...実戦...

  エミリアのイジリありますよ


〔東隣と西隣の国王が衝撃〕

 ・東隣と西隣の国王...我が騎士団が...無残!

  東隣と西隣の国王の...断罪...



◇◇王妃イザベラの和平交渉【波紋その10】


〔王都重臣達への訪問〕


 今朝は、王弟殿下の直轄領、領都シュトガドルに居る。


 最近は毎日、ここから王都まで転移のアイテムで転移している。


 一昨日おととい、昨日と王都で行われた『王都七天しちてんの女神祭り』


 とても、色々なことがあったが、私達は夕暮れ時から、楽しく過ごしていた。


 リザリア師匠とエルナちゃんは、更に、その前の日は西エルムズ国の侵攻を止めに行っていた。


 昨日の『王都七天の女神祭り』、後にもエルモニア国の西国境にある橋の入口を半分に閉鎖しに転移していた。


 エルナちゃんは、もう、しっかり師匠の配下、魔導師見習として、実戦に入っていた。


 本人は、魔法が使えるのが、とても楽しみーーー!! と、とても嬉しそうに楽しんでいる。


 今朝は、王弟殿下の直轄領、領都シュトガドルに戻り、王都の重臣達と会う支度をしていた。



 「エミリア、コルセットを締めるは、いつだっけー」とエルナちゃんが、言っていた。


 「エルナちゃん、それは夕方頃だよー。エルモニア国の夕暮れから始まる祝賀会に、参上する時の支度だからねー」


 「それが、本日のメインイベントだからねーーー!! オモイッキリ、暴れて楽しもうねーーー!!」



 「今は、王女エリーヌが変装したような、侍女エミリアで行くからねー」


 珍しく朝、自力で起きてきたリザリア師匠、エルナちゃんと私が揃った。


 師匠が「さー、王都のあの重臣達に会いに行くわよーーー!!」と元気よく始まったーーー!!



◇◇◇◇◇◇


 三人で揃って、宰相の執務室に入っていった。


 宰相と重臣達は、集まっていて私達を待っていた。


 私の侍女エミリアの姿を見て、「王女様ようこそ、おいでくださった」と挨拶をした。



 師匠が、西エルムズ国の侵攻を止めに行っていた件を説明していた。


 ・私とエルナでエルモ川の支流の河口に、巨石を落とし込みました。未だに巨石の撤去は出来ていないです。


 重臣達は「おお素晴らしいですねーーー!!」と称賛をしていた。


 次は、エルモニア国の西国境にある橋の入口を半分に閉鎖した件を説明していた。


 ・私とエルナで西国境にある橋の入口に、巨石を落とし込みました。調度いい大きさの巨石を見つけるのは大変でしたよ。


 宰相から「そのお陰で、西国境の警備隊が、西エルムズ国の騎士団、200名が突撃をしたので阻止して、捕縛しております」


 重臣達も一緒に「お二人のおかげです」と称賛をしていた。


 宰相からも「東エルムズ国の騎士団が、東国境の守備隊をだまして、王都侵攻を裏道より、進撃していました」


 「王女様とエルナよりご提案頂いたので、騎士団1,000名は、王弟殿下直轄領の領都近くで沼に落ち、進撃が阻止できました」


 エルナちゃんが「ああ、あのドブ臭い沼ねー。いまの時期は毒花パライズ(麻痺性の毒)の花粉で直ぐに、動けなくなるからねー」


 「はい、その通りです。救助しましたがその後が大変でした。水洗いしましたが、臭いが取れないので、一晩草原に転がしました」


 宰相の執務室は、爆笑のあらしが巻き起こったーーー!!



 王女様から「それで、東エルムズ国の国王メルシアムや、西エルムズ国の国王ガルシアムは、何か反応があったのー」


 宰相は「二人の国王は指揮官が捕縛されたので、連絡を受けてないようです。それを全く不審に思わないのもどうかと思いますが」


 王女様は「それでは、領都いえ...エルモニア国の王都になったエルモベストに着いてから知るようですわね」


 宰相は「恐らくは、コゼットとイザベラ辺りに知らされて、驚愕の事実を知ることになるでしょう」


 「その後、コゼットとイザベラの国を盗りに来たことを、断罪されることでしょうな」


 宰相の執務室は、「それは、とても楽しみですな」と、爆笑のあらしが、また巻き起こったーーー!!



 宰相は続けて「いまも、エルモニア国の王都になったエルモベストの居城は、エルムズ国の正規軍に包囲された状態のままです」


 「その状態のままで、『女王イザベラ』と発信しておりますので、『エルモニア国の興国』の祝賀会は行われるでしょう」


 その後、『エルモニア国の興国』の祝賀会への、突然の訪問について作戦の詳細を詰めた。



 打ち合わせが終わった。ふー、と息を抜いた。終わったー、とお茶飲んでいると。


 宰相が「今回の作戦では、王女様が『王女様から女王様』になりますよね。そのあとの即位式はこちらにお任せください」


 「神殿とも下打ち合わせをしております」


 それと「そのときですが、ユリウス様もご出席頂く予定です。今晩の作戦にもよりますが、当然婚約者として出席を考えております」


 「出来れば、その場で正式に公表しては、いかがでしょうか?」


 ああーーー!! きたかーーー!! ユリウス様は、この国の国王として、即位を望まれているからねーとエミリアは思った。


 今晩、アリシアを救出したら、王女様になってもらわないと、私が結婚させられるんだよねー。と考え込んでいたー。


 するとエルナちゃんが「エミリア嫌だったら私が代わりに、王子様と一緒になってあげるよーーー!!」ヤバイ割り込みをーーー!!


 それを聞いた重臣が「エミリアはね、女王様になるんだよ。結婚はユリウス様でないと、ユリウス様が国王になれないでしょうー」


 エルナちゃんは「じゃあー、仕方がないからユリウス様は、エミリアへ譲るんだからねー。絶対に結婚してよねーーー!!」


 私は、あれーーー!! エルナちゃんは、誰かに言わされているーーー? 宰相か師匠かーーー!!


 どーしよーーー!! この流れだと、私が結婚を約束させられるんだーーー!! もう逃げ道が塞がれてしまうーーー!!


 そこへ更に、師匠がー追い打ちを「ねーエミリアは黙っているけど、ユリウス様がこの国の国王になるのが嫌なのーーー?」


 あー、逃げ道が塞がれたーーー!! ネズミの抜け穴も残っていないかーーー!! が、足元を見ると紙切れがー、ミラ?


 あのフレンドリーなネズミさんの、ミラが親しげに顔を出した。紙切れに『エミリアじゃない! 王女様だろ!』とあった。ネズミの抜け穴残っていたーーー!!



 私は「ユリウス様がこの国の国王になるのは賛成しますわ。そして、王女様が女王様になって結婚することも賛成しますわ」


 宰相と重臣達はオモイッキリ、喜んでいたーーー!! リザリア師匠だけが「チッ!」言いまわしに気付いていたーーー!!



 私は宰相の執務室を出ると、物かげに入った。ネズミさん達のミリとミラが出てきた。


 ミラはいつもの調子で「ヤー、エミリア」と声をかけてくれた。


 ミリは「今日のユリウス様とリリアーヌの作戦に参加するので、エミリアに付いて転移させてもらいました」と言っていた。


 お互いに、今晩の作戦の成功を誓いあったーーー!!


 私は、エルナちゃんと凄く不機嫌な師匠を連れて、領都シュトガドルの幽閉の塔に転移して戻った。


 私は、エルナちゃんにあれを言わせたのは、師匠が主犯だと確信していたーーー!!



〔東隣と西隣の国王が衝撃〕


 東エルムズ国の国王メルシアムは、船旅のあと中継都市エルモタームに着き、陸路を護衛騎士達と進んだ。


 昼頃に、エルモベストに到着した。居城近くの街道に、西エルムズ国の国王ガルシアムの馬車と護衛騎士達を見つけた。


 国王メルシアムは、伝令を出した。


 戻ってきた伝令は「国王ガルシアム様は、自分の騎士団1,000名と合流予定で、待ち合わせしているそうです」と報告した。


 更に、「騎士団は、中継都市エルモタームに騎士団200名づつを、船に輸送して、騎士団1,000名が陸路を来てるとの話です」


 国王メルシアムは伝令に「そんな大規模なものを見かけたか?」と聞いた。


 伝令は「いえ、見かけておりません。また昼前から待ち合わせているので、1刻(2時間)は待っているようです」


 メルシアムは伝令に「ふーむ、何か問題があって直接連絡が取れていないかも知れないな。わしと一緒に先に居城へと誘ってくれ」


 伝令は戻ってきて、「国王ガルシアム様が『居城に連絡が入ってるかも知れないな。では一緒に行こうと』言っていることを伝えた」



◇◇◇◇◇◇<エルモニア国の王都エルモベストの居城>


 東エルムズ国の国王メルシアムと西エルムズ国の国王ガルシアムは、エルモニア国の女王コゼットの居城に到着した。


 直ぐに、応接の間に案内をされた。出された軽食を取り、お茶をゆっくりと飲んでいた。


 侍女から「我が国の女王コゼット様とエルムズ国の女王イザベラ様が、もう間もなくこられます」と報告を受けた。


 この言葉に、国王メルシアムと国王ガルシアムは、ニガ笑いしながら、お互い顔を見ていた。


 二人は「あの女王ってのは、お互いに不愉快だと思うよな!」と言っていた。


 そして二人で「珍しく、意見が一致したじゃないかーーー!!」と笑いながら言っていた。



 侍女から、「我が国の女王コゼット様とエルムズ国の女王イザベラ様が、入室しますと」声をかけられた。


 二人は内心「ふん」と思っていた。


 女王コゼットとエルムズ国の女王イザベラが、入室してきた。2人共、とーってもニコやかだった。



◇◇東と西エルムズ国の国王へ穏やかな挨拶


 二人の女王が、二人の国王へ穏やかな笑顔で挨拶をした。


 女王コゼットは「我がエルモニア国の王都エルモベストにようこそ、おいで頂きました」


 「私の居城にて、【『エルモニア王国』の興国の宣言】祝賀会まで、おくつろぎください」


 うわべだけ良い二人の国王も挨拶をした



 西エルムズ国の国王ガルシアムが、エルモニア国の女王コゼットへ挨拶をした。


 「いやー、久しいですな。王太子殿下との婚礼式に出席して以来ですかな」


 「そうですわ、もう2年ほど前のことでしょうか」



 東エルムズ国の国王メルシアムが、エルムズ国の女王イザベラへ挨拶をした。


 「いやー、久しいですな。エルムズ国の国王陛下へ訪問して以来ですな」


 「そうですわね、もう3年ほど前のことでしょうか」


 「3年になるのですな。ここまで貴国の東国境の守備隊に、船旅や貿易都市のゴリュウでの宿泊、などご手配を頂きました」


 「ゴリュウでの宿泊や食事もとても良く、シュトラル川とエルモ川の船旅も、とても快適でした」


 女王イザベラは「ご満足頂けて、幸いでしたわ」と微笑んだ。





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