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勝手に召喚! 身代わり王女は困ります。 侍女のザマーとハピエンに転がされ? それなら自由に生きてやる!  作者: Aprツツジ
二章 エルムズ王国動乱

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#33 ○現王妃イザベラと王太子妃コゼットの悪だくみ(9)

①王妃イザベラの和平交渉【波紋その5】は...

〔エミリアのチラ見せ〕

 ・エミリアへのイジリねたあります...師匠はノゾキ見...


〔イザベラの訪問〕

 ・興国の宣言した...もう訪問...


〔和平交渉1/2〕

 ・イザベラは...『ざまぁ』...かしら



◇◇王妃イザベラの和平交渉【波紋その5】


〔エミリアのチラ見せ〕


 今は、領都シュトガドルの幽閉の塔にいる。


 ソロソロ出番が近いので、夜になると、塔の上で準備と練習をしている。


 リザリア師匠は、塔の上に出る階段を出しても、驚かなくなってしまったー! 少しつまらないなー!


 最近は、師匠を誘っても練習どころか上にも来なくなった。


 それで、別のチャンスとばかりに、色々と思い出した魔法を試してみたりしている。


 今晩は、球体シールドをマルチで9個出して、幻影魔法ミラージュでキラキラに(☆○☆)輝かせている。


 まー、雷神の太鼓のように、円を描くように配置して転移ゲート属性を付与している。さーテストしてみるかなー!


 ファイアーボールだと火力が大きくて危険なので、灯火トーチ程度で複数を飛ばして見ている。


 複数のトーチが、球体シールドに吸い込まれるように見えているかなー?


 相手に錯覚させたり、ご認識させるのも、ワザの一つに、なるんだよねーーー!!


 そういえば、あのアニメ、千年以上生きたエルフの魔法使いが出るのにもあったなー! 魔力を誤認識させるってー! 


 あの世界を、こんな異世界で実体験をしてるんだなー。異世界へ巻き込まれて、また召喚されたけど、少しは良かったかな?


 うん、そーねーーー!! ...また魔法が使えるんだからー、楽っしーねーーー!!



 うん、誰か階段を上がっているなー? 師匠だろうな? 珍しいなー、あれー! ソーッとのぞき見している。いつものイジリか?


 「師匠ー! 何をやってるんですかー? 覗き見ですか? 何かイヤラシイーく感じますよー!」


 「えー! エミリアの邪魔に、ならないようにと、してただけでしょうーーー!!」


 「それに、女が女を見てどこが、イヤラシーのよー?」


 「何か、師匠ーの場合はー、他にも雑念を感じちゃっいますよーーー!!」


 「何よそれー! たまに弟子の練習をチラ見しちゃーダメなのーーー!!」


 「それなら普通に、堂々と見てくださいねーーー!!」


 「堂々となら見せられるのねーーー!! そうねー! あなたは入浴のとき侍女達の前で、スッポンポンだものねーーー!!」


 「えーーー!! そこイジリますかーーー!! 王女様ですよ! あれは、慣れるまで大変なんですよーーー!!」


 「じゃあーーー!! 師匠ーも変身アイテムで王女様ですよーーー!! スッポンポン、やってみてくださいねーーー!!」


 「えーーー!! 私は一人で入浴するのが好きなのーーー!! あなたは王女様慣れしてるんでしょーーー!! あれ、あなたに任せるわーーー!!」



 「でもそれならさー、チラット見せてもらったて、いいでしょうー! 早くみせなさいーーー!!」


 「えーーー!! こんなところで師匠に見せるんですかーーー!!」


 「見たいのは、あなたじゃなくて、魔法よーーー!!」


 「あ~! そーでしたか~!」


 「モー、エミリアったら、ヤラシー勘違いよーーー!!」


 「でも師匠ー、あんなイジリ入れたら、勘違いしちゃいますよ~=^_^=」


 「あ~、それもそうよね~=^_^=」



 久し振りに、師匠と大笑いをしたーーー!!



〔イザベラの訪問〕


 コゼットの補佐官が、王妃イザベラへ【『エルモニア王国』の興国の宣言】連絡の準備をしていると、通信担当者が入ってきた。


 通信担当者が「補佐官殿、王妃イザベラ様から連絡です。いまは、エルモフロンの都市にいると連絡です。ですから連絡はこちらへときています」



 補佐官は驚いたーーー!! さっき宣言したばかりだぞーーー!! 連絡を確認した。エルモフロンの都市はここから1刻(2時間)ほどだ、では、前日には王都を出ていたのかーーー!!


 通信担当者へ急いで、用意した【『エルモニア王国』の興国の宣言】連絡を渡した。急いで女王コゼット様へ報告しなければー! と、足早に急いだ。


 補佐官から、コゼットは報告を聞いて、衝撃を受けた。


 「えーーー!!、補佐官が言う通り、前日かそれ以前に王都を出ていたなー! では昨夜の騒動も知っていた上で、待機をしていたんだろ! さすがに王妃だーーー!! 補佐官、我々は用心しないといけないゾーーー!! 押されないようにしようゾーーー!!」



 そして「補佐官、昼過ぎに王妃はくるなー! とりあえず、昼として簡単な軽食を振る舞い、その間に王弟殿下と王太子殿下、王女の準備をしろー! お茶の時間までは時間を稼ぐからなーーー!! 頼んだゾーーー!!」



◇◇◇◇◇◇


 女王コゼットの見立みたて通りの時間に、王妃は手勢を連れて到着した。馬車はモチロン豪勢ごうせいだが、特に馬の数が豪勢だった。


 居城の応接の間に案内させていた。朝の儀式の姿を整えて、女王コゼットが現れた。


王妃は「あらー、エルモニア王国の女王コゼットさん、そのお姿で、興国の儀式をなさったようですわね。さすが、女王に相応ふさわしい、威厳いげんがおありですわね」


 女王コゼットは、その言葉に違和感を感じながらも、押されぬように、笑い出した。


 「いいえ、王妃様ほどではございませんが、興国の儀式の興奮がまだ残っているようですわ」


 「それにしても、王妃様はとても、お早いお着きですわね」


 「ホホホー。昨日の朝には王都を出て、夕暮れにはエルモフロンの都市に着きましたの。馬の数を揃えてきたから早かったわ」


 「ええ、王妃様の馬車は4頭だてで、馬車の後ろに2頭の馬を予備にされていらっしゃるとは、思いも付きませんでしたわ」


 「そうね、馬車の後ろの2頭は予備ではないですわ。ある程度走らせたら、疲労の濃い馬を、後ろの馬と交代させるのですわ」


 「それだけで、エルモフロンの都市まで早かったですわ」


 女王コゼットは、その話を鵜呑うのみにしてはいなかった。それだけではない、風の魔法も使っているに違いないと読んでいた。


 「王妃様、それにしても、エルモ川の閉鎖された橋はどうされたのでしょうか?」


 「ああ、あれね。ガラーム将軍へ連絡してすぐに出たのですわ。橋に着くと、私の和平交渉の通過連絡が届いたばかりでしたの」



 「あっあー、そうですか、ガラーム将軍が迅速じんそくに動くなど、さすがわ王妃様ですわ」


 これには、女王コゼットは、怪しんだ。ガラーム将軍の迅速な行動もそうだが、こちらの橋の封鎖と領都包囲軍までもが、イザベラをたぶん容易に、通過させている。あれは、こちらで連絡しても動かないハズ。どうして通過できた?



 悪知恵の働く女王コゼットはさすがである。融通ゆうずうが効き過ぎていると気付くのが当然のこと。しかし、興国の宣言までしてしまったからには、もう後には引けないのである。



〔和平交渉1/2〕


 女王コゼットは「王妃様も、もうすぐに、王妃様から女王様になられるご予定ですわね」と、おだてながら雑談を伸ばしていた。


 そこへ、補佐官が報告にきた。


 「女王コゼット様、こちらの準備は整いました」


 「うん、ご苦労」と補佐官へ


 「さー、王妃様、こちらは王弟殿下と王太子殿下、王女エリーヌの準備が整っております。いかがされますか?」


 「ええ、それでは、和平交渉の、準備。王位継承権の放棄の儀式を始めましょう」


 「では、補佐官これへ、連れてまいれーーー!!」



 ションボリとした、王弟殿下と王太子殿下、王女エリーヌが入ってきた。


 三人を床へ、じかにすわらせた。


 それぞれは、衣装は王族のものであったが、手かせをはめられ鎖でつながれていた。


 王妃イザベラは「まー、あなた達、久しぶりねー。よくも散々(さんざん)手間をかけさせてくれたわねー」


 「でも、いまのあなた達の姿は、私にとっては、とてもいい姿だわー。これが『ざまぁ』と言うのかしらねー」


 「何か言いたいことがあったら、言ってみなーーー!!」


 「クッツ...クッツ...」王弟殿下と王太子殿下は、声にもならなかった。


 「ホホホー。ねえ、女王コゼット、この二人なのかしら」


 「いま町でウワサが、広がっている『イクサに勝って、指揮官だけが負けた』の、『指揮官』になるのかしらねーーー!!」


 「ええ、そうですわ。私の降伏の話に、簡単に誘いだされて、こうして人質になっているのですわーーー!!」


 「用が済んだら、領都の広場に鎖で縛って置くのも、面白そうな気がするわねーーー!!」


 「そうですわねー、王妃様、キット領都民が、ターップリとかわいがってくれると思いますわーーー!!」


 王弟殿下と王太子殿下は、顔色がとても悪くなっていた。


 「では女王コゼット、王位継承権の放棄の儀式を始めてもよろしい、かしらね?」


 「ええ、どうぞよろしくお願いします」


 「2人共、よく聞きなさい。王位継承権を放棄すれば、領都の広場に置き去りにしないから。サインをしてちょうだいね」


 王弟殿下と王太子殿下は、首をコックとした。


 「サインをする前に、言っておくけど、あなた達の書類をここへ持って来ているからね。チャントよ、サインをしなさい」



 そうして、王弟殿下、王太子殿下の順に王位継承権を放棄する書類にサインをした。そして、サインを照合して確認をした。


 王妃も連れてきた補佐官に、更に、サインの照合をさせ確認をした。「問題ありません」と報告。


 「よーし2人共、チャントしたサインをしてるわねー」



 「最後は王女エリーヌ、いえ、あなたはアリシアよね、サインを出来るわよねー」


 アリシアはは、首をコックとした。


 そうして、王女エリーヌの影武者のアリシアも、王位継承権を放棄する書類にサインをした。


 そして、サインを照合して確認をした。


 王妃も連れてきた補佐官に、先ほどと同様に、サインの照合をさせ確認をした。「問題ありません」と報告。


 「よーしアリシアも、チャントしたサインができているわねー」


 王妃は「アリシアは、さすがね。ユリウスとの婚約は破棄して、私の息子と一緒になりなさいね。命が惜しければね」


 アリシアは、首をコクットとするしかなかった。


 「ホーホホホー、アリシアいまのは、表情も良かったわーーー!! 婚約の破棄はうそよー」


 「王弟殿下、王太子殿下、そしてアリシアは、ユリアウスと交渉をするための、人質にするからねーーー!!」


 アリシアは無表情でそれを聞いていた。でも心でつぶやいた、エミリア後はあなたに全て任せるわ。よろしくお願い! と。



 女王コゼットが「王妃様、王位継承権の放棄の儀式は、これで終了でしょうか?」


 「ええ、女王コゼット、全て終了でいいわ」


 「では、王妃様、和平交渉を始めましょう」


 女王コゼット「えー、では確認がございます。《緑の聖女》様についてです」


 「あら、そうね。《緑の聖女》様は、女王コゼットになったのを確認してからと思っていたから」


 「今朝、女王コゼット誕生の確認ができたので、いまは、王都を出ています」


 「ただね、《緑の聖女》様は初めての旅になるから、少しゆっくりと進むよう指示してあるの。だから、明日の夕方くらいの到着ね」


 「それは分かりました。では、《緑の聖女》様が到着されて、能力の確認ができてから、調印としましょう」


 「いえ、女王コゼットさん。いま、王都を出ているから私の留守が心配なの。東エルムズ国が王都侵攻する可能性があるの」



 「だから、調印を済ませて、先に王都への帰路に着きたいのよ」


 「エエット、王妃様。東エルムズ国ならば、昨夜にエルムズ国境を越えようとした侵攻軍とあらそいがあったようですわ」


 「そう! もう侵攻軍が来ていたのねーーー!! 女王コゼットさん、その話を、もっと詳しく聞かせてちょうだい」



 いよいよ、波紋は争いに進展しているような、状態になってきているようです。



次回、

王妃イザベラの和平交渉【波紋その6】

 イザベラは王都に...戻る?...


王都七天しちてんの女神祭〕

 ・エミリアへのイジリねたあります...


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