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勝手に召喚! 身代わり王女は困ります。 侍女のザマーとハピエンに転がされ? それなら自由に生きてやる!  作者: Aprツツジ
二章 エルムズ王国動乱

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#32 ○現王妃イザベラと王太子妃コゼットの悪だくみ(8)

①王妃イザベラの和平交渉【波紋その4】は...

〔師匠のいくさ乙女〕

 ・エミリアに予期しないねたで...


〔王太子妃の降伏 2/2〕

 ・意識が戻った王弟殿下と王太子殿下は...


〔コゼットの興国宣言〕

 ・コゼットは領都包囲の兵へ降伏を...




◇◇王妃イザベラの和平交渉【波紋その4】


〔師匠のいくさ乙女〕


 今は、領都シュトガドルの幽閉の塔にいる。


 今朝は『歴代の正妃が引き継ぐ情報網』より配信を受けていた(領都の包囲)。


 今日の師匠は、考え込みながら、私の作った野菜のスムージーを、ゆっくりと飲んでいる。


 スムージーの最近の酸味は、『お酢』シリーズで攻めて見ていたが、反応はまるでなかったーーー!!


 今日は良く熟れた『アポリィのリンゴのような』が手に入っていたので、それが入っている。


 師匠は、スムージーをグーット飲み干した。


 「うん、美味い。今日のスムージは、良く熟れたアポリィの実が入っているのねー。やはりこれが、一番好きだわーーー!!」


 あれ、チャント気付いていたんだー!



 「はい、良く熟れたアポリィの実が手に入ったんですー。師匠は、おかわりしますかー?」


 「うん、イリス、そうだねーお願い」


 「はい、師匠ー」


 あれ! イリスって呼ばれてー、返事しちゃったよーーー!!


 「ねー、師匠ー、今違う人の名前で呼んだでしょーーー!! どこかで女を拾ってきたのかしらーーー!!」


 「犬や猫じゃあー、ないですからねー、チャント面倒ーを見るんでしょうねーーー!!」


 と、次々と攻めて見たーーー!!


 師匠は「モー! 何言ってのよー! あなただってー、面倒ーを見てるでしょーーー!!」


 「ああー、そうですねーーー!! なら心配は要らないですねーーー!!」


 「では、おかわりのスムージーを、お作くりしますからー」


 よし! モー話は、忘れそーだねーーー!!


 「師匠ー、さっきの連絡にあった、『七天しちてんの女神様』はー、とーってもカッワイイーって評判のようですねー」


 「私の世界では、アイドルグループって言って、とーってもー人気があって、どこへ行っても人が集まってくるんですよー」


 「思い切ってー、どこかの街を回ったりする七天の女神様に、してもいいかと思いますよーーー!!」


 「モー、エミリアったらー、七天の女神様に失礼でしょー! 本当はとーっても神聖な存在なのよーーー!!」


 「はい、師匠ー、失礼しましたー。あまりにも評判がいいのでー、少し調子に乗ってしまいましたーーー!!」


 ヨシヨシ! うまくいったわーーー!! でも、どこからイリスを聞き出したかなーーー!!


 ハッ! そうかー、ノイリと会話してたからだねー! 古代エルフ語は魔法詠唱に使うから、拾いだしたのかーーー!!


 今度から、ノイリとは念話にしないとねー! でも懐かしい名前『イリシアス(イリス)』最近、思い出したのよ~。



◇◇◇◇◇◇


〔王太子妃の降伏 2/2〕


 王弟殿下と王太子殿下は、其々(それぞれ)に意識が戻ってきて、地下牢の固くて冷たいベッドの上に転がされていた。


 2人は、隣り合わせの牢獄になっていた。


 周りを見ると、おけに水が張ってあった。あーーー!! 馬じゃないんだぞーーー!!


 そして、2人は、参謀が言っていた『勝利を全て手にするまで、お気を付けください』の言葉を思い出していた。


 お互い、牢の鉄格子を挟んで、顔を見合わせていた。


 2人同時に「軍は勝ったのにーーー!! 俺たちだけが『敗北者』なんだーーー!!」


 2人で、オモイッキリーーー!! 悔しがっていたーーー!!



 しばらくすると、傭兵がやってきて、牢獄から手荒に引きずり出された。


 「おい俺は、王弟殿下だぞーーー!!」


 「おい俺は、王太子殿下だぞーーー!!」


 傭兵たちは「じゃあー、俺たちと戦ってみるか? 命懸けでいけるのかー! やってみせろーーー!!」


 この言葉に、二人はシオレタようになって、傭兵達に従って歩いていた。



〔コゼットの興国宣言〕


 居城の最上階のテラスに引き出された。


 見るとコゼットが、見下げるように、高笑いをしながら、二人を見ていた。


 「ホーーーーーホホホ! 中々見事な姿をサラシテーーー!! 私にとっては、『ざまぁ』ーーー!! かな。ホーーーホホホ!」


 二人は捕縛ほばくされ、シオレタようになっていて、とても悔しいハズなのに「クッ!...」言葉を発しなかった。


 そして、魔導師が風魔法で、コゼットの声を良く響くようにしていた。


 「ハーー アーー エーー これで、いいかなー」♪~


 調整が終わったのか、とても嬉しそうな顔をしていた。


 「さーーー!! 始めようかーーー!!」周りの人達にうながすように、呼びかけた。


 「イエーーーーイ!!」遠巻とおまきに包囲をしていた軍勢にも、声が響いている。


 包囲をしていた軍が、コゼットに注目をし始めたーーー!!


 「うん、王太子妃コゼットーーー!!...」、「ありゃーーー!!...」、「なんだーーー!!...」クチグチに騒ぎだした。



 「王弟殿下と王太子殿下の軍勢どもーーー!! これを見ろーーー!!」


 捕縛された王弟殿下と王太子殿下を良く見えるようにさせた。


 「いいかーーー!! この二人の命が惜しかったら、お前ら降伏しろーーー!!」と声を響かせた。


 すると意外なほど響く声が、返ってきた。


 「我々のあるじは、もはやーーー!! その二人じゃないーーー!! 我々はーーー!!王女エリーヌの元に戦っていくことにするーーー!!」



 包囲をしていた軍が「そうだーーー!! 戦に勝利をしたのに、その勝利を潰すようなものは、主であるはずがないーーー!!」


 この反応に、コゼットだけではない、王弟殿下と王太子殿下も驚いていたーーー!!


 コゼットは、「おいそこの二人ーーー!! お前らは要らないといわれているぞーーー!!」


 「だがなー、まだお前たちにはなー、私とイザベラが用があるんだよーーー!!」


 補佐官を呼んで準備をさせている。


 補佐官が何やら宝剣のような、ゴテゴテと飾りが付いた儀式用のものを出してきた。


 そこでコゼットが「いいかーーー!! お前たちーーー!! よく聞けよーーー!!」


 「私は、先々代の国王の時代に国をかすめ取られた『エルモニア王国』の王族の血が流れているーーー!!」


 「元々我が国があったーーー!! ここ南地方の地にーーー!! 我が国『エルモニア王国』の再興さいこうをするため、興国を宣言するーーー!!」



 そして、ゴテゴテと飾りが付いた宝剣? のような剣を差し上げた---!!


 「天よーーー!! 私は、我が国『エルモニア王国』の女王となるーーー!! 我が国に幸いとご加護をーーー!!」


 しばらく、そのままで祈りを捧げているようだった。


 「いいかお前たちーーー!! 今後は北地方を支配するイザベラと和平の交渉をするーーー!! 邪魔だてはするなーーー!!」


 「それと、お前たちが慕う、王女エリーヌはここに捕縛しているからなーーー!!」


 「エルムズ国の中枢、王弟殿下と王太子殿下、王女エリーヌの命は、私の手のなかにあるーーー!! よーく覚えておけーーー!!」



 すると、また意外なほど響く声が、返ってきた。


 「英雄王女エリーヌは、ここにはいないゾーーー!!」


 「ああーーー!! 誰が英雄だってーーー!!」


 「なんだーーー!! 知らないのかーーー!! 西方諸国一番の賢者を容易に倒した英雄の一人だーーー!!」


 「ああーーー!! 西方諸国一番の賢者だとーーー!! あの都市一つを容易に灰にした奴かーーー!!」


 「そうだーーー!! そいつから防御したのが、英雄リザリアだーーー!!」


 「そして、そいつを瞬殺したのが、英雄王女エリーヌだーーー!!」


 「二人は、常にーーー!! 伴に存在しているんだーーー!!」


 「いいかーーー!! 間違えるなーーー!!」


 「あの英雄と戦えばーーー!! こんな領都など無傷であるわけがないーーー!!」


 「そんなーーー!! 容易につかまる者などーーー!! 誰も信じないゾーーー!!」


 包囲をしていた軍が「そうだーーー!! この領都は全くの無傷だーーー!! 本物であるはずがないーーー!!」


 「オトリを捕まえて満足しているのかーーー!!」とクチグチに、騒ぎ立てたーーー!!



 本当にコゼットは、知らなかったようだ。顔色を変えて、周囲の人々に聞いていた。


 だが、意を決したように「我が国『エルモニア王国』には関係がないーーー!! 私には東と西のエルムズ国もいるーーー!!」


 「いいかーーー!! 我が国『エルモニア王国』の興国の儀式はこれで終わるーーー!! お前たち、さよならだーーー!!」



 すぐに、焦って補佐官と相談を始めた。


 「お前たちが、捕縛している王女様は、簡単にニセ物扱いされたゾー! イザベラは、あれで良いと言っていたがなーーー!!」


 「これは、まずいなーーー!! イザベラは、あんなニセ物王女様で本気の勝負をするのかーーー!!」


 「イザベラは、王弟殿下と王太子殿下、王女様から、エルムズ国の王位継承権を破棄させ、自分が女王って言ってたなーーー!!」


 「これじゃ、イザベラの女王は、王女様はニセ物だと否定され、認定されないかもなーーー!!」


 「そうしたらーーー!! 和平交渉で南地方の分割と譲渡じょうとの裏付けにならないゾーーー!!」


 「すぐに、東と西のエルムズ国の国王を呼び出せ。丁重ていちょうな言葉を使ってなーーー!!」


 「和平交渉の後の祝賀会に呼んで、我が国が独立国だと裏付けにするんだー! いいなーーー!!」そう指示をだした。


 すぐに、【『エルモニア王国』の興国の宣言】を王妃イザベラへ連絡した。


 更に、東エルムズ国の国王メルシアムと西エルムズ国の国王ガルシアムへ【『エルモニア王国』の興国の宣言】祝賀会に向け招待の根回ねまわしを始めた。



 東エルムズ国の国王メルシアムは、根回しされて気付いた。王妃イザベラが外出すれば、エルムズ国の王都へ侵攻のチャンスだーーー!! ワシはコゼットの祝賀会へ招待を受けようーーー!!



 西エルムズ国の国王ガルシアムも、根回しされて気付いた。【『エルモニア王国』の興国の宣言】に軍を侵攻できなかった失敗を取り返すチャンスだーーー!!


 オレはコゼットの祝賀会へ招待を受けようーーー!! オレに便乗して、国境の橋を渡って侵攻軍をエルムズ国南地方へ進める。


 オレはコゼットから、エルムズ国南地方を取り上げるゾーーー!!



 どうやら王妃イザベラの波紋は、隣国にまで広がって、大きな波紋となるようだったーーー!!



 そして、各方面意にも【『エルモニア王国』の興国の宣言】の連絡が流れた。


【 ユリウス様とリリアーヌ 】


 「王太子妃コゼットが興国して、『エルモニア王国』の女王だとーーー!!」



【 リザリア師匠とエミリア 】


 師匠が「ふーん、あの王太子の婚約破棄の裏は、こういうこと、だったとはねーーー!!」



【 マリア(《緑の聖女》) 】


 「あの女、これが目的だったんだーーー!! イザベラはすぐに動くね。私も王太子の居城まで行くのかー」




次回、

王妃イザベラの和平交渉【波紋その5】

 イザベラの訪問...コゼット行くよ...


〔エミリアのチラ見せ〕

 ・エミリアへのイジリねたあります...師匠はノゾキ見...



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