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勝手に召喚! 身代わり王女は困ります。 侍女のザマーとハピエンに転がされ? それなら自由に生きてやる!  作者: Aprツツジ
二章 エルムズ王国動乱

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#25 ○現王妃イザベラと王太子妃コゼットの悪だくみ(1)

①ツワモノどもの...

②王都で飛び交うウワサ話(悪い予感!)

『ウワサ話の概要』

『ウワサ話の推測その1』

『ウワサ話の推測その2』

『ウワサ話の推測その3』

『ウワサ話の推測その4』


 をおくります。



◇◇ツワモノどもの...


 今朝は早く起きて、幽閉の塔の侍女待機部屋にいる。


 ああそうかー、昨日は一人でこのべッドで寝たんだー。いつもは、マリアと一緒に寝てるんだけどー。マリアは夜中に私を抱き枕みたいにして、背中からギューして、寝てるんだよねー。


 昨日は、広場でオモイッキリ騒いで帰ったら、師匠達(リザリア師匠、エミアーヌ、マリア、もう一人のエミリア)もすっかり出来上がっていて、いいご機嫌になっていたねー。


 もう一人のエミリアは、ご令息達を伴った有力貴族やご領主達が続々と挨拶(売り込み)を受けたようだしね。乙女ゲーの逆ハールート入口を発想したけど、その売り込みが凄いので、まるでミミックの大口が頭に浮かび上がったー、と言っていたねー。


 そしてエミアーヌは「替え玉までして!! このエミリアは自分がもらうから、あなたはユリウス様のところへ早く嫁ぎなさい」と言われたんだねー。


 まあ、しょうがないかー。私は、広場で冒険者達とオモイッキリ騒げたしね。レプリカント召喚の私はお疲れー!! だったよねー。


 そうかー、私も広場でいいご機嫌になっていたから、色々な料理を勢いで作ったりして、評判も良かったんだよねー。領兵や元騎士の冒険者から、『嫁にこいよー』と結構声を掛けられたんだよねー。あれも乙女ゲーの逆ハールート入口だったのかなー。気を付けよー。


 そうだー、昨日、やきめんのソース仕立て、と言われて食べたら醤油味、うん、間違いない香りもそうだった。なんだったかー? そう!! 豆醤ソースだー、あれ分けてもらったんだよねー。


 それと、討伐の時の大きな牛? ラージカウ? の背中の肉。あれたぶんサーロインだった。それと、...脂の多い肉とスジ肉も、分けてもらったんだー。


 スジ肉は煮込んで、脂の多い肉は牛丼風に甘塩味にして、お米がないから、麦ご飯をチャレンジしてみるかなー。それと、今度はサーロインステーキのガーリック・バター・醤油味を、みんなで堪能たんのうしたいなー=^_^=


 まだ情報の収穫があったよー。あのブルーベリー風のジャム、グリーンベリーって言ってたね。エルナちゃんは群生地を知っているようだから、一緒に収穫してジャムがいい。パンケーキ風を焼いてブルーベリー風のジャムを塗ってみんなで食べよー=^_^=


 パンケーキは機会があったら、市場で色々とフルーツぽいのを買ってきて、色々と好きに載せて、パーティーにしてもいいよねー。



◇◇王都で飛び交うウワサ話(悪い予感!)


 『ウワサ話の概要』


 そうだー! エミアーヌから聞いいたけど、王都から来た貴族が色々と最新のウワサ話をしていたんだよねー。


 ☆ユリウス様と特定の女性が、最近仲睦まじい姿をいつも目撃している?


 まあ、これはユリウス様とリリアーヌだから、本当のことだし、いいけどねー。


 ☆王弟殿下の直轄領では、魔獣討伐の出兵と凱旋の歓迎に王女様がギルと仲良く並んでいた? え、お似合いねーのウワサ!!


 これはご当地ウワサでしょ!! 王都まで流れていたら、ビックリだよー。見た目だけで、本当じゃないのはわかっているしー。


 ★南地方で王女様が捕らえられた? 王都にその王女様を移送、牢獄に捕らえられてる。えー、王弟殿下の直轄領に幽閉中では?


 これは、気になるなー、アリシアが捕らえられて牢獄にいるのかなー。でも何で王都なの? コゼットじゃないの? そうかーイザベラかー。何かコゼットと悪だくみしているねー。


 ★聖女の拉致らち未遂事件!! 《緑の聖女》が狙われる?


 これって、エリカだよね。何で聖女なら一人だけ? 《光の聖女》は? 黒幕は単に、下級貴族の奴隷売買のゴロツキじゃないねー。


 最近は、来ないネズミさん達を呼び出して、調べてもらうかなー?。



 『ウワサ話の推測その1』


 「はい、おはようございます。最近は、調査で忙しいミリとミラです。最近も、やはり忙しいエミリアさん。やっと一人になりましたねー」


 「よー王女様ー。気になるのは『王女様とギルのウワサ』ですかー? 久し振りのミラだよー」


 「こら、ミラ。いつも言っているだろう。王女様への話し方じゃないだろう!!」


 「はい、おはようー。ミリとミラ。気にしなくてもいいよー。いまはエミリアだからねー。でもミラ!!『王女様とギルのウワサ』は、私をイジッテいるでしょー!!」


 「ヤッパリわかっちゃったー!! はい、ゴメンです」


 「それでは、エミリア。気になりますのは、南地方で捕らえられた王女様ですね」


 「うんミリ、それって、何か分かってるの?」


 「王女様の影武者は、エミリアはご存知ですよね?」


 「うん、アリシアでしょう?」


 「そうです。そのアリシアが南地方で捕まって、王太子殿下直轄領の領都に、投獄とうごくされています」


 「じゃあー、まだ王都には移送されていないんだねー。やはりコゼットが何かたくらんでいるのねー!!」


 「ねえミリ、アリシアが王都に移送は予定なの? それと、聖女様は、何が狙いなのかな?」


 「今はまだ想定ですが、アリシアは王位継承権絡みと思われています」


 「え!! 影武者を使って? 王位継承権絡みってなに? ウワサでも王弟殿下の直轄領、領都の居城に幽閉って疑問が出ているでしょ!!」


 「それに、王女様とギルのウワサ...。これはまだ、王都には届いていないよねー」


 「いえそれが、もう王都にも届いているんですよ」


 「それって、早すぎない?」


 「まだ、未確認情報ですが、ユリウス様が...」


 「えー!! ユリウス様が広めているんじゃないかーって言ったー!!」


 「はい、まだ、未確認情報ですが、...」


 「ふーん、じゃあー、私とギルのウワサは公認になってるのねー」


 「え!! エミリアって、スネていますか? やはり、ユリウス様の態度は、寂しいですか?」


 「うーん、...。ヤッパリ、答えたくない!!」



 『ウワサ話の推測その2』


 「その話は、あとで詳しく話します。次は、聖女の拉致未遂事件です」


 「王都の神殿前で、《緑の聖女》様が馬車から降りたところ、賊が現れてさらおうとしたそうです。しかし、護衛の神殿騎士パラディンに切り伏せられたようですね。しかも、かなり腕が立つ者だったようで、切り伏せるまで時間がかかったようですね」


 「国の情報部では、切り伏せられた者は西エルムズ国の影ではないかとの見立てです。また、戦闘の途中でこの者たちを逃がそうとして、霧の魔法を使った者がいたそうですが、その術式が東エルムズ国の者のようですね」


 「え!! それってー、西・東エルムズ国のたくらみなのかー。じゃあ、イザベラとコレットのの悪だくみ?」


 「はい、その可能性があります」


 「それと、聖女様はさっきの話だと、《緑の聖女》様だけを狙ったものなの?」


 「はい、そうのようです。《光の聖女》様は、眼中になかったようですね」


 「ふーん、まだ未確認情報でもいいから、何か推測があるのかしら?」


 「まだ、未確認情報ですが、西エルムズ国が欲しがっているだろうと...」


 「南地方はここ数年豊作が続いています。その豊作分を王太子と王太子妃が、西エルムズ国へ食料の支援にしています。それがエルモ川の船便が止まっているので、大変困窮こんきゅうしています」


 「西エルムズ国は雪解け水が、今年は冷たいので、収穫直前ですが、中々収穫までいけない。だから《緑の聖女》の草魔法を欲しがっているんだと思います」


 「ふーん、その推測は納得できそうねー。じゃあー、影武者の王女様と《緑の聖女》の交換条件になりそうねー」


 「はい、その方向でうちの長老達も、調査を急がしてます」


 「だからねー、ユリウス様の婚約者、(私じゃない!!)王女エリーヌとギルのウワサを広めているのねー」



 『ウワサ話の推測その3』


 「じゃあー、ユリウス様とリリアーヌに連絡をしたいわねー」


 「はい、王女様。あとアリシアもですね」


 「それと、僭越せんえつですが、師匠にも何か連絡がないか聞いてみてください」


 「それってさー、エミリアにアリシアと連絡を取るって言ってたからだよー」


 「こら!! ミラ!! いくらなんでも、くだけ過ぎじゃないのかーーー!!」


 「いいわよー、ミリ。師匠も何か分かっていることが、あると思うわ」

 

 


◇◇◇◇◇◇


 リザリア師匠とマリアは、朝食に来ない。仕方がないので、疲れているだろうエミアーヌに来てもらっている。


 師匠は王女様に変身して寝ているからわかるけど、マリアは昨日はどこで寝ていたんだろう、私の毒味役も忘れて...。


 エミアーヌとエルナちゃんと朝食をしている。今日は二人がお毒味役になっている。


 「エミアーヌとエルナちゃん、お毒味役にしちゃって、ゴメンねー。今日は2人共ダメみたいだからねー」


 最初はエミアーヌ、昨日の一件で恐縮しちゃっていたけど。私が普段着だけど王女様の姿で行ったから、『毒味役が必要なの!!』と頼むと、「その大役、おおせつかまつります」と時代劇みたいにして、承諾してもらえたわー!!


 エルナちゃんは「えー!! 王女様の食事ができるのー!! と喜んでいた」私は直ぐにエミアーヌに毒味役の説明を頼んだけど、あまり気にしていないようだった。あの子は、稀代の大魔導師か!! 本当の賢者!! になれそうな気がしている。


 私は二人のようすを見てから、食事を始めた。「エミアーヌとエルナちゃん、ありがとう。今度は私の手料理を食べてほしいな。それならば、毒味役はいらないからね。一緒に食べたほうが本当は嬉しいのよ」


 2人共、楽しみにしてくれるそうだ。じゃー、エルナちゃんとグリーンベリーを摘みにいって、ジャムにしてパンケーキ祭りを開こうと思った。



◇◇◇◇◇◇


 夕方に、師匠が起きてきた。「お腹すいたー」と起きてきた。そんなことだろうと思って、サンドイッチを作っておいた。二日酔いに効くように、野菜でスムージーを作っている。


 モー師匠ったら!! 「エミリアはいいお嫁さんになるよー」って適当に言っている。私は、最悪な場合には、本当の政略結婚(王女エリーヌとして)することになっちゃうんだゾーーー!!



 『ウワサ話の推測その4』


 そうだアリシアのこときいてみよ-!! 「ねー、師匠ー! 前にアリシアと連絡をとると言っていましが、あれから何か進展はあったのでしょうか? 何かのウワサ話とか?」


 師匠は、ゆっくりと何か考え込むように、サンドイッチを食べている。そして、ゆっくりとスムージーを飲みながら、一言。


 「うん、エミリアちゃん、あなたの手料理、美味しいよー! これならば、ユリウス様へ嫁いじゃえばいいよー!!」


 モー師匠ったらーーー!! また、始まったーーー!! 今日こそはーーー!! 生涯最後の日にしてみようっかなーーー!!


 師匠は、私のよほどの顔つきに、オモイッキリ笑っていたーーー!!


 「エミリアの顔つきってさーーー!! わたしを生涯最後の日にしよーって思っているでしょう!! ふふふーーー」


 「エミリアーーー!! ゴメン、ゴメン、あなたの反応がいいから、ついイジリたくなってしまうのー」


 「あなたに、そう思わせるのは師匠として、失格かなーと思うけどねー。今は私もあなたに魔法を教わっているしー。仲間だなーって思っているくらいなんだけどねー」


 「魔獣討伐だとかで忙しかったし、あなたもエミアーヌが話したウワサ話を聞いているでしょう!!」


 「南地方で王女様が捕らえられたってー。あれは、感づいているでしょ。アリシアで間違いないわよー」


 「師匠ー、やはりそうなんですねー。でもあれって『王都にその王女様を移送、牢獄に捕らえられてる』ってなっていますよねー。そうなると、イザベラの手に落ちているんでしょうかー?」


「ううん、エミリア、まだコゼットに投獄されているらしいけどねー。でも王弟殿下と王太子殿下は、かなりあせっているようよー」


 師匠は、スムージーをグイット飲み干して「これー、おかわりー」


 「はい、今お作りしますよー」と、野菜のスムージーを作っている。うーん、練りワサビ入れちゃおーかなー? でもヤメテおいた。


 「なぜ焦っているかわかるでしょう! 本当は殺処分のあなたが、南地方で捕まっているならギルが裏切ったことになる。まー事実も裏切っちゃっているけどねー。王女様を溺愛したいのよー。エミリアちゃん!!」


 「それって、師匠ーイジリ入れないで話してくださいねー!」


 「いや今のはイジリじゃないの! 違うのよー! 事実を表現しちゃっただけなの。ギルの赤ほっぺ思い出しちゃったのよー」


 「その言葉に、私もギルの赤ほっぺを思い出したー!!」そして、師匠と一緒にオモイッキリ笑い出したーーー!!


今回はマリアが出ていません...


次回は、マリアはなにしてる?...。


そろそろ、ユリウス様、リリアーヌとアリシアが...もう少し進めたいですねー


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