#79 ○エルムズ王国の歩み(14)その1
①○エルムズ王国の歩み(14)#79 〔その1〕
◇◇騎士団長...え、エミリア婚約?...マリアだけだ
◇◇騎士団長...え、エミリア婚約?...マリアだけだ
すると、酔った冒険者風の男達が、私達に近づいてきたのー。わー絡まれそうねーーー!! どーしよーかなー、とドキドキしたわー
周りの人達は、ニヤニヤとしていたわー。私は、何でー? この場面でニヤニヤなのー? と思っていたわー
男達3人が、マリア姉に「そちらの若くて可愛い娘をお借りしますネ」とバカにした言い方をしたわー
マリア姉は「そう、できるものなら、私を倒してから、連れていきなさいねーーー!!」とかえって、挑発をしていたわー
「ほうー、それならば、痛い目をみせて、分からせてやればいいかー」と殴りたそうにしていたわー
突然、男達3人が、マリア姉に殴りかかってきたが、触れる直前で「パーン」と言う音共に、3人の拳にスパークが走ったー
周りの人達も、青白いスパークの光を見て、驚いていたーーー!!
3人の男達は「アチーッ!」と言いながらスパークが走った拳をさすっていたーーー!!
「ふん、こちらの若いほうの娘は、それでは済まないからねー、サッサとあっちへいきなーーー!!、ケガしないうちにねー」
ところが、私の後方から2人の男達がつかみかかってきたー「バリーン・ドーン」という音共に2人の男達は雷撃を受けていたー
周りの人達も、青白いイナズマの光を見て、驚いていたーーー!!
雷撃を受けた2人の男達は、そのまま、バッタリと倒れてしまったー
私は、その時には返って冷静になっていたー、七天の女神様達をつかもうとした男達と同様でしたわー
騎士団の人が出て来て「お前達はバカかーーー!! この方は我が国の『ワンダー聖女』様だー、王城の警備兵の詰所へ連れて行くからなー」と倒れた男達を担がせて、外へ連れ出したー
騎士団長が、騒ぎを聞いて店に入って来て、部下たちに事情を聞いていた。
「いやー、マリアと『ワンダー聖女』様、ご無事のようで良かったですよー。またあの男達がー、あの程度で済んだこともよかったなー」と言いながら、私の手を握っていたー
マリアが騎士団長に「お前、何でエミリアの手を握っているんだーーー!! 直ぐに離せーーー!!」と怒鳴っていたー
騎士団長はマリアへ「おや、まだ聞いていないのか。新王女予定のエミリアは、俺の婚約者になる予定だと、さっき女王様とリリアーヌ様から聞いたけどなー」私は雷撃を受けていないので、ウソはいっていないと思い、冷静になってたわー
「私は、騎士団長、取りあえず手を離して頂いてから、その話を聞きたいわー」と言って、手を離してもらったのー
マリア姉は「またあの二人かー、懲りない奴らだなーーー!!」と逆に少しパニックになっているように見えたわー
私は「マリア姉ー、取りあえず騎士団長から話を聞きましょうかー」と少し冷静になってもらおうと、声をかけたー
「エミリアもエミリアだーーー!! 騎士団長が気に入ってしまったのかーーー!!」あれ! 暴走が始まっちゃったのかー
「もーマリア姉ー! 冷静になろうよーーー!!」ともう一度、声をかけたわー
ヒョットしたら、マリア姉ーも騎士団長に気があったのかなー、と思っちゃったわー
「騎士団長が、間違えるなー! 俺はエミリア殿の盾になるだけだからなー! 慕っているのは、いまでもマリアお前だけだからなー」と、とても熱い想いを聞いていたわー
マリア姉は「私への想いはいらないわよ。お前がエミリアの盾になるってのはー、どーゆーことだー、それをー聞かせろーーー!!」と、まだ暴走ギミだけど、話を聞く気になったのー
「俺は、先日の王都奪還の功労で『男爵位』を貰ったんだー、その時に侯爵家から独立する気になって、弟に家門を譲ることにしたんだー」
「今日、女王様とリリーアーヌ様が新しく王女エミリアが誕生するから、他の男からの求婚の盾になるならば、『子爵位』を与えようと話を頂いたんだ。マリアと俺のウワサは有名らしくて、エミリアに手を出す男じゃ、困るから...」
「チャント務めたら、中継都市エルモターム近くに領地が貰えることになったんだー、侯爵家から独立するからー、マリア子爵婦人にならないかー」と、ダイレクトにマリアへアピールを始めちゃったわー
私は、マリアが騎士団長を嫌っていないことが、伝わってきて密かに笑っていましたー =^_^=
私の作品をごらんになっていただき、ありがとうございます。
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