#68 ○エルムズ王国の歩み(3)〔その4〕
①○エルムズ王国の歩み(3)#68 〔その1〕
◇◇ネリアーナ...君を守る①
②○エルムズ王国の歩み(3)#68 〔その2〕
◇◇ネリアーナ...君を守る②
③○エルムズ王国の歩み(3)#68 〔その3〕
◇◇ネリアーナ...君を守る③
④○エルムズ王国の歩み(3)#68 〔その4〕
◇◇ネリアーナ...君を守る④
⑤○エルムズ王国の歩み(2)#67 〔その5〕
◇◇ネリアーナ...アイテム授与儀式を④
◇◇ネリアーナ...君を守る④
「では、殿下はとても凄いお方がいらっしゃるのなら、あの城門と塔を消して見せてくださいな」
「よし、分かった、では出直そう」と応えた。
補佐官は、つまらい要件で国王を煩わせて、いつにも増してとんでもない殿下だ
◇◇◇◇◇◇ミレーヌの大使館で、サウベロ
ミレーヌの大使館へ行くと、みんなは、待ちくたびれていた。
ミレーヌに事情を話すと「サウベロの日頃だね。人の話を無視しているからだよ。それで、なにかを考えてきたのかー」
補佐官の話をすると、エルナちゃんは、私がやる、と言い出した。みんなは、せっかくだから、見学がしたいと言っていた。
私は「頭の固いやつには、見せるのが一番といってやったーーー!! じゃあー、みんなで、エルナちゃんのお手並み拝見だね」
直ぐに、ミレーヌに案内されて、大使館の広場に、来るときに乗っていたシールドを展開して、王城の上空へ転移したー
王城では、突然現れた横長の楕円ドームに驚いていた。サウベロに声を響くように風魔法をかけたから、補佐官にいってやりなー、後は、エルナちゃんに任せればいいからねー
サウベロは補佐官に「俺はサウベロだー、補佐官さっき言えわれたことを、お見せしましょう、ではエルナちゃん、どうぞよろしくお願いします」
すると突然、王城の上空に、球体に包まれた少女が現れた「おじさんたちのお願いを聞いてあげるよ、後悔しないでねー」良く響き渡る声で伝えていたー
「まず依頼された城門を消すよ」と言いながら、城門が突然、消えていた。
「さあー、次は塔だね」と言いながら、塔も突然、消えていた。
「さあー、こんな簡単に消えてるなんて、なんて無防備な国だろうねー」とオモイッキリ笑っていたいたー
さすがにこの騒ぎ、国王が見ていた「なんと、補佐官がそんなことを依頼していたのか」と怒り出した。
補佐官は、上空のサウベロ達を見ていたー
「補佐官殿、本当になくなっているか、触って確認してくださいね」
「元に戻せるとは言っていないですからねー、後悔しないでって言ってありますよねー」
「これで、まじめに私と話をする気になりましたか? 国王殿」
◇◇◇◇◇◇国王と会談、サウベロ
「国王殿、色々と気になることあると思いますが、まず俺の話を聞いて下さい」
「いま、我が国とエルムズ国の関係が最悪となりそうです。ねえ、大使」
「はい、そうです。これを説明します。昨晩、王立学園の寮で誘拐未遂事件がありました。被害者は我が国の留学生、ネリアーナです。何とか防いで、無事ですが、失敗した場合は殺害も想定した攻撃の痕跡もありました」
「エルムズ国は、国を挙げて表彰式を行う予定で、我が国は、ネリアーナがとても、名誉ある表彰対象者になっていました。そのためエルムズ国の騎士団が保護をしています。
「それが、今朝ネリアーナの、犯罪者としての引き渡し指示書が、本国より到着しました。エルムズ国と会談したところ、自分の国では犯罪者ではないから、貴国が不要なら自分の国で頂こうとなりました。先ほど見たような力を育成したのは、エルムズ国です」
「それで、これが、指示書です」と言いながら、大使は、指示書を補佐官へ渡した。
補佐官は、見て一瞬で理解した「これは、明らかに偽造した書類と、問題は国王の印章を偽造したことだ」
「だから、俺は、大切な話をしに来ています。いま我が国は国際常識のない国と見られています。当然ですよね。」
補佐官が国王に書類を渡した。
「いや、ワシはこんな書類の覚えはないぞ。犯人は誰だ!」
「もう一枚、これも見てください」大使は留学生への指示書を補佐官へ渡した。
これも補佐官は、見て一瞬で理解した「これも、さっきの書類と同じ筆跡で、印章を偽造したものだ!」
「こちらは、犯人に心当たりがあるので、ワザワザ、デウザナ侯爵家から勘当された、アルデスにまで、来て貰っています」
「すみません、勘当された身の上ですが、お話をさせて頂きます。この書類を作成した事を知り、我が父を諫めたので、私は勘当になりました。勝手に聖女ネリアーナを失格聖女として留学をさせたのです。この書類は先ほどのものです」
「我が国は、いま国際的に、大恥をかいているところです。まず、この国王の印章を偽造した犯人を告発させて頂きます」
「わかったー! 国王の印章を偽造した罪は逃れることは、許さない。では、デウザナ侯爵を呼び出せばよいな」
「補佐官、直ぐに呼び出せーーー!!」
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