表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
129/615

#65 ○エルムズ王国の新たな夜明け(19)その1

①女王エリーヌの政務の始まり【政務その19】#65 その1

〔王女アリシア〕王女ミレーヌ...聖女必要...理由③

< 聖女が必要な理由を語るⅠ >



◇◇女王エリーヌの政務の始まり【政務その19】


〔王女アリシア〕王女ミレーヌ...聖女必要...理由③

< 聖女が必要な理由を語るⅠ >


 サウベロは、まだ現実を整理するのに。困惑した表情をしていた。


 ネリアーナがゆっくりと「サウベロ様、お久しぶりです。それでは、昨日、闘技場で、騎士様達を治癒していたことをお話し、致しますわ」



 「昨日、王女ミレーヌ様とお知り合いの魔導師の方と護衛騎士の方と会いました。女神様から授かった、治癒のアイテムを、お持ちでした。それを借りると治癒ができるようになりました」


 「えー、ミレーヌ、ネリアーナの言っていることは、本当なのかー?」


 「えー、そうよ。私のこの国の知り合いなのよ。サウベロは憶えている、あの夜会で誘拐犯を倒した、女性の護衛騎士さんよ」


 「ああ、憶えている。あの魔導師と護衛騎士は凄いなーと思ったよ。じゃあ魔導師はあの時の人か?」


 「いいえ、でも二人とも、この国の『英雄魔導師リザリア』の弟子みたいなの。それとあの護衛騎士は、王女アリシア様付きの騎士だからねー」


 「えーと、なんかミレーヌは、とても凄い人と知り合いなんだなー。国を出てからそんなに経っていないだろう?」


 「ふふー、ここだけの内緒だけど、色々と危ない目にあったりして、冒険を色々していたのよー」


 サウベロは、この「冒険」のキーワードだけでも、うらやましく思っていたー。ミレーヌは、いい思いをしていたのかー


 「えーと、話をつづけますよー! いいですか?」


 「ああ、そーだった、ネリアーナ続けてくれー」


 「はい、それでは。その方は足を骨折していました。そこで、無痛ヒールを発動して、痛みを無くしました。骨折した箇所を、みんなで少しづつ元の位置に戻るようにしました。ヒールを発動すると骨折部分が光り出して、腫れがドンドンとひいていき、光がおさまると、もう無痛ヒールを解除しても、痛みがないようでした。その人はそのまま歩いて帰りました。


 サウベロは、放心状態にしばらくなっていた。しばらくしてから、目に光が戻ってきた。


 「ネリアーナ、それって、大聖女様でも...無理じゃないかー! その場で...歩いて...帰っただとーーー!!」


 「それは、とても凄すぎるー! でもそれが、あれば聖女アネットなんて、どーでもいい存在になるなーーー!!」


 「サウベロ、その聖女アネットって誰なの?」


 「ミレーヌは、俺たちの味方をしてくれるから、我が国の状況を話すしかないな」


 「3年ほど前に、俺のケガの治癒をネリアーナが担当して貰って、その縁でネリアーナと時々会うようになった。その後、突然に二人のウワサが広まったんだ。ここまでは知っているよな、ミレーヌ」


 「うん、それは、ウワサで知っているから」


 「ところが、大聖堂を管轄するデウザナ侯爵が、そのウワサを使って、ネリアーナは家格が王家とは合わないと言いだして、我が国の宰相や重臣が、王太子に相応しいものと婚約させようとなり、王女ミレーヌの名が出てきた」


 「ミレーヌは、これは、知っているか?」


 「なるほど、私は突然、王太子のサウベロとの婚約の話が、きているけどねー、としか知らなかったわ」


 「俺もミレーヌは、妹みたいな感じだったので、そんな話は断ったんだが、なぜかしつこく薦められてくる」


 「うん、それなら、私はそれがいやだから、人種族の国に学びに行くことにして、国を出たんだよ」


 「最近、大聖堂出身の料理人が俺の使用人になったんだ。別件で保護したんだ。大聖堂でアネットと会ったら、命を狙われるようになたんだと。それで、保護のため秘密の話を出すことになって、とんでもないことが分かったんだ」


 「元々伯爵家にいたやつで、アネットはどこかで治癒の素質があるから拾われて、伯爵令嬢になり、大聖堂に入り込んだんだ」


 「目的は、大聖女だったんだと。だからデウザナ侯爵が後見になり、今は大聖女を狙う聖女になっている。ところが、本当はそんなに治癒の力が強いわけではないんだと。伯爵家に居た頃はこの料理人が焼き菓子を作ってあげて、グチを聞いていたらしいんだ」


 「それが、大聖堂の料理人になったら、聖女になっていたので驚いたらしい。他の聖女や侍女達の話を聞くと、すぐに治癒の力が尽きるから、身分をつかって自分の仕事を押し付けていたらしい。今は侯爵令嬢になっていたんだと」


 「それで、自分の仕事を押し付けられた被害者は、ネリアーナだったようだ。今は治癒の仕事の手柄を大きくするために、請け負うグループにしているらしい」


 「なんか、サウベロと、どこでつながる話になるのかな? 眠くなりそうだけど。ファーアー」とアクビをはじめた。



私の作品をごらんになっていただき、ありがとうございます。


できるだけ、「ギャグ」に寄せるよう工夫をしております。エピソードに『クス』程度でもあれば、単純に顔マークしていただくと、「ギャグ」に寄せる工夫に張が出ます。よろしくお願いします=^_^=


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ