#64 ○エルムズ王国の新たな夜明け(18)その2
①女王エリーヌの政務の始まり【政務その18】#64 その1
〔王女アリシア〕王女ミレーヌ...再会...③
②女王エリーヌの政務の始まり【政務その18】#64 その2
〔王女アリシア〕王女ミレーヌ...再会...④
◇◇女王エリーヌの政務の始まり【政務その18】
〔王女アリシア〕王女ミレーヌ...再会...④
それから、何人かマリアが傷のある騎士を捕まえて、聖女見習のネリアーナが治していた。
聖女見習のネリアーナは、少しずつ自信のある表情になっていた。
闘技場が、騒がしくなった。しばらくすると骨折の人が担架で運ばれて来た。治癒師は、今は治療中だった。
マリアが、聖女見習のネリアーナを連れて行った。マリアは前にやっていた手順で、痛みを止め、骨の位置をみんなで整えて、ヒールをかけるように指示を出していた。私は指示通りしていたら、見事に足の骨折を治していたー!
聖女見習のネリアーナは、とても感動していた。私でも、大聖女様のようなことが、できるんだー! 現実なのに、とても信じられないことが、起こっているー!
自分の国の大聖堂で、長く下級侍女同然の見習いをして、やっと少しの傷が治せる治癒の力が、持てたところに、才能がないからと、留学させられ、治癒の指導係、管理の勉強をさせられてきた。
王太子のサウベロ様とのことも、大聖堂の人達が、ネリアーナはゴミのくせにと言われ続けていた。
いま、足の骨折を治した人の足をゆっくり動かしてみている。痛みもないようだった。そして、マリアの指示でスキャンを使うと骨折した骨の周辺が太くなっている。これ骨折治癒してしばらく経った人の骨の状態だった。
そして、問題がなさそうなので、足の骨折を治した人はそのまま、歩いて帰って行ったー!
聖女見習のネリアーナは、やっと、自分で治した実感が湧いてきたー! 私でもできるんだー!
マリアが「治癒できて、良かったねー。少し休むといいよ」と、言ってくれたので、少し休んでいた。
王女ミレーヌも「骨折の治癒ができたわね、凄いわね」と寄ってきてくれた。
そして、マリアが「時間になったので、アイテムを返してね」と言ったので、アイテムを返した。
「王女ミレーヌ、次回は、魔力系統の診察をしてみますか?」エミリアに尋ねられた。
「ねー、ネリアーナは、どうする、魔力系統の診察をお願いする」
「はい、お願いしたいと思います」
「必ず治るとは、分かりませんが、まず診察をしてみましょう」とエミリアは、明るく言ってくれた。
次回は、また調整次第になった。
そして、聖女見習のネリアーナは、必死になっていた。「治療で治らなくても、アイテムを授けて頂けないでしょうか」
「そうですね、完治できなくても、さきほどの治癒ができればいいですからね」エミリアとマリアは微笑みながら、言ってくれた。
「最後は七天の女神様達に、授かれるようにお願いしてみますね。結果は女神様達次第です」
エミリアは、お願いされれば、際限なく授けることにならないよう、制限をかけると決めていた。
そこで、七天の女神様達に、相談していた。女神様達は、どう生きてきたか魂魄をみればわかりますよと言われた。
だから、七天の女神様達に、授かれる魂魄を持っているか、判断をお願いしていた。
「でも、私からみたネリアーナさんは、一生懸命に真っ直ぐに頑張っていることが、感じられます。恐らく授かれるでしょう」とエミリアさんは言ってくれた。
私とマリアは、王女ミレーヌと聖女見習のネリアーナが城門で馬車に乗るまで、一緒に行って、お見送りをした。
「聖女見習のネリアーナさんが、明るい顔つきになって、帰っていきましたねー」
「それは、マリアのお陰だと思うよー。とてもいい提案をしてくれて、ありがとう」
私は、それ以外にも、マリアが骨折の治癒をしているときに。騎士団で聞いたヒソヒソ話も気になっていた。
「騎士団長は、どーしてー、マリアに惚れちゃったのかなー。嫁に来いと何度も言ってるのに、すべて冗談だと思われている。気の毒にー。前途はまだまだ多難だねー」
「でも、この間までのマリアさんを見たときは、俺もいいなーと思っていたよ」
やはり、マリアはモテテいるようだった。私は、これについて、どーしよーかなーと思ったーーー!!
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