#63 ○エルムズ王国の新たな夜明け(17)その4
①女王エリーヌの政務の始まり【政務その17】#63 その1
〔王女アリシア〕聖女様達...王都の飛行...
②女王エリーヌの政務の始まり【政務その17】#63 その2
〔王女アリシア〕王女ミレーヌ...手紙の返事...
③女王エリーヌの政務の始まり【政務その17】#63 その3
〔王女アリシア〕リリアーヌの...小言...
④女王エリーヌの政務の始まり【政務その17】#63 その4
〔王女アリシア〕王女ミレーヌ...再会...
◇◇女王エリーヌの政務の始まり【政務その17】
〔王女アリシア〕王女ミレーヌ...再会...
「じゃあー、ミレーヌには、王太子サーベロと聖女見習のネリアーナの調整を頼んでもいいのかな?」
※#63 その2 より引用、ご参照ください
王女ミレーヌは、聖女見習のネリアーナと会うことから、始めようと思っていた。
もう、手紙で聖女見習のネリアーナとは、会う約束をしていた。
聖女見習のネリアーナは、サングッデー国の大使館を訪ねてきた。
しばらく、案内された応接室で待っている。
ネリアーナは、今頃になって、王女ミレーヌは、どうして自分と会う気になったのだろうかと、思っていた。
王女ミレーヌが、応接室へきた。
「こんにちは、ネリアーナ。あれから、二年くらいになるのかな?」
「こんにちは、王女ミレーヌ様、あれからそうですねにねんになりますわね」
「えーとね。実はいま、サウベロがこの国に来ているのよ」
「え、サウベロ様がですか。ウワサ話で、失礼しますが、王女ミレーヌ様とは近々、ご婚約されると思っていました。ご一緒に来られたのでしょうか?」
「そうねー、その話を知っているなら、説明が簡単ね。私は、サウベロから逃げて来たのよ。人種族の国の文化を学びたいと言ってね」
「え、そうなんですか? ではサウベロ様は、王女ミレーヌ様を追いかけて来たのでしょうか?」
「いえ、たまたまね。この国の女王様即位式の夜会で、会って驚いたのよ」
「私も、会った時に、つかまりたくないなーと思ったけど、違ったのよ」
「あなたは喜びなさい。この国の女王様即位式に絡めて、サウベロはあなたを追いかけて来たのよ」
「えーそうなんですか?」
「しかも、王立学園の留学申請までしているしね」
「えー、でも私じゃ家格が応えられないし、聖女見習のままだし、どうにもできませんわ」
「それでもね、あなたが手紙で教えて下さった、治癒魔法の弱い原因が分かったから、私も何とかしようと思ったのよ」
「えー、でも王女ミレーヌ様、その治療には、異世界の聖女様が、たまたま治癒できた記録しかないのですよ」
「ええ、知っているわよ。だから、更に喜びなさいよ。私は、この国で異世界から聖女召喚された、聖女様の知り合いがいるのよ」
「はい、でも、この国の異世界の聖女様は、召喚されてから間もないですから、まだそれほどお力が強くないと、聞いていますわ」
「そうよね。ところが、自分は『外れ聖女』と言っている人と知り合いなの。だけど、この人は嘘がへたな人なのよ」
「ええ、それって、聖女を隠しているのでしょうか?」
「そうねー、それ以上の力を見せられたのよ。とだけしか、言えないのよ」
「じゃあー、おとぎ話の『使徒』様ですか?」
「うん、そうかもね。異世界の聖女様の、保護者と言っているようだけど、あれは、トレーナーかしらね」
「ええ! そんな人がいるのは奇跡ですが、私なんて相手にされないでしょうね」
「普通はね。でもあなたのことを話したら、『お試しで、治療をしてみましょう』と言ってるのよ」
「え、でも、そんな人なら、治療ができなくても、莫大なお金が必要でしょう?」
「だからね、友人価格というか、治療ができたら、サウベロへ嫁いで欲しいのよ。それが代金でもいいわよ」
「はい、でもすぐには信じられないですわ。サウベロ様へ嫁げるとか。大変失礼ですが、すべてが夢物語に聞こえてしまいます」
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