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#12 ○ネズミさん達から情報の信頼性

本日(2025/04/29 21:00頃)構成など改訂をしました。


◇◇ネズミさん達の地下王宮と信頼関係


 王城は、最初に建設されてから200年以上経っている。

国王の代替わりの都度などで増築や改築が行われている。


 小さいものでは、増築や改築で古いかべと新しいかべの間に隙間ができる。

これはネズミさん達の良い通路になっている。


 大きいものでは、古い部屋を埋め込んでいることもある。

この王城では、地下6階へ続く階段が崩れたときに、入り口を塞いでしまった。

だから地下6階は、ネズミさん達の地下王宮になっている。

王城の地下だから、かなりの広さと部屋数があるようだ。


 私のテイムは、隷属契約ではない。だから、ネズミさん達とは友好的な関係から

同志の関係に持って行く。時間は費やすけどね。

但し、隷属ではないので、お互い相談や提案ができる関係になる。


 時間を費やして、どこに違いがあるか? と言われそうだね。

例えば、勇者を隷属させたらどうなるか? で説明してみるね。


 ご存じ勇者は自発的にレベル上げをすることになる。その中で自分のスキルを

利用した個人の技を作り、磨いている。


 これを隷属させたら、レベル上げから技に至るまで、全て指示が必要になる。

そして大きな違いは、指示を出し技を作成できても、指示者が理解している

利用スキル以上の成果は得られない。自分で実践しないで本当の理解になるの?


 だから、私はこちらから相談して、ネズミさん達から提案してもらい

ながら、方法や経緯、結果を検討している。


 そうしないと、自分の思い込み角度でしか情報は集まらないよ~。

必ず自分の考えた角度が正解ならいいけどね。反対側角度なら見つからない。

決して迷う事なく、正解できるのは、神様的な存在だけじゃないかな?


 ネズミさん達は最初にミリとミラの2匹と仲良くなった。

この2匹は、とても有能だった。最初に仲良くなるきっかけは、

私の髪留めを欲しがったことだった。この髪留め私は何に使ったのか

知らないけど、材質が良かったと気に入ってもらえた。


それをキッカケにして、色々と相談したりしているなかで、地下王宮を

知った。


イザベラの前の王妃、フィアリーヌ(王女様の母上)は地下王宮を知っていた。

この王宮を維持するための食料集めは大変で、前の王妃はこの離宮の

裏手にあった古い馬小屋を改造して、厨房のゴミ置き場にした。

ここから、今でも食料を調達しているようだ。


 その関係で、地下王宮のオサであるギナと補佐をしているザナとゼナを

紹介してもらった。

その関係で、今ではかなり高い角度の情報が入って来る。



◇◇ネズミさん達の情報収集と情報網


 ネズミさん達の情報網は、王都の市場や商会を中心に集まっている。

市場には、色々な商人が集まってきている。

大きな商会の何台もの馬車を連ねた商隊から、個人で移動する行商人とか。


 ネズミさん達の中には、馬車から馬車を渡り、他国から旅をするネズミさん。

渡りネズミさんがいる。

大きな商会や小さな商会までの会話を聞いていたりする。


 会話には、行商人同士の情報交換で聞いた内容。


 それも他国や遠方の国での会話や雑談で聞いた内容。


 小さな商会での会話や雑談の内容。


 大きな商会で貴族から受ける相談事などの会話の内容。

意外と、商会や都市、国の機密的な会話の内容が、あったりする。


 他にも、市場に買い物にくる貴族の侍女から、スラム街から食べ物を拾いに

くる人のウワサ話などが多いけど、たまに事件の目撃情報も集まってくる。


 更に、王城の中でも色々な内容が集まってくる。


 行儀見習の侍女達(上級貴族)から洗濯場の侍女達のウワサ話。


 執務室から調理場に至るまで各部屋の会話や雑談の内容やウワサ話。


 地下牢に捕縛された者の尋問の内容や、罪人同士の会話や、

罪人のつぶやき。


 意外と真実が伝わってくるものなの。




◇◇さて、私はどうしよう?


 色々と整理できたので、まとめてみた。


 これって、このままだと、エルムズ国の南地方と北地方で国が分かれるよね。

まあ、式典の事件のあとでみんな、南地方を心配してたしね。


 じゃあ、エルムズ国の南地方と北地方で国が分かれたあとが心配になるね。

そうしたら、コゼットと西エルムズ国が狙っているから、国が盗られるね。


 それと、私って、現状では王女様本人に見做されて、しまっているよね。

でも、本人がどんな姿であっても、出てくれば、私は解放されるハズだよね。


 例え裏切られて偽物とされても、王城の牢獄から脱出する方法はあるしね。

意外と簡単な方法だから。


 その方が、周囲の人達、特に王女様専属の侍女達を思いやる必要もないしね。

それなら、いっそう楽だな!


 無いと思うけど、本人が出てこなければ、シュトリアル国第二王子ユリウスの

お嫁さんに身代わりでも、出されるかも知れないよね!

 私の記憶イメージには入っているけど、知らない人だよ! しかも政略結婚!

やはり、無理―!

すぐに、子供を産め、王子達の後ろ盾とか手配したり、そんな生涯、無理―!


 リリアーヌって、けっこう重要なことを隠しているんじゃないのかな?


 まあ、私としても、してあげたいけど、王女様のざまあを狙っている?

ひょっとしたら、お姉さんのざまあも狙っている?

それって、私はリリアーヌの手のひらで、転がされているのかい?


 それが分かれば、逃げるのは何とかできそう。今はお金もあるしね。

ネズミさん達に聞いたけど、冒険者ギルドもあったしね。


 冒険者になって旅に出て、異世界のファンタジーな風景や街並み、

その地方独特の特産品や料理も楽しみたいねー!

今はほとんど、この離宮に閉じ込められているし、カゴの鳥だからね。


 でも短い間だけどね、リリアーヌは完璧そうで、少し不器用な人だからね?

まさか、王太子殿下じゃないけど、私って召喚されて降臨した一人だから、

本当に死に戻ってきた、と思い込んでいそうなんだよね?


 まとめよう、私はこのまま流されたら暗殺されるか、お嫁に行かされるかも。

いざという時は、逃亡する覚悟をしておこう、と決めた。


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