#63 ○エルムズ王国の新たな夜明け(17)その3
①女王エリーヌの政務の始まり【政務その17】#63 その1
〔王女アリシア〕聖女様達...王都の飛行...
②女王エリーヌの政務の始まり【政務その17】#63 その2
〔王女アリシア〕王女ミレーヌ...手紙の返事...
③女王エリーヌの政務の始まり【政務その17】#63 その3
〔王女アリシア〕リリアーヌの...小言...
◇◇女王エリーヌの政務の始まり【政務その17】
〔王女アリシア〕リリアーヌの...小言...
「ねえ、エミリア、《光の聖女》様に治療のお試しを依頼ができるのー」
「うーん、あの子は『ビビリ』だから、任せるのは、無理ねー」
「えー、それじゃあ、エミリアはどーするつもりなのー」
さて、マリアにどー説明しよかなー、と少し考えた。そうだ、マリアだから...
「えーとねー、それは、ここにいる卒業した聖女がやるからねー。でもそれらしく七天の女神様にも手伝ってもらおうかなー。神水みたいな物を出してもらってねー」
「あー、やはり、隠してましたねー。卒業した聖女だったんですかー?」
「なんだか、そんな気がしてきたからねー」
翌日、私はリリー(リリアーヌ)のところへ、王太子のサウベロの留学申請の件の報告と相談するため向かっていた。
今の私は、王女アリシア(アリー)の姿をしている。
リリーは、私が来るのを待っていたみたいねー
「それで、アリー、王太子のサウベロの留学申請の件はどうなったの?」
「リリー、それって、《光の聖女》の件もあるでしょう。今ねー概略を話すからねー」
王太子のサウベロの留学申請は、人種族の国を学ぶための話をしたわー
それから、王太子のサウベロの恋愛関係もリリーと神殿長へ途中経過を説明していたので、その続きを説明したわー
「えーと、それじゃあ、王女ミレ-ヌとアリーは、王太子のサウベロの恋愛も応援するのねー」
「はい、それで、上手くいって欲しいなーと思っています」
「ただ、相手の聖女見習のネリアーナの、魔力系統を補修する治療が、お試しになるので、王宮魔導師のエミリアが、《光の聖女》と治療を試してみることになります。それをリリーから神殿長に伝えて下さいね」
「でも、それって上手くいくのー?」
「えーと、ここだけの話ですが、8~9割くらい私が治療をして、《光の聖女》に学ばせますからねー」
「本当にエミリアって、やっていることが保護者じゃなくて、聖女の師匠じゃないの。どこのだれが『外れ聖女』にしたのか不思議な気持ちねー」
「そうですねー。たぶん、七天の女神様達の加護としか、考えられませんねー。好かれているのでしょうかねー?」
「そう、それ、西エルムズの高地湿原の話が伝わっているからね。七天の女神様達と結界を張っていたのでしょう」
「えー、それって、どこから伝わったんですかー?」
「うーん、それ教えると、あなたの行動が伝わらなくなるから、教えません」
「えー、エミリアは、不審者ですかー」
「そうねー、注意人物ねー。だから、王妃にしてみんなから見えるように、飾っておきたいくらいなのよ。そうねー、王子か王女を産んでもらっても、いいかもしれないわね」
「なんかその考え方って、リザリア師匠に似て来ていますねー」
「そうよ、リザの気持ちが、だんだんと分かるようになってきたのかしらね」
「私は、リリーの小言は十分、心に刻み込みましたから」と、切り上げて、何とか退散してきた。
マリアに話したら、大笑いされたー。
「注意人物は当たっているかもー」って、ああ、異世界物マンガのチートで失敗するのを笑っていたのに、自分がやっていたーーー!!
私の作品をごらんになっていただき、ありがとうございます。
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