#60 ○エルムズ王国の新たな夜明け(14)その4
①女王エリーヌの政務の始まり【政務その14】#60 その1
〔女王様の即位式6〕王女アリー...暗殺の舞台ウラ③...
②女王エリーヌの政務の始まり【政務その13】#60 その2
〔女王様の即位式7〕王女アリー...暗殺の舞台ウラ④...
③女王エリーヌの政務の始まり【政務その13】#60 その3
〔女王様の即位式8〕王女アリー...暗殺の舞台ウラ⑤...
④女王エリーヌの政務の始まり【政務その13】#60 その4
〔女王様の即位式9〕王女アリー...暗殺の舞台ウラ⑥...
◇◇女王エリーヌの政務の始まり【政務その14】
〔女王様の即位式9〕王女アリー...暗殺の舞台ウラ⑥...
※「この話の時間軸は、『ユリウス様の正妃選びの試練』の『あとの』頃になります
あ! 私は大変なことに気付いたわ、エルナちゃんにウィークポイントを、握られちゃっているってことだわーーー!!
私をチラッと見たエルナちゃん「でもエミリア、王子か王女を生みたくなったら言ってねー、私の一言で済むからねー」
ヤッパリ、エルナちゃんはとても、怖い子になっていたーーー!!
夜会に戻ると、庭園の騒ぎが伝わっていました。
夜会に参加しているかなりの数の人達がテラスにいたり、外にいたり、室内から外を見ているようでした。
その人たちを止めるため。衛兵たちが、夜会の会場の外で、ロープを張っていました。
私達三人は、事件が大きくなり過ぎたことを、ここで分かった。これは大変だーーー!!
ミレ-ヌとエルナは「どーしよー、怒られるかも知れないねーーー!!」と心配していた。
私は「エルナちゃん、ここはあなたが英雄になれば、収まるからねー、任せてねー」
でも、ミレ-ヌとエルナちゃんは、まだ不安な表情を見せていた。
女王様へは、庭園で暗殺か誘拐犯の事件があった報告を、すでに聞いていたようでした
私達三人が戻ると、リリー(リリアーヌ)がすぐに寄ってきて「あなた達、どこに行っていたのー」と声をかけられた。
「リリー、どこか休める別室へ行きたいね。そこで話そう」と私達は別の部屋に行った。
リリーが「さあ何があったの?」と問いただすような表情だったので、ミレ-ヌとエルナちゃんは、固まっていた。
私は、事件の内容を簡単に話して、エルナちゃんとマリアが活躍していたことを大きく語った。
リリーは「そーなの、三人が無事であることが良かったわねー。それと、デルタール公爵の件も片付いたのねー」と半ばあきれた表情で私達を見ていた。
ここは頼れる姉のリリーが、現れて欲しいなーと思っていたー
「じゃあー、しかたがないわねー、三人とも頑張ったのよね。女王様と相談しながら伝えて見るから」と言ってくれた。
ミレ-ヌとエルナちゃんは、固まった状態から徐々に柔らかな表情へ変わっていた。
私は二人とも、まだ叱られるのが、怖いと感じる純真な、10代だなー、と感じたわー
え! ナレータさんは、私は純真じゃないのかってー。転移するときは24才、でも、いまの私は18才だからねー、純真かな?
リリーは「この部屋にお茶を持ってきてもらうようにするから、待っててねー」
しばらくすると、部屋へお茶と軽食を乗せたワゴンを運ぶ侍女が入ってきた。
「エミリア、エルナ、久しぶりねー」と声をかけられたわー
え、だれ? と見てみるとリリーのお姉さん、エミアーヌだった。
あれ、「ねー、エミアーヌ、今日は参加者じゃなかったのー」
「夜会は、シルバー(宰相のご令息:シルバーリオン)の都合で来られないから、リリーのところの侍女をしてるのよー
「エミアーヌ、久しぶりね、今日は事件があったので、あなたが運んできたから、安心して食べられるわねー」
「ええ、そうよー。ああ、挨拶を忘れていたわ。エミリア、王女様おめでとうござます」
「エミアーヌ、ありがとう。今度は本当に王女様になったわね。王女エリーヌの時もお世話になったわね、ありがとう」
「リリーに聞いたけど、事件の当事者になっていたようねー。前から言っていますが、今のあなたは側妃になられるお方だから、ご注意下さいね」
ああ! 久し振りにエミアーヌに小言を言われたなー。まだ、心に響くから、私は純真さは残っているわねー
「はい、久し振りの、お小言は心に染みます。注意するようにしますから」
私が叱られているところを見て、固まっていたミレ-ヌとエルナちゃんは、笑っていたわー=^_^=
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