#60 ○エルムズ王国の新たな夜明け(14)その2
①女王エリーヌの政務の始まり【政務その14】#60 その1
〔女王様の即位式6〕王女アリー...暗殺の舞台ウラ③...
②女王エリーヌの政務の始まり【政務その13】#60 その2
〔女王様の即位式7〕王女アリー...暗殺の舞台ウラ④...
◇◇女王エリーヌの政務の始まり【政務その14】
〔女王様の即位式7〕王女アリー...暗殺の舞台ウラ④...
※「この話の時間軸は、『ユリウス様の正妃選びの試練』の『あとの』頃になります
そこで、私は「この王城から簡単に、人を運び出せると思っているようね」と言ってみた。
「ああー簡単にできるよー。なー旦那」と誰かを呼んだ。
出てきたのは、執事服の男だった。「おおーおお、簡単に上手くいったな。うちの旦那様の後妻になってもらうからなー。公爵様」と呼び出した。
出てきたのは先ほどの、デルタール公爵だった。「おおー、よく見るとまだ若いなー。これは良い嫁が手に入った。王女様といえども一人の女だ。今晩はたーっぷりとかわいがってやるからなー」
「そーしたら、ワシの言うことは、何でも聞くようになるだろうな。どうせ側妃も政略結婚だろう。同じだよなー」
「あの直轄領も、ワシのもの同然になる。こんなに簡単に手に入るなら、まわりくどい論争なんかするんじゃなかったなー」と、長々と語ってくれた。
「それじゃあ庭師に化けてる奴、偽装した花壇に入れてもらうからなー。いいかー傷をつけたら許さないからなー」と声をかけた。
そこにエルナちゃんが飛び出してきた。
エルナちゃんは、公爵をドーム・シールドで包み、水を首まで注ぎこんでいた。
「みんなー抵抗するなら、公爵を水に沈めるからね」とたくましく、脅しをかけていたー
執事は「うちの魔導士は、何している早く攻撃しろー」と怒鳴っていたー
が、その執事は、自分の体が動かないことに、やっと気がついたー
「私に一体何が起こっているんだー」と叫んでいるー
私は公爵様という人が長々と話しているあいだに、マリアが周囲の人達みんなを、アイアン・ニードルで麻痺させてるのよー
私は時間稼ぎをして、あげただけですからーーー!!
「アリー、映像魔法は発動している?」
「うん、全部記録しているよー」
マリアがアイアン・バレットで魔封じの首輪を砕いてくれた
その時に、急速に上から魔力が集まっているのを感じた。
これだけの人が地上にいるのに、しかも王城内の庭園で、フレアーバーストの火炎攻撃魔法など、全く人としての常識がないと思ったわーーー!!
私は、使いたくなかったのに、魔法を消滅させないといけないから、マジック・キャンセルを展開して、発動している魔法の術式ごと破壊してあげたわー。
大声が聞こえた「なんだとー、俺の魔法術式ごと消滅させるなど、聞いたこともないゾー」
「あらー、こんな場所で使うなんて、命がいらないのねー。王城内で魔法はご法度なのに、不敬罪に匹敵するわねーーー!!」
「公爵様、こんな生意気な女は、俺が消滅させてやるーーー!! そのあと、公爵様をお助けしますからねーーー!!」
「えー、長々と話していて、魔法の詠唱はこれからですかーーー!! 相手はあなたを待ってくれる、お優しい人ばかりでしたのねーーー!! それはとても幸せな生涯でしたわねーーー!!」とオモイッキリ挑発をしてあげたーーー!!
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