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ゴブリンになった人間  作者: 火川蓮
第1章
9/102

chapter9反省会

今回は反省点もあった狩りだった

当たり前と言えば当たり前だが今回率いた数は20匹

全員、狩りをしたことがないと言っていた為、おれが率いることになった

ホブゴブリンくん率いるゴブリンたちには獲物の捕まえ方を教えていた

ゴブリンは欲望に忠実らしく自分がやりたいことはすぐに覚えてくれる

だから"こうやれば"獲物が取れるとか教えればすぐにそのやり方を覚えてくれる

人間だとそうはいかないからすごく楽だった


んで、今回の反省点

大所帯すぎた

此れに尽きる


赤いウシと赤いイノシシはおれたちゴブリン相手なら敗けはしないとたかを括ってきたのだろう

まぁ、おれもそう思う

たかが、十数匹のゴブリンなど敵ではないと思う

勢いよく突進すれば、ゴブリンなど避けきれずにダメージを負うのだから

それほど俊敏力がない

避けることは避けるがUターンからの突進でなんの問題もないはずだ


気づかれて、突進しようとしてたがその数秒が命取りとなったのだ

おれは即座に土魔法の"クレイホール"を発動させ地面に沈ませ、"ロックウェーブ"で地面を固めた


"クレイホール"=粘土の窪み

"ロックウェーブ"=岩に変える波

である

既存の魔法ではないと思う

おれが作った魔法だし


その2つの魔法を使い、足止めし数の暴力で仕留めたのだから

けれど、大所帯だった為、獲物には逃げられまくった

獲物を手に入れた数はあれだったけど、ほとんどおれの魔法のサポートあってこそだ

それではダメだと思うんだ

だからあのゴブリンたちのように戦い方を教えてあげないと

そのために訓練しようと思う


その日の夜


「みんな、聞いてくれ

明日から集団訓練しようと思う」



「「「「「「「「「「「「集団訓練!?」」」」」」」」」」」」


「そうだ

今回の狩りで少し思うところがあってな

あれだけ大所帯で狩りをやるのはよくないと思ってね」


「よくないとは?」


ゴブリンは頭が悪いというか考えるのが苦手って感じかな?

というより、"わからない"って感じだな

そりゃそうか

こいつらには"経験"がないのだ

人間だって同じだもんな

効率非効率をいきなりわかるはずもない

人間は非効率だって言ってもやり続ける人いるからな...

頑なに変えようとしない頭の悪い人が...

でもゴブリンたちは"やり方がわからないだけ"だからな


「今回の狩りが非効率...成果が良くなかったのさ」


「でも、獲物たくさん手に入れたよ?」


ゴブリンたちが声をあげるが即座に否定する


「それはおれのサポートのおかげな

これからは効率よく狩りをする

そうすれば、もっと獲物を手に入れることができるぞ」


「もっと!?」


「あれよりもたくさん!?」


ゴブリンたちがまた声をあげる


「そうだよ

さっきも言ったが今回の狩りは大所帯すぎた

獲物もたくさん逃がしただろう?」


「確かに」


「足の隙から逃げられたね」


「捕らえ損ねたりもした」


「そこで今回狩りを行ったものたちで小規模のグループを作り、チームで狩りの練習をしようと思うんだよ」


「チーム?」


「グループ?」


「なんだそれは?」


「五人ずつになって集まってくれ」


そう言うとみんな集まり始めた


「よし揃ったな」


「それでどうするの?」


「みんな、お互いの顔を覚えてとくように

今日は夜遅いし詳しいことは明日にしよう

グループごとに一緒に寝て過ごすってもありかもな」


まぁ、男女混合だけども

槍の使い方とかおれも見様見真似(前世の記憶)でなんとかだけどね

接近戦だけでなく、魔法の訓練もした方がいいかね?

"適性"があったら面倒なんだよね

おれは今のところ使えない魔法はないけど

今おれが使える魔法は

無、火、水、風、土、闇、光に加えて新たに氷、雷が使えるようになった

...木魔法と空間魔法も練習してるがなかなか上手くいかない

木魔法は植物を操る力だときいたことがある

空間魔法も"空間の把握"ができれば魔法の発動もできるらしいがこの"空間の把握"が難しいのだ

常にそこにあり目に見えない存在ものだからだ

アイテムボックスが使えるようになればすごく楽になるんだけど仕方ないね

おれはそんなことを考えながら眠りについた


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