chapter52進化後の狩り 前編
洞窟を出てすぐ横でラプトドがいた
「なにしてんの?お前」
「ココノ...大地ウマイ」
よくみると大地に根を張っていた
なるほど
大地からエネルギーを吸収してるのか
「おれたち狩りへ行ってくるからここのやつらに手を出すなよ」
「ウアー... 」
うーん
呆けているのか聞いてるのか聞いてないのかわかんねぇーな
おれたちはいつも通りグループに別れ狩りへと向かった
ラプトドが抜けたグループは四人になっちゃったし再編成本格的に考えないとな
おれはDグループに入ることにした
Dグループの指導から数日経ったがあの後も狩りへ向かってる
丸焦げにすることは減ったらしい
制御を失敗と感じたら獲物と別のところに撃ち込むようにしてるんだと
それでも獲物に被弾してしまうことがあるんだとか
"失敗する"と理解できるようになっただけでも進歩ではなかろうか?
現在Dグループのメンツは
ゴブリナ2体、ホブゴブリン2体だ
魔法を使うのはゴブリナだ
おれたちが向かっている狩り場は西側になる
10分もしないうちに角ウサギを数匹みつけ
狩っていく
まぁ獲物を狩ることを目的としてるから、あまり奥に行くことはないんだけどね
30分くらい歩き獲物を探すことにした
道中に角ウサギ20匹、小さなネズミ10匹みつけ狩り、みんなで食べた
■■■■
みんな毎日狩りをしてるから獲物のみつけ方が以前よりも上手くなっていた
だが、進化したことにより間合いが変わってホブゴブリンたちは少し苦戦していた
角ウサギに何度か逃げられたのだ
ゴブリナたちは魔法の制御が上手くなったみたいで、上手にフォローして獲物を仕留めている
ホブゴブリンたちは力加減を間違えて石材の槍を壊してしまうこともあったが、元々おれが土魔法で作った槍だから簡単に直せる
そんなこんなで狩りをして2時間ほど経ち、角ウサギ50匹と小さなネズミ100匹ほど仕留めた
拠点にはボレスたちがいるが進化したことによりゴブリナとホブゴブリン、ゴブリンたちも増えている
小さなネズミと角ウサギ25匹をホブゴブリンにお願いして運んでもらうことにした
ホブゴブリンたちを見送り、おれはゴブリナたちと狩りへ励むことにした
まだお昼過ぎだし二時間狩りしてるとはいえ
この場所は拠点と近いからね
狩れるなら狩っておきたい
角ウサギ25匹残したのはおれたちのごはんだ
ホブゴブリンたちが戻ってきたらみんなで食べよう
そう思い、おれたち3人は獲物探し狩りを続けた
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