chapter50ボレスとの従魔契約
「あ、そうだ」
そしてあることを思い出した
「どうかしたか?」
ボレスがそう返してきた
「ボレスに試してみたいことがあったんだよ」
「試してみたいことだと?」
「まぁ、危険なものではないよ」
「んじゃ、なんだよ?」
「まぁ、協力というか実験だな」
「実験だと!?」
「ちょっと待ってね」
おれは"従魔魔法"をイメージする
一応、"角ウサギでの実験"では成功している
でも"ちゃんと意思がある魔物"でも試しておきたい
その為の実験だ
せっかくだし、詠唱してみよう
「我ここに思い描く
我の配下になるならば"意思を示せ"
"従魔契約"」
するとボレスの足元に魔方陣が出現する
「なんだこれ?」
ボレスは困惑していた
■■■■■
【汝よ
彼の従魔になるか?】
■■■■■
「えー... 、はい?」
ボレスがそう答えるとボレスと
魔力の糸で繋がってるような感覚を覚えた
「成功みたいだね」
「これは?
"変な声"が頭に響いたんだが...?」
「魔獣を従魔にする魔法だよ」
「今のがか
お前の"繋がり"を強く感じるぞ」
「とりあえず、成功してよかったよ」
「実験に協力って今のやつか?」
「そうだよ
今後、必要になるかもしれないからね」
「ふーん
まぁ、よくわかんねぇーけどお前が言うなら
そうなんだろうなぁ」
「契約した魔獣が"意思がある者"ならば
その繋がりを利用して会話できるらしいけど
おれたちには関係ないね
まぁ、おれは"契約した者"がどこにいるかわかるし
おれが"契約破棄"か"契約した魔獣が死亡"しない限り、契約は続くみたいだし」
森に入って契約した"角ウサギ"の居場所が今わからないんだよね
昨日、寝る前までは"繋がってる感覚"はあった
だが今は、"繋がってる感覚"はない
寝る前に角ウサギの魔力糸から
伝わってきた感情は"恐怖"だった気がする
朝起きたら"繋がりがなくなっていた"から
おそらく、狩られたのだろう
おれは角ウサギとの"従魔魔法"のことを
推測しながら話をした
「今日はどうするんだ?」
従魔魔法のことを考えたらボレスがそう聞いてきた
「ゴブリンたちが進化してるだろうだから
狩りかなぁ?
ボレスは拠点で木剣作りを頼む
武器があると便利だからね」
「粗末のでいいのか?」
ボレスは自分が作った木剣を指差しながら言う
「それでいいよ
作っていけばもっといいのが作れるようになるだろうからね」
「わかった」
ボレスと色々と話をしておれは広場に向かった
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