chapter49これからのこと
「なるほど
鍛冶なら"火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、氷魔法"が使えれば出来るようになるのか」
「"できる"のかと言われたらわからないけど
"必要"なのは確かだよ
"あったら"もっと上手く出来るんじゃないかな?」
「魔法かぁ
オレにも使えるようになるのかな?」
「魔力はあるからできるんじゃない?
おれも最初からできたわけじゃないし」
「そうなのか?」
「うん
"簡単な魔法"を知ってたからさ
そこからコツコツとね」
「簡単な魔法?」
「土魔法の"ロック"と"ブレイクロック"ね
この2つの魔法についてだけど...
まず"ブレイクロック"って魔法だけど
これは"岩や地面を砕く"魔法なんだよ
次に"ロック"の魔法はね
"岩や地面を固める"魔法なんだ
それで魔法を使う上で"大事なこと"は
"イメージすること"だよ
"魔力を使って想像力を具現化させる"こと
と言えばいいのかな?
"あれがしたいこれがしたい"という"思い"を
想像して"形"させることができれば
魔法は使えるとおれは思うけどね」
「思いをカタチにねぇ... 」
ボレスはピンときてないみたいだね
「そうだなぁ
例えばだけど"その武器"作ったときどういう思いでやってたの?」
「んー
"武器が欲しい"とか"強くなりたい"かな」
「"それ"だよそれ」
「なにがだよ?」
「"思いを形にする"ってやつ
その思いで"武器が作れた"んでしょ?
"魔法"も同じだよ」
「そうだったのか
なら、オレにも出来そうだな」
「魔力は最初の内は少ないけど訓練すれば多くなっていくよ
魔力切れになったら
回復するまではしんどいけどね」
「どんな感じなんだ?」
「んー倦怠感... 体のだるさがある感じかな
しばらく何もしたくなくなるというか」
「ふーん、よくわかんねぇ」
「まぁ...いいさ
それよりどうする?
武器を作ってくれるか?」
「今、製作武器は木製しか作れないぞ?」
「それでもいいさ
ゴブリンたちのやる気が上がるならね
人間たちがいつ攻めて来ても対処できるように準備だけはしておきたいし」
「その話本当か?」
「んー"いつになるか"はわからないけど
そうなると思うよ
人間たちにとって"魔物"は邪魔な存在だからね
だからと言って
ただなにもせず殺されたくはないからさ」
「邪魔な存在ねぇ... 」
「人間にとっておれたち魔物は"脅威"だからね
だから"危険なもの"な排除しておきたいのさ」
「あの人間どもから聞いたのか?」
「いや、これは"推測"だよ
人間には"そういう習性"があると
...言えばいいのかな?
同族同士であっても"嬉々として"殺し合いを
するような種族だからね」
「へぇ、変なやつら」
「そう... だね...」
おれは苦笑いしながらそう答えた
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