chapter6訓練の成果
少し、長めです
いつも通り
夕方に二匹で狩りを終え筋トレと魔法の練習をして寝て翌日になった
魔法はほかの属性も練習している
それが原因で1つの魔法にあんまり時間が取れないが仕方ない
でも魔法を放てる量が増えてきた気がする
今使える魔法は、火魔法、水魔法、土魔法、風魔法、闇魔法、光魔法、無魔法が使えるようになった
火魔法は危ないから小さい炎を出すだけに止めている「"ファイア"」という魔法だ
その名の通り、火を出すだけの魔法だ
指先から炎を出して練習している
火力が強すぎると地面は溶けるし、森に放てば山火事で死ぬことになる
そんなの危険すぎる
今日からは実験もかねて、獲物を手に入れるのに魔法も使ってみようかと思う
そうすれば狩るのも楽になるかもしれない
リーダーに興味ないからあまり気が進まないが、他のゴブリンたちの羨望というか嫉妬みたいなのを感じるんだよな
自棄を起こされても困るし、ここらで上下関係をきっちりしたほうがいいかもしれない
そういえば、ゴブリンは縦社会だと言ってたっけ?
実験が成功したら協力者を増やしてもいいかもしれないな
■■■■■
というわけで、協力者のゴブリンと森にやってきたが実はほかにもゴブリンが数匹いる
洞窟を出るときに声をかけてきたのだ
「ねぇ、君ちょっといいか?」
「なんだ?」
「おれたちも君の狩りに参加させてほしいんだ」
正直、困った
いずれは参加してもらう予定だけど実験はまだなのだ
この狩りでは獲物が取れない可能性がありえる
"確実"が保証されていない以上少ない獲物を分けることになる
それではみんな不満が溜まると思うんのだ
人間さえそうなのだからゴブリンがそうではないと言いきれない
おれがそう考えどう答えるか黙っていると
「ダメか?」
「いや、ダメではないよ
ただ、今回の狩りは試してみたいことがあってな...
確実に獲物が取れると限らないぞ?
それでもいいか?
... まぁ、実験が成功すればこちらから声をかけるつもりだったけどな」
「!?そうなのか?」
「ああ
確実が保証されてないからな」
「それでもいい」
「そうか」
■■■■
という出来事があったのだ
ついてきたゴブリンは四匹
おれをいれて六匹だ
うーん
追い込み漁をしてみるか
罠を仕掛け追い込む
これだけのゴブリンがいればいけるだろう
あの角ウサギが抜けれない隙間を用意すればあいつらでも楽に捕まえれるかもしれない
角さえ気をつければ
そうと決まれば
「みんな、聞いてくれ
今から少し移動して角ウサギがよくいるところに行く
だが、見つけてもすぐに手を出さないでくれ
試したいことがあるからな」
「「「「「わかった」」」」」
10分後
移動しながら探していると一匹のゴブリンが
「おい、見つけたぞ」
「よし、おれは少し準備をする
用意ができたら合図するからおれの指示であの角ウサギを追いかけてくれ」
「「「「「わかった」」」」」
■■■■■
おれは少し移動し、準備にとりかかった
まずは、「"アースウォール"」で三ヶ所に角ウサギが越えられないほどの壁を作る
念のため、その周りにも同じものを作る
そして中心を凹ます「"アースホール"」
そしてその凹ましたところに「"アースニードル"」
"アースニードル"これは地面に槍を生やす魔法だ
魔法の練習は土魔法を多めにやった
土魔法は色々と便利だと思ったからだ
そうして準備を終え、みんなのところに戻る
「準備できたぞ」
「お?待ってたぜ」
「やっとか」
「あのウサギは?」
「あそこ」
「周囲を警戒してる様子はあるけど葉っぱを食べて動いてないよ」
「よし、あいつらを向こうに追いかけてくれ
変な壁があるからそこに追い込むようにしてくれ」
おれは方向に指を指しながら指示を出した
「わかった」
「向こうの方向だね」
「変な壁って?」
「行けばわかる
んじゃやるぞ」
「「「「「おう」」」」」
こうして追い込み漁は成功し、みんなで食事にありつけたのであった
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