chapter31再戦前日
ボレスはリュディアとの"器の大きさ"の違いを感じていた
(まさか、"名付け"されるとは思わなかった)
そう思いつつリュディアに話しかける
「新たなリーダーを決めるのはいいが少し待ってくれないか?」
ボレスはそう切り出した
「新しいリーダーって...
ボレスあんたがリーダーじゃないの?」
「おれはお前に負けたんだ
それなのにリーダーになるのはどうかと思うんだよ
だからさ、リュディア
おれと戦ってくれねぇか?」
「戦うのはいいけど、今は本調子ではないから明日の朝でもいい?」
「それは構わないが...そうか
さっきの"名付け"の影響か」
「そうだね」
「なんか...すまねぇな」
「別にいいけど
あれ?なんか心境の変化でもあった?」
「まぁ...な」
「ボスまた戦うんですか?
応戦しますか?」
No.2がそんなこと言ってきた
「いらねぇよ
おまえら邪魔すんなよ
邪魔したらぶっ飛ばすからな」
「え?」
ボレスの取り巻たちは戸惑った
いつものボスと雰囲気が違う感じがしたからだ
これはボレスにとって"ケジメ"なのだ
今までの"自分"との
今までの自分と"決別"しなければ"彼"の右腕にはなれないと感じたから
リュディアは人間に自分たちがしてきたことにたいして嫌悪感を感じいるようにみえた
だから過去の自分と決別しないと新しい自分になれないと思った
その為"リュディアに挑む"というのはちょうどよかった
昨日はなにもできず負けた
だから今度はせめて一発決めたいと決意したボレスであった
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