chapter11集団訓練その2Aチーム指導
地面にひれ伏しながらゴブリンの1体が声をあげた
「いつもこれを練習してたのかお前は」
「すごいなこれ」
「おおおおお」
「その通り、魔法は便利だからね」
お?そうだ
「魔法は想像力だから頑張ればみんなも使えるようになるかもよ?」
「ほんとか?」
「がんばる」
「これでもっとごはん食べれる?」
「もちろんだとも」
「「「「「おおおおおおおおおおおお」」」」」
またしても雄叫びがあがった
それからゴブリンたちは槍の魔法の訓練に励んでいった
その後、すこし、休憩して狩りへ向かった
みんなで連携することを意識して狩るように言っておれはしばらくの間、各グループへの狩りの指導をすることにした
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4グループありAグループ、Bグループ、Cグループ、Dグループとして
おれが指導対象外のチームにはおれが教えたことを実戦してもらいできたこととできなかったことを覚えてもらい、それを教えてもらって、"何故、できなかった"のかを考えようと思ったのだ
まずは、実戦でどれくらいなのかちゃんと知る必要があるわけだしな
というわけでまずはAグループ
このチームは魔法が使えたのが1人の接近戦タイプが4人だ
おれは声をかける
「まず、自分たちでしてみてくれ
獲物のみつけ方は教えたよな」
「「「「「はい」」」」」
5人は声をあげる
そして森に入り、探すこと10分ひとりが声をあげた
「みつけた」
ゴブリンたちは角ウサギを囲み、捕られようとするが足の隙間から逃げれてしまったようだ
魔法が使えるゴブリンが"ファイアボール"で追撃するが当たらずそのまま逃げられてしまった
ゴブリンたちは悔しがっている
やっぱ、いきなりは無理か
少しアドバイスしないとダメかな
よし
「また探しにいくぞ」
それからさらに10分後
「みつけた」
ゴブリンの一匹が声をあげた
あれは角ウサギか
地面は草や葉はなく周りも生い茂ってる感じもない
だが少し先に生い茂ってるところがあり炎が引火すると危険だな
ゴブリンたちは相談し合ってるようだ
「どうする?」
「おれが魔法使うか?」
「それは危険だと思う」
「確かに、あの角ウサギがいるところは大丈夫そうだけど、少し先に生い茂ってるがある山火事になるかも」
「ならみんなで囲んで仕留めにいく?」
「それだとまた足の隙間から逃げれるかも」
「ならどうすれば... 」
まぁ、最初はわからないよなぁ
「みんな、聞いてくれ」
すると視線が集まる
「確かに、森に引火すると厄介だが枯れ木みたいな明らかによく燃えるものに当たらなければ簡単には燃えない
山火事になる可能性も否定できない
なら範囲を狭くすればいい」
そうおれは言うと
"ファイアボール"と唱えれる
そしたらテニスボールくらいの火の球が現れる
ゴブリンたちは慌てはじめた
「このように普通の"ファイアボール"では大きすぎて、山火事になってしまう」
そう言って、おれは"ファイアボール"を消す
そして新たに"リトルファイアボール"唱えた
すると今度はゴルフボールくらいの火の球が現れる
「これくらいの大きさなら草木に当たっても広範囲には広がらないはずだ
それに今回はおれがいる
おれが水魔法も使えるのは知ってるだろ?
それにあの角ウサギを草木のないところに追い込んで火魔法を撃てばなんの問題もない
さっき見つけただろ?」
おれは"リトルファイアボール"を消す
「確かに」
「でも逃げられない?」
とゴブリンたちは言い出した
「逃げる範囲を限定して誘導すればいい」
「「「「誘導!?」」」」
うーんそうだなぁ
「ねぇ、君」
おれは魔法が使えるようになったゴブリンに声をかける
「なに?」
「いま、あの角ウサギの逃げる方向は4つあるのはわかる?」
「うん」
「それで残ったゴブリンたちは四匹
全部塞げる
でも、1つだけでも塞げたら残るのは3つだけになる・・・」
図面にして話したほうがわかりやすいか
「みんな集まって」
みんなが集まり説明をする地面に絵をかいて説明した
「いいか、獲物はこれ、君たちはこれだ
それで、こうしてこうだ
これから実戦するから指示通りに配置についてね」
絵と石で説明をする
「「「「「わかった」」」」」
「君はこれからある魔法を使えるようになってほしい
それができないときは獲物を壁なんかに追い詰めて仕とめるように頑張ってくれ」
おれは魔法が使えるようになったゴブリンに声をかける
「わかった」
おれたちは獲物を囲む
そしておれは角ウサギの前方、おれたちから一番奥の空間にある魔法を発動
ゴブリンたちはいない方向だ
「"ファイアウォール"」
すると炎の壁が現れ角ウサギはビックリし逃げれようとするがゴブリンたちに行く手を阻まれてる為、強行突破しようしたが一匹のゴブリンの槍を受け負傷し捕獲された
「まぁ、こんな感じだ」
「今のが私が覚えてほしい魔法ですか?」
魔法を使えるゴブリンが聞きにきた
「そうだ
火の魔法のひとつで、炎の壁を作る魔法だ
魔法は使えば使うほど上達するし、使える魔法も増えるから頑張ってほしい」
「わかった」
「使えるようになるまでは、"ファイアボール"で獲物が行こうする方向に撃って動きを制限するもいいかもしれないな」
「制限ですか?」
「次の獲物で試してみよう
獲物が逃げないに気をつけてくれ」
「「「「「わかった」」」」」
そんな会話をして10分後
「みつけました」
ゴブリンのひとつが声をあげる
「では、やるぞ配置につけ」
みつけた角ウサギをゴブリンたちが取り囲む
魔法が使えるゴブリンはおれの側にいてもらっている
「では、いくぞ"ファイアボール"」
おれは"ファイアボール"を角ウサギの近くの地面に放つ
角ウサギはビックリし反対方向に逃げようとするがおれはすかさず次の"ファイアボール"を撃って角ウサギの動きを制限する
角ウサギはまたビックリし別の方向に逃げようとするがそこにはゴブリンたちがいて封鎖している為、反対方向に逃げようとする
その反対方向にもゴブリンたちがいてゴブリンたちの槍を受けて負傷した角ウサギは捕獲されたのであった
「まぁ、こんな感じだ」
「なるほど」
「魔力の使いすぎは気を付けてね
使いすぎると魔法が撃てなくなるし身体の動きが鈍くなる
倒れて動けなくなることもあるから」
「そうなんですね
気を付けます」
その後、狩りを続け至らないところはアドバイスして改善してもらい角ウサギの捕獲は100匹を越えた
さすがに持てないので木に巻き付いていた蔓をちぎって使い、角ウサギたちを縛り、巣へと持ち帰った
角ウサギたちを食べながら狩りを行っていたから持ち帰る分は50匹もいないけどね
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