⑥ おひとつからたくさんへ (了)
とうとう最後の晩餐!?
いや、食べ物ばっかりじゃなかったはず!!
ムゥ『楽しかったのです!!』
作者が一番楽しかった……(*´ー`*)
『みんなー!! 【おひとつ、どうぞ】、楽しんでますかーーーっ!?』
『『『ムキュウウウウウッ!!!!』』』
ここはとある平原。
そこには、普段は人間の世界で暮らす仔悪魔たちがひしめいています。
リーダー格の仔悪魔(見た目は普通とそんなに変わらない)がみんなに呼び掛け、まさにそこはフェス………………『悪魔集会』となっています。
『今日は特別な【おひとつ、どうぞ】の日! 人間たちが我ら仔悪魔の施しに対して貢ぎ物を行う日である!』
→訳(飼い主の皆さまにプレゼントをして、こっちもプレゼントをもらえる日♡)
『『『ムキュウウウウウッ!!!!』』』
『我々は人間たちに対し常に心の隙につけ入り、我が身のしもべとし、献身させることを心得よ!!』
→訳(みんなで飼い主に寄り添って、お腹とかぷにぷにさせればメロメロに甘やかしてくれるよ♡)
『『『ムキュウウウウウッ!!!!』』』
『さぁ! 我らの成果よ此処へ集え!! 万人に見せしめるのだ!!』
→訳(もらった物を集めて、みんなで分け合いましょう!)
『『『ムキュウウウウウッ!!!!』』』
…………悪魔は誇張が大好きです。この子たちは特に害は無いので、好きなだけやらせてあげましょう。
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『頂戴した皆さまに感謝です! ムゥたちがもらった“おひとつ”もみんなにお披露目します!』
ムゥちゃんは、これまで受け取った“おひとつ”を広げました。他の仔悪魔も一緒に出します。
『わぁああ! たくさんあるのです!!』
そこには、色々な人たちからもらった【ひとつ】が、集まって【たくさん】となっていました。
『【たくさん】あるから、みんなでお祭り開始です!』
『『『ムキュウウウウウッ!!!!』』』
仔悪魔たちの【おひとつ、どうぞ】の真の目的は、もらってきた後になります。
それは楽しい【お祭り】を開くこと。
どんな物をどれくらいもらっても、仲良く分け合えばみんな同じ様に楽しくなります。
【お祭り】は仔悪魔がみんなで楽しく過ごす時間のことです。
『ふふんっ♪ みんなには内緒ですが、ムゥの成果はこの倍はあるのですよ♪』
現地で食べたのもありますが、持って帰ってきたものだけでも充分お祭りができる量になりました。
『みんな! 【おひとつ、どうぞ】!』
『『『ムキュウウウウウッ!!!!』』』
『これは、可愛い女の子にもらって…………こっちは…………』
何を交換したか、どうやってもらったか…………もらった物について話すのも楽しみのひとつです。
『みんながくれた“ひとつ”が、たくさんあって嬉しいのです!』
こうして、仔悪魔たちは【おひとつ、どうぞ】を楽しんだのでした。
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【感謝を込めて】
最後までムゥちゃんにお付き合いくださった仔悪魔の皆さま、あなたは何をもらって嬉しかったでしょうか?
誰かが自分を想ってくれた“おひとつ”は、どんなものでも楽しめたと思います。
たくさんじゃなくても良いのです。
どんな“おひとつ”でも、相手を想って贈れば良いのです。
“おひとつ”で世界が変わることもあるのです。
あなたも知らず知らずのうちに“おひとつ”で、誰かの世界を変えているかもしれません。
それではまた、いつも“おひとつ”くださる皆さまに感謝を込めて…………
『『『またねーーーっ!!』』』
この瞬間、何処かで誰か別の皆さまが【おひとつ、どうぞ】を楽しんでいることを願います。
ありがとうございました♪
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!
いつも皆さまには『感想』や『コメント』、その他たくさんの“おひとつ”をいただいております。
その感謝を忘れぬよう、これからも精進していきたいと思います!