忘却
嗤い声が五月蝿い、
黙れ、黙れ、黙れ。
お母さんが今日もバタバタ、
私を殴り付け、
詰り倒す。
今日も謂い付けを守れなかった。
勉強も出来ないし、
要領も悪く、
間も悪い。
学校では懸命に道化てれば済む。
簡単だ。
でも、
家は、
お母さんは違う。
何時、地雷を踏むか解らない。
今日も今日とて、
慎重に。
排他的な私を誰も視てはくれない。
道化はその一線だった。
気付けば暗い過去。
あの日が大嫌いだ。
アルバムで道化る自分の貌。
大嫌い、大嫌い、大嫌い。
その道化も中学では通用しない。
皆、苛苛、
私は詰られ、
殴られる。
遂に家でも学校も同じ。
私は、精神科に通う。
入院している。
悪いのは誰?