「感想ください」 いいえ、無理です。
このエッセイが指摘する内容に該当される方は、ごく一部です。
その方が伝わりやすいかと思い、やや荒れた日本語で書いています。
ご不快に思われる方がいらっしゃいましたら大変申し訳ないのですが、あらかじめご理解いただいた上でお読みくださると幸いです。
書き手の皆さん、感想欲しいですか? ええ、私は欲しいです。
誰にも読んでもらいたくないものを、書いているわけじゃありませんものね。
救いようのない駄文かもしれない。この稚拙な文章を晒すのは恥ずかしい……
そう思いつつも、読んだ方がどう感じたのかを知りたい。
それは書き手として自然な思考だと思います。
私が読者の方に「感想ください」って訴えたことは一度や二度じゃありません。
それ自体は悪いことじゃないとも思っています。
でもですね、「感想ください」の時と場所がおかしい人、いませんか?
これ、前々から気になっていたのです。
「感想が欲しいよ!」と叫ぶシーンは色々あると思います。
例を挙げましょう。
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① 後書きに「良かったら感想くださいね」
→分かります。全然OKです。だって、読者に向けて読んだ後に言ってますもんね?
② 活動報告に「もうここのコメントでもいいから、感想プリーズ!」
→アリです。活動報告にまで来て下さる読者なら、書いてもらえるかもしれません。
③ あらすじで「絶賛感想募集中!」
→あらすじにはあらすじ以外載せるべきじゃない、なんてことは言いません。
これもアリでいいんじゃないでしょうか。鼻につく人にはブラウザバックされる危険を承知で載せるのですから。
④ SNSで訴える
→活用出来る人はどんどん使うと良いです。何を発信しようと自由です。
⑤ 匿名で利用できるツールを後書きやランキングタグにつけて利用する
→まどろっこしいと感じる読者もいるかもしれませんが、匿名でも感想が欲しい人には一つの手段です。
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他にも良い方法があるかもしれませんが、まあ大体こんなところでしょうか。
これらは「問題の無い感想欲しいアピール」だと思っています。
じゃあ、逆にやっちゃいけないアピールって、どんなんでしょう。
私は迷うことなくこれをあげます。
『クローズドメッセージでの初対面感想願い』
これはもう言語道断です。
(※クローズドメッセージとは:外部に公開されることのないメッセージ。なろうであればメッセージボックスのやり取りがこれに該当)
本来オープンでいいはずの感想願いが、バックグラウンドで隠密行動ですよ。
こそっと背後から忍び寄ってきた見ず知らずの人間が、
「通りすがりの忍者ですが、これの感想ください」
小声でスッと密書を差し出します。そんな勢いです。怪しさ以外ありません。
これ、なろうメッセージ以外でも来ます(むしろその方が多い)。
交流のある方がこれを言うのならまだ分かります。
ええ、その際は出来る限りお応えしようじゃありませんか。
ですが「はじめまして」と同時に「感想ください」はその時点で「無理」でしょう。更に言えば、遠回しであっても、
「あなたの作品を評価しますから、私の作品もどうぞよしなに……」
みたいなのが見え隠れするのも、許容出来ません。
アナタ一体何の為に書いてるの? 最優先事項はポイント欲しいから?
いや、それこそ無理。そもそも相容れません。
それはもう水と油。接点皆無。理解絶無です。
小さかろうとイチもの書きとして、プライドは捨てたくないです。
一応目を通しますが(通すのかよ)、そう言う方に限って読み進めたくなるような作品を書いてらっしゃいません。ひどいと最低限の文章作法すら守られていない体たらくです。
よほど自信がおありなのかなんなのか分かりませんが、この際中身のことはさておいて、はっきりと言って差し上げましょう。
非常識です。
顔の見えないネット向こうの相手には何を言ってもOKですか?
リアルで顔を合わせる人間にも、同じ事が言えますか?
身に覚えのある方、是非お答えいただきたい。
もし少しでも返答に詰まるようなら、ダメ押しで言って差し上げます。
それ、非常識です。
顔が見えなくとも相手が存在しているのですから、マナーがあって当たり前。
配慮や常識があって当たり前なのですよ。
「あなたの書いている作品がすごく好きなので、同じようなものを書いている自分に是非アドバイスを!」なんてメッセージだったら、初対面でも悪い気はしないでしょうけど……
でもこれ本業の人にやったらアウトですから。どうぞお間違えなく。
とにかく私は、突然に「良かったら感想書いてくれませんか?(出来れば評価も)」と言われて「喜んで!」と言えるほど人間が出来ているわけでも、時間が有り余っている訳でもありません。
特に感想にかこつけて評価を求めてくる人!
何なのでしょう。私のつけた評価を確認しているから「こいつチョロい」とか思われてるのでしょうか。
読んだ作品全てに5pt:5ptつけてる訳じゃないですからね、絶対。
私の数字の評価、確かに分かりやすいのです。
満点しかつけてねーじゃんコイツ、そう思われて当然です。
私の中では「0」か「5」しかないのですから。
読んでみて、心の針が少しでもプラスに振れれば「5」。
微動だにしなかった、もしくはマイナスに振れたら「0」。
何故と言われれば、単に5段階評価とかが無理なだけです。
感じたことを言葉で語れたとしても、数字で人を評価出来るスキルは持ち合わせていません。
数字の付け方は自由ですし、自分はこれで良いと思っていますから変える気もありません(ちなみに、人様の評価のつけ方にもなんら意見はありません)。
でも、何を読んでも満点つけると思ったら大間違いなのですよ。
あと、感想も基本は書き手に不快感を与えるようなものは書き込みませんが、書評のようなものを求めるのであれば、何を言われても良い覚悟でお願いします。
ちっさいプライドがありますから、書評に嘘は書きません。
何を書かれてもオールOK! という覚悟の上、常識的にアプローチされるのであれば、受けて立ちますが。
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まとめ。
書き手にとって切実な叫び。
「感想ください」は……
時と場所を選んで常識の範囲内でお願いしたい。
どんなに丁寧な言葉でお願いするのでも、初対面でいきなり「感想くれ」はやめませんか。
特にクローズドメッセージで訴えるのを、やめていただきたい。
どうしても言いたい場合は相手が気付かない位、完璧にオブラートに包んでください(意味ないけど)。
大半の方には関係のない話だったかもしれませんが、あえて筆を執らせていただきました。
これが何かの役に立つのかは大いに疑問ですが、もし今後なろうでエッセイを書くとしたら、怒れるエッセイではなく、何か人の役に立つようなものを書きたいものですね……
そう思いつつ、終話とさせていただきます。
お読みいただきまして、ありがとうございました……プツッ……ツーツー(電話かよ)。
ついでに言ってしまうと、初対面で「私の作品、面白いので是非読んでください」も無理です。
ジャンルにも文体にも人には好みってものがあるし……「もし良かったら」程度ならまだしも「是非」って言われると……ねえ。
私の心が狭いのが問題なのかもしれませんが、初対面の挨拶には気を付けたいものです。
お読みいただきまして、大変ありがとうございました<(_ _)>
※2019/8/1 あらすじとタグをちょこっと変えました。「感想掲示板・零封筒」が閉鎖されてしまったので、この文言を「匿名で利用できるツール」に変更しています。